旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

北海道のガラスのピラミッドへ~晩秋のモエレ公園

2014-11-01 11:36:23 | 国内
長く札幌にお住まいの方に「モエレ公園へ行きたい」と言うと、「あの辺りは泥炭地帯で地盤がわるくて、昔はゴミ溜めになっていたのよ」とおっしゃる。

小松にはイサム・ノグチが生涯の最後に設計した現代庭園というイメージなのだが、そうか、もともとはそんな場所だったのか。

三十分ほど車で走ると、晩秋の青空が広がる午前十一時、遠くに人工の丘が見えてきた。ゴミ溜めだったなんてまったく思えない。

駐車場から歩き出す、まずは高さ62m、人工のモエレ山。古墳のようだ。
大理石の階段がループしながら頂上へ誘う頂上から、公園をU字型に囲むように流れている伏籠川(ふしこかわ)が見え、ガラスのピラミッドがあった。札幌市街まで見晴らせる

下りは階段をつかう。周囲の同じようなモニュメントとリンクしているのが、視覚として感じられる

あそこにもうひとつ古墳のようなメキシコのピラミッドのような、階段でいっぱいの斜面がみえる。今度はそちらへ。

大理石の白い彫刻が芝生に映えている



このモエレ公園のシンボルのようになっているのはガラスノピラミッド。

パリのルーブルみたいな雰囲気が感じられる
びっくりするのは、この地下に大量の雪を貯蔵して、夏の間の冷房に利用しているということ。

内部の三階部分にイサム・ノグチの記念館があり、この公園造成の歴史もわかりやすく展示している。
イサム・ノグチは1988年3月に予定地を訪れ、公園のマスタープランを完成させたが、同じ年の12月ニューヨークで亡くなった。
●「あとはよろしく」と言っていたそうである。
イサム・ノグチは当時八三歳。モエレ公園のプランは十年では完成しない。自分自身は見ることが出来ない未来を託した言葉だった。
モエレ公園のサイト、こちらからイサム・ノグチのかかわりをお読みいただけます。
ここがグランド・オープンしたのは2005年になった。
この美しい視覚は、イサム・ノグチが我々に遺したものなのだ。



**このピラミッドの一階部分続きに、訪れる価値のあるレストランがあった。
①トウモロコシのアイスに温かいポタージュスープをかけて
②さんまのマリネと大根、ナスタチウムの葉っぱを挟んであります
③ハーブサラダ~バターソースをかけて、底にはヨーグルトが敷いてあります
④ムール貝とつぶ貝、稲穂も素揚げしてあってたべられます

⑤ソイ(魚の名前)の炭火焼、アサリのソースかけ
⑥トマトのブランマンジェとバジルのシャーベット
⑦牛頬肉の赤ワインソース煮、黄玉葱、マイタケ、ポテト添

マイタケがとても薫り高くて、はっとさせられた。
⑧ハーブのアイスとホワイトチョコのソース、フェンネル添
⑨もひとつデザート!

駐車場への道

三時間ほどの滞在だったが、自分の中でのモエレ公園は、この風景としてずっと記憶されていく。





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