旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

100年動き続けるベルファスト製の茶葉乾燥機

2025-02-05 21:03:29 | スリランカ
19世紀にベルファストで製造され、スリランカで動き続けている。
2019年に訪れた北アイルランドを思い出した。
※タイタニック号を建造したベルファスト
※産業革命で発展したベルファスト

「シロッコ」とは、ラテン語で北アフリカから吹く熱い湿った風のこと。

収穫した茶葉を乾燥させるこの機械にも熱い風が吹いていたか?
1881年にサミュエル・デビッドソン会社が製造した。
1898年に「シロッコ」送風機の特許をとっていた。
※会社のページにリンクします

↑工場のガイドさんが自慢気に紹介する。
**
茶畑を見学してから案内された工場はそれほど大きくなかった。

19世紀からの建物なのだろう。
↓入り口でシナモンの木の皮を剥く方法を実践していた

こんなふうに



こちらが茶葉の乾燥セクション

網の下から空気が通る↓


乾燥を終えた茶葉は元の五分の一の重さになっているそうな。

乾燥した茶葉を品質によって自動選別する。

自動選別するための機械は↓

↑日本製だった↓

京都は宇治の服部製作所※ホームページに茶葉選別機の歴史が書かれています

試飲の場所へ移動

ずらっと並んだお茶をスプーンですくって味見。

冷めちゃうんじゃない?と思うかもしれないが

お茶の味わいは(感じ方によるが)、ぬるいぐらいの方がよくわかるのではないかしらん。
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ヴァージン・ホワイト・ティーファクトリー畑見学

2025-01-27 16:08:15 | スリランカ
「処女たちが金のハサミで金のボウルで手に触れずに摘んでいた」
中国王朝時代の収穫を再現しているのが、このティーファクトリーの由来。

真ん中のいちばん柔らかい新芽だけを集める。

販売価格は1キロでUS1500ドルにもなるそうな。

スリランカ南部、ゴールの海岸から一時間ほど。

国道から山道にそれる。

日本のような水田は少ないときいた。

スリランカ南西部では二期作可能。

カラフルな仏教旗は偉いお坊さんが来られるイベントがある時に出される。

孔雀も野鳥。

↑見えてきたお茶畑はイメージしていたのとちがう。

大型バスでは入って来られないだろう。

↑ホワイト・ヴァージン・ティーファクトリの由来が書かれた看板。

↑「急激な物価上昇によりお一人●●徴収させていただきます」↑昨今どこも同じ。
金額部分が空白になっているのが、コロナ禍に急激なインフレが起こったことを感じさせる。
スリランカ・ルピーは対日本円でさえコロナ禍前の60%ぐらいの価値になってしまった。
対USドルの価値がどれだけ下がったか…。

●案内人の話
スリランカの茶畑は標高レベルによりちがった栽培をしている。
有名なヌワラエリアのような標高2000m近い高原と、
標高が500mないヴァージン・ホワイト・ティーファクトリーとはちがう。
ここは海岸から直線なら五キロほどしか離れていない。
陽射しを避けるためにお茶の木の上に樹高の高い木々が植えられている。

日本人のイメージする「お茶畑」とはだいぶんちがう形状。

ワンちゃんと畑見学に出発。

↑コショウの木↓

↑黒胡椒は緑のまま収穫し皮をむかずに乾かす
↑白胡椒は赤くなってから収穫し皮をむいて乾かす

↑生のコショウの実を齧らせてもらうと↓

↑すでにコショウの味がした。

↑バニラビーンズの木

↑ゴールデン・シャワー・トゥリー もっと咲いたら金の滝のようになるのですね

↑コンロンカ 印象的な白いのは葉っぱではなくガクのひとつが伸びたもの。
それを崑崙山脈の白い雪に見立てた名前だそうな。

↑カシューナッツの実は夏になる※こんなふうに成ります「GREEN PIECE」のHPにリンクします

ティータイム休憩

ゴム林↓

ゴムもお茶と同じようにイギリスがセイロン島に持ち込んだ。


樹液が固まったところですでにこんなにのびる↓

↑彼女は小学校六年生↓

ここで働くタミル人の家族。
イギリス人はプランテーションの労働者として南インドからタミル人をたくさん連れてきた、そうな…
宗教も言語もちがうところで労働力として。
ここで働く人のほとんどは今も裸足だった。


↑コーヒーの木も周辺に植えられていた。
アフリカ原産のコーヒーは、16世紀にポルトガル人がやってくる前からセイロン島に入っていたと言われる。
現在のように飲み物として普及させたのは17世紀オランダ支配の時代。
19世紀イギリス支配下でコーヒー農園が繁栄するも、1867年に「コーヒーさび病」が発生。
1890年にトーマス・リプトンが進出し、荒廃したコーヒー園をお茶農園に生まれ変わらせた。

