コロンボの高層ビルに囲まれて、バワのカフェはオアシスのような場所だった。元はバワの事務所だったという場所である。
喧騒の道路から、このアーチをはいるとちょっとした中庭がありひらけた空間は、 カンダラマのヘリタンスやゴールのライトハウス・ホテルで見た空間を思い出させた。↑※冒頭の写真がそれ。
ここを過ぎるとバーカウンターと絵やオブジェが飾られたスペース。一角にはバワの胸像もある
すぐにダイニングがつづいている
この中庭にある木は、もとからあったものをそのまま利用している。ヘリタンスでもライトハウスといったホテルでも、もとあった岩をそのまま生かしているが、ここでそれは樹木になっているのか。
けっして広いとは言えない空間。細長い敷地を上手に活用している
ここはしかし、現在運営しているパラダイス・カフェがバワの手法をうまく利用できているのをほめるべきだろう。つまり、レストランで使われているデザインは見事にこのスペースに合っている⇒お土産屋さんの袋もこんな⇒ なにより★提供される料理がすばらしい。①スイート・パンプキンスープ ②ジンジャー・チキン、レモングラスとほうれん草、マッシュポテト ③SEER(「シーア」と発音するサワラの一種?)のグリル、ココナッツ・リゾット添え、アップルソースのラタトゥイユも⇒ ③ほうれん草のクレープにマッシュルーム・クリームを詰めたもの↴
どれもとても洗練されていて、それでいてスリランカを感じさせてくれる。このパラダイスカフェが流行っているのは、けっしてバワ建築のおかげだけではないのがよくわかった。