雨の朝だったが御苑には梅桜桃が同時に咲いていた
※ご希望の方と雨の御苑へ花見、こちらにもっと載せました
今日はいろいろな老舗食材店をめぐり、菓子作りも体験し、夕方にはそれら食材を使った料理を町家でいだたく予定。
帝が京都の御所におわした時代には御用達業者も近くにたくさんあった。明治維新、多くの業者は帝とともに東京へ移っていったが、
●本田味噌は麹菌の住むこの店を動かせなかった↓後に、西都の味噌という事で「西京」という名前をもらったのだそうだ。
この暖簾は祭日専用なので、一年に十数回しかかけられることがないのだそうだ↑
定番商品は白味噌とならんで、この紅麹味噌↓
赤いのは麹そのもの色。唐辛子ではありません(笑)
味噌をつかったチョコやクッキーも製作されている↓
たくさん試食してたくさん買っちゃいました(^.^)
●澤井醤油は昔ながらの桶をつかっている↓樽の中で熟成しているものを絞れば「生醤油」となる↓
ここでも醤油をつかった新しい商品がいろいろあった
○京都府庁の中庭の桜もきれい↓
ここは建物自体も見もの↓
**
●祇園祭の鉾の先頭をいくのは「長刀鉾」にきまっている
家々の入口にはその鉾で手に入るこういう厄除けをかざってある
●入山豆腐は昔ながらの方法で豆腐を作っている店↓
この古い竈で豆を焚く↓
なので、大量生産はできない。
その場で手軽に味わえるものが百六十円の豆乳↓
ひと口飲んでびっくり!市販しているものとまったく違う濃さ!
「ふつうに売ってる豆乳はストロー通らんとあかんからね(笑)」とご主人。
いわば市販の豆乳は『豆乳をつくるための豆乳』なのだ。
ここで売られているのは豆腐をつくったあとのホンモノだから味が違うのだと納得。
小松の豆乳に対する認識が変わりました(^.^)
今晩、夕食でここの豆腐をいただけるのが楽しみになった。
●亀屋博永
ここの看板商品はこのわらび餅↓
ひと口食べて皆さんその違いにびっくり!なんて柔らかいんだろう
「混ぜ物がないと五日ぐらいは冷蔵庫でも固くならないんですよ。よく売ってるのにはタピオカ粉とか入ってるんです」
きなこは特別に焙煎してもらっているそうな。使っている黒砂糖は波照間島のもの。
ううむ、これは買って帰りたい。が、東京へ戻るのはあさってだから無理か…すると
「新幹線の駅までもっていってあげますよ」とご主人が嬉しいことをおっしゃる
たくさん注文ちゃいました
ここで桜餅をつくる体験をおねがいしてある↓準備よ~し
↑最初にゴルフボールを握らされてなにをするのかと思ったら、あんこを包むイメージトレーニングでした
本番はこんな感じではじめる↓
これをゴルフボールを包むように丸めながら上部に指をあてる。
生地を回しながらあんこをおしていくと自然に包むかたちになってゆく↓
包む葉っぱは信州からのもの。塩漬けにされたものを水で洗って、葉脈を上にしてのせる。
生地は道明寺粉をつかう。道明寺粉とは糒(ほしいい)を挽いたもの。
小豆は丹波の大納言↓
↑右の白いほうはきんとんなどに使う備中岡山の小豆
飾り気ない奥座敷に通していただき、今さっき自分たちで包んだ出来立ての桜餅を抹茶とともにもりもり食べてお昼の代わりとした。
●山中油
油をつくってはいないが、良い油を選んできて売っきた店。休日なのに特別に開けてくださった。感謝。
店先に「食用油」と書かれた古い看板があがっている。明治期になる前、油はほとんど灯りの原料で、食品ではなかったのだそうだ。なるほど。店の前に水車と水路、立派な鯉が泳いでいた↓
道路に面して、第二次大戦で空襲をうけた際の爆弾の破片を展示してある↓
京都でもこういう事があったのだと伝えていく必要、ありますね。
特別に開けていただいた店内で、油の試食・品目当てクイズをしてくださった。胡麻油、菜種油、落花生油、「そんな違いすぐわかる」
いえいえ、実際に味わってみると難しい。 日本だけでなく、イタリア各地からのオリーブオイルなども多様に揃えておられた。
●今原町家 本日の集大成がこちらