旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

五年ぶりのフランスへ 《手造の旅》ニースのカーニバルとパリ9日

2023-02-08 12:36:23 | フランス
ロシア上空を通れなくなって、パリまでは直行でも14時間のフライトとなった。
機内のフライトマップでは↑北上して折り返しているように見えるが、実際には北極海上から大西洋の北・ノルウェー海に入るルートを飛んでいる。

↑左上の巨大な白い陸地は世界最大の「島」グリーンランド↑そこからアイスランド島の北へ↑アイスランドの首都・レイキャビクの文字が見える。スコットランドからイングランド上空を通過してパリにむかっていた↑

JALの機内食はU-35 料理人コンペのファイナリストによるメニュー

↑「若鶏と蓮根のおこわ柚子の香り」
小松が大好きな蓮根のしゃっきり食感、キノコ、ニンジン、枝豆、柚子が和食らしさを強調。
↑左上の白いのは海老しんじょう、となりはサツマイモとレモン(瀬戸内海だからか!とあとで思った)、オクラ。
検索して、広島でCHILANという店をやっているドグエン・チランさんの考案だと知った。
※こちらインタビュー記事にリンクします
両親はベトナム難民だが東京生まれで日本語はまったく日本人。自分がルーツをベトナムに持っていることを誇りに思えた日々だけではなかっただろう。それを否定せず、他人に真似のできない長所にした人なのだ。
広島のお店、是非行ってみたくなりました(^^)
**
機内映画「エッフェル塔」は今年三月に日本公開。

パリへ行ってエッフェル塔を目にしない人はいないから、この映画ぜひぜひ見てから行かれるとよいでしょう(^^)
※こちらに映画評をもう少し書きました

機内映画、観たかった是枝裕和監督の「ベイビー・ブローカー」について書きたい、けれど、長くなりそうなので別の機会にて<(_ _)>
***

フランス時間、午後四時にパリ、ド・ゴール空港に到着。

冬らしい青空。
もう来られないかもしれないと思っていたパリに、今戻ってきた。

入国までの通路で目に入る広告のひとつひとつにさえ嬉しくなる↑「あなたが思っていたような旅へ」リゾートホテルグループの広告コピー。

JALの機内ではマスク着用が厳しく求められていたし、「空港でもマスクをご着用ください」とアナウンスされた。空港の廊下でも↑こんな表示がたくさんあるのだけれど…空港職員も旅客も九割はマスクをしていない。

入国審査を待っていると「どこからですか?」と声をかけてきたスタッフ。ぱっと見アジア系の雰囲気がしたので「君はどこから?フランス?」と応じたら、「両親はアルジェリアからだよ」と気さくに話してくれた。
1962年にド・ゴール大統領が実施した国民投票で独立を承認されたアルジェリアからフランスに移住した人は多い。独立前には100万人のフランス人が住んでいたのだ。彼の両親もそんな一人だったのかもしれない。
コロナ禍でベストセラーになったカミュの「ペスト」の舞台もアルジェリアだったっけ。


入国して、スーツケースをとって、バスへ向かうために屋外へ出た。
午後五時半をまわっているのにまだまだ明るい。
東京よりずっと陽が長い。
「ここ一週間ぐらいでぐっと日の入りが遅くなった印象ですね。朝はまだ8時でも暗いですけど」と、アシスタントさん。

ド・ゴール空港をでてすぐ夕方の渋滞にまきこまれ、平原に沈んでゆく夕陽をバスからながめていた。
パリの南東方向、シャンパーニュ地方の古都トロワに泊まる。

いつのまにか陽は暮れてあたりは真っ暗。
二時間ほど走って高速出口のカフェテリアで15分休憩。

ぱっと目についたアマゾンの宅配ボックス↑

パンは多彩なフランス↑みんなおいしそうだけれど安くはない。バゲットサンドイッチもキッシュも6,7ユーロ(日本円なら千円程度)はする。

↑クロワッサンやレーズン入りのパンひとつが350円ぐらい。
絵本がたくさんおいてあるのが楽しい(^^)

フランスやヨーロッパ全般のデザイン感覚はどこを切り取っても絵になる↑
****
シャンパーニュ地方の古都トロワの旧市街に入ってきた。

はじめて訪れる街はいろいろなかたちで下調べをするが、トロワはネットも観光局の資料も「木組みの家」と「ステンドグラス」ばかりだった。 

しかし、今、実際に訪れて小松の第一の印象はこの運河。
トロワは中世から栄えた街だけれど、この運河があるということは18世紀後半から20世紀はじめごろまでは物流の拠点だったのだろう。少なくとも、ドイツのロマンチック街道にあるローテンブルグのような中世都市ではないのだ。
ミシュランのグリーンガイドには、16世紀からメリヤス産業で栄えて今も工場があると書かれていた。明日のローカルガイドさんとのウォーキングツアーが楽しみです(^^)


旧市街と新市街の境目にあるホテルに宿泊。

テレビをつけると、日本でもよくあるリフォームのビフォーアフターの番組をやっていた。

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シャモニーからモンタンヴェール鉄道で氷河の洞窟へ

2021-09-30 06:48:28 | フランス
2005年フランス・アルプスの旅より
シャモニーから百年前1909年に出来た登山鉄道で氷河洞窟に行くことができる。

メール・ド・グラース氷河(見出し画像)の一部に人工的に開けられた穴へ

標高約千メートルのシャモニーから列車の終点標高千九百メートルまでたった二十分で登ってくる。

↑シャモニーの谷

百年前はこの駅を下りればすぐ近くに氷河が迫っていたのだが…

いまや氷河は遥か下↑

こんなゴンドラを使って降りてゆかなくてならない

地球温暖化?ほんとうに氷河はすごい速度で縮んでいると実感

氷の洞窟の入口までまだまだ…


↑ようやく穴が見えてきた

ブルーシートをかけて少しでも溶けるのを遅くしようとしている?