ここ「ヴァージン・ホワイト・ティーファクトリー」にはその頃から百五十年も働き続けている機械があった。
次は工場も見学。

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スリランカで料理体験

2025-01-20 11:37:24 | スリランカ
一時間半で11種類完成!
後半でどれがどんなカレーか解説いたします。

「どうせカレー」と一括りにしてはいけない(^^)多彩なスパイスが多様な味わいになる。

あぁ、あのビーツカレーをまた食べたい。
※調理過程を動画でご覧ください
「ランペ」という葉っぱは調べてみるとこんな※「カラピンチャ」さんのページにリンクします

マスタード・シード、シナモン、ランペイ、カレーリーフ、グリーンチリ、トマト、カレーパウダーは五種類ミックス!
…こんなにいろいろ入れるんだ。日本で市販のルーでつくるのとは別モノになるわけだ。
スリランカ南部ゴールの市場でビーツを見つけたのでシェフにリクエストしたのです<(_ _)>↓

黒い↓見慣れないスパイスは何?

「ガルシニア」と言われてもまったく分からない。
調べてみるともともとこんな果実※「屋久島ウコンの里」さんのHPにリンクします
発酵して乾燥させて黒い干物のようにする。
舐めてみるとびっくり!日本の梅肉エキスに似た味がした。

これをミニ石臼で他のスパイスとゴリゴリ擂り潰して

白身魚(バラクーダ)の身と合わせた。
※調理過程を動画でごらんください
土鍋で蒸し焼きにする時バナナの皮をかぶせた。

↑出来上がりはこんな(^^)他のカレーとはぜんぜんちがう味わいはガルシニアのおかげ。


↑バナナのつぼみ!
ひとつでこんなに大きい



↑マンゴーにもスパイスの下味をつけて



↑チャイニーズ・ポテトだそうな↓



↑日本人的には刺身で食べたい新鮮なマグロも↓カレーに



↑手前のぼやけているのがwingbeans↓市場でのようす


↓ココナッツミルクを入れてカレーに

ココナッツミルクは具材によって使わないものも多かった。
どのカレーにも具材を入れる前に炒める定番に入っていたはシナモン。

日本ではシナモンスティックのイメージばかり強いが、もっと広く使える「甘さ」がある。

ティーファクトリーの農園で葉っぱを吸わせてもらってそう思った。


知らない野菜もたくさん見かけた。

↑ひょろんと長い緑色は「Snake gourd(ヘビ瓜)」↓

こちらはサラダにしてくださった
ココナッツは「一番搾り」的に新鮮なものがたっぷり入った。地元食材だからこそ。

ライムを絞ってとってもさわやか(^^)
たった一時間半でこんなに完成!

左下から
①ヘビ瓜のサラダ
②ビーツのカレー
③マンゴーのカレー
④エビカレー
⑤チャイニーズ・ポテトのカレー
⑥マグロのカレー
⑦バナナの花のツボミカレー
⑧Wingbeans四角豆のカレー
⑨イカゲソのカレー
⑩白身魚(バラクーダ)のカレーバナナの皮蒸し
⑪イカの胴体のカレー

11番の左右に赤いエビがあるのは、
ゴールの魚市場で小松が
「こんな新鮮なエビは日本ならシンプルに焼いて食べるのに」と言うとシェフが
「じゃあ君がぼくのために焼いてよ」と厨房につれていかれたのでした↓
これだけ新鮮なエビならだれが焼いてもおいしくなります(^^)半分を塩、半分をソイソース味にしました。


エビカレーももちろんおいしい(^^)





さぁ!お待ちかねのランチタイム(午後三時過ぎたけれど(笑))

バッフェ形式でどんどんおかわり!
みんなカレーなのにみんなちがう味がする。
画一的なカレールーに慣らされている日本人はカレーのほんとう味わいを知らないのではないかしらん。

デザートには「ラワリヤ」が登場

※こちらに書きました

スリランカ料理ってこんなにおいしいんだ。カレーの奥深さ幅広さがよく理解できた。


↑シェフのナリンさん(前列左端)スタッフの皆さん、ほんとうにありがとうございました!