この氷の中へはいると

外の光が透けて青い世界がひろがった(^.^)
それにしてもすごい数の観光客がどんどんやってくる。
それもまた氷河の溶ける一因になっていたりするかも…なんて思うほど

あの階段をまた登って、鉄道駅までもどるゴンドラに乗らなくてはならない…




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イタリア側からシャモニーへ、ロープウェイを乗り継いで

2021-09-26 15:58:14 | フランス
2005、2010年イタリアとフランスの旅より
標高3842mのエギーユ・ドゥ・ミディ駅からの眺望。モンブラン山頂が近いがこれは逆のグランド・ジョラス方向への眺め

ここから出発して「白い谷」の氷河トレッキングへ向かう人々。
イタリアとフランス隔てるメール・ド・グラース氷河の上をこんな感じで歩いているのだ
※AFP通信のニュースページとびます

2010年にイタリア側から氷河の上をロープウェイで渡ることができた。

イタリア側アオスタの谷にあるモンブランロープウェイの乗り場↑
↑当然イタリア語で「モンテ・ビアンコ」と表記されている。

↑左下がイタリア側アオスタの谷、いちばん上がヨーロッパ最高峰モンブラン(=モンテビアンコ)4810m、右下がフランス領シャモニー。上から右下へ流れているメール・ド・グラース氷河の上に突き出したエギーユ(針)展望台が画かれている↑

冒頭の写真を撮影したエギーユ・ドゥ・ミディ展望台↑名前の通り(ミディ=正午のエギーユ=針)のモニュメントが山頂にそびえている。


イタリア側の駅はごく小さく、そこから乗るロープウェイも↑小さい。1955年建設から改修はされたのだろうが。

二十六人乗り↑

乗換えて

↑次も三十人乗り

二つめの乗換リフジオ・トリノは標高3329m

さらに高みをめざす!

イタリア側最後の地点プンタ・エルブロンネル標高約3500m

いよいよメール・ド・グラース氷河の上を渡るゴンドラへ

↑右下、イタリア語で「トイレはありません」の表記(^.^)

フランス側のゴンドラはうって変って新しい。三つでひとつのグループとなっている↑

雲の中をぬけてゆくと

突然、氷河の上を渡っている自分に気付いた↑

↑深いクレバスがいくつも口を開けている

↑流れ下る氷河


エギーユ・ドゥ・ミディ駅に到着

岩をくりぬいた道を抜け

氷の穴を抜けると屋外の展望台に出られる。上のモンブランの頂上が見える展望台にあがろう。



↓あそこが頂上の展望台。

エギーユからはモンブランの頂上が近くに見える。


今度はフランスのシャモニー側に降りるロープウェイへ

乗り継いで降りてゆく


かなり行列(^.^)

↑シャモニー村が横たわる谷が見えてきた。

↑シャモニー駅到着!
バスはトンネルをつかってフランス側に抜け、駐車場で待っていてくれました(^.^)


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シャンパンのカーヴを訪ねフジタ礼拝堂も見学する

2021-02-22 09:31:46 | フランス
2011年、シャンパンが大好きな方をお連れした。
毎食、いろんなシャンパンを解説付きで味わうことができ、自分の好みを少し理解することができた。

ティタンジェ
牡蠣や海鮮プレートにはもちろん

豚の巨大な骨付き肉をのせたシュークルート(=ドイツ語のザワークラフト)にじゃぶじゃぶかけて熱っする。

チーズ料理にももちろん


「良い酒は旅をしない」というのは本当。
その土地で飲んで「こんなにおいしかったのか」と目を開かせられたことはビールもワインもウィスキーも、数知れず。

アンリオ


F1の優勝者が開けるマム社のカーヴを見学する。
シャンパンは丈夫なガラス瓶が発明されてからの飲物。

↑こんな独特の角度に保存する棚がならんでいる。

首のあたりに澱を沈殿させる↑ライトを当てると溜まっているのが見えた。
これを凍らせてすばやく抜く行程がある。

マム社の社長が依頼して工場敷地内に建設させた小さな礼拝堂↑
↓ここにフジタが壁画を描いているのだ

最晩年

自らと妻の墓もここにある

**

エペルネ―村に、モエ・エ・シャンドンのカーヴと畑も見学に行った。

※ここを訪れた時の話をこちらに書いています
モエはあのドン・ペリニョンさんを継いでいる会社。

お墓もあります↑

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ランス大聖堂の前で「ラ・マシン」の大蜘蛛に出会う

2021-02-19 21:50:50 | フランス
2007、2011年フランスの旅より
フランス屈指のランス大聖堂の前で偶然出会った巨大蜘蛛↓

「ラ・マシン」というパフォーマンス集団が動かす様子わくわくさせられます。
★小松が撮影した四十秒ほどの動画、ご覧ください(^.^)

「ラ・マシン」はフランス西部の港町ナントを拠点としていて、大規模な展示とパフォーマンスを見ることができるそうな。一度訪れてみたいと思っているけれど、まだ果たせていない。

ランス大聖堂は第一次大戦で被害をうけたが修復された。

夏場のライトアップはすごい!これを見るためにランス宿泊の《手造の旅》をつくったほどに。

※こちらにライトアップの写真をたくさん載せました
ランスは歴代フランス国王が戴冠する場所だった。
※そのあたりの話はこちらに書きました
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