終わったら午後四時過ぎ、夕食はつけなくてよかった(^^♪
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ゴールの野菜市場

2025-01-18 11:03:19 | スリランカ

↑左のにょろっとしたのはレンコン↑右の白いのはダイコンではなく「Bottle Gourd」⇒調べてみると「ユウガオ」という瓜して日本にもあった。

↑紫色はナス↑右はドラムスティックと通称されるムルンガ?のようだ。
現場で説明された名前をメモしても、それが正しいとは限らない。
検索して出てくる写真と似ていなくても同種だったりする。

マーケット入口で箱に入っていたこの二種類は↓

↓つるんとした方を「ambarella 」とメモしていたが、あとから「アンブレラ?」と不思議に思った。
検索すると同名の半導体会社の情報ばかりでてくる。
スリランカのコーディネーターさんに訊ねると…

↑「アンバレラ」はちゃんと存在した※詳しく解説されているページにリンクします
↑日本南部でも「ギョボク」という名前で食べられているようだ。
↓とげのある方はジャックフルーツかと思ったら、

↑ゴーヤだとお返事いただいた。ゴーヤの語源は中国語の「苦瓜(クーグア)」、似ているのか食べてみなくては。

シェフのナリンさんがどんどん説明してくださるがとてもおいつかない。

↑ひらひらがついたこれは?

↑断面はこんな↑
↑「Wingbean」は日本では「四角豆」と呼ばれている↑スリランカではDambalaダンバラ。
※調理例のページにリンクします


朝十時前なので市場の賑わいはおさまっている。

↑手前のはゴボウだと思ったらまったくちがうKohilaコヒラだった。
※こちらのブログの後半にコヒラ収穫の様子がでてきます。神戸の「カラピンチャ」というお店、行ってみたい

↑「チャイニーズ・ポテト」と紹介された↑

↑「Snake Gourd」=ヘビ瓜、今年は蛇年だし食べてみましょう(^-^)

↑「セイロン・レッドパイナップル」台湾のみたいに甘いかはわからない。

これら全部ではないがかなりの種類を買った。

↑これってビーツ?
ロシアでボルシチのイメージしかなかったが、熱帯スリランカでもたくさん栽培されているそうな。
これも、後ほどカレーになりました(^^♪

・・・ライトハウスで料理教室編に続きます

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ゴールの魚市場

2025-01-16 11:28:57 | スリランカ

「大トロの部分はいくら?」ときいたら、「みんないっしょ」と言われた。
腹の脂の多いところはむしろ人気がないような。
人気があるのは頭↓

日本なら刺身か焼くかだが、スリランカではカレーにする。
なんだかもったいないと感じる日本人(^-^)

「養殖場はどこにあるんですか?」と訊ねたが
「ゴールの湾で今朝とったエビです」とかえってきた。

豊かなインド洋の恵み…こんなエビがカレーに使われてしまうのは、日本人としては残念。

同日午後、ライトハウスホテルでの料理講習でそういうと、
「じゃあ、君が僕のために調理してね」とシェフに言われてしまった。
OK!焼きましょう(^^♪
※あとで写真を載せます。

その日、ライトハウスホテル朝七時。

この景色が見たくてここを選んだ。
インド洋の波が岩場に打ちつける音が景色にまけない魅力。

朝食ブッフェに充実した果物。

八角の風味をつけたコンポート?

↓右下の緑色の豆はGREEN GRAM

↑日本語では「リョクトウ」となるが、グリーン・グラムのペーストはちょっと胡麻の風味を感じた。

フィッシュ・カレー、チキン・カレー もちろんたくさんあるけれど、

↑スリランカにきたらホッパーを食べなくちゃ(^-^)↑ホッパーって何?下のリンクに書きました。
2017年にも彼女が↓つくってくれました※その時の写真にリンクします


08:30 ライトハウスホテルのシェフ、ナリンさんが市場に同行してくださった。

ポルトガル、オランダ、イギリスがつくりあげたゴール旧市街の城壁↓

そのすぐ外に魚市場がある。
この市場を仕切っているのはRomeshさん。漁師たちが魚を預けていく。

「ゴールでは何艘ぐらい船が魚をとっているんですか?」
「だいたい130艘ぐらいかな。一艘は三人乗りなんだ」
夜中二時ぐらいから漁に出ているそうだ。

↑ライトハウスホテルのシェフ、ナリンさんは毎朝ここへ来るわけではない。
↑市場の目利き達がライトハウスホテルに逸品をとどけてくれるシステムができあがっている。

今日は我々のために同行してくださったのだ。

「食べたい食材を選んでくださいね(^^♪↑このバラクーダはどうだい?」
マグロとエビ好きな日本人は魚よりそっちをたくさん仕入れてもらった(^-^)

今日、午後はライトハウスのレストランでスリランカ調理体験!
・・・続く


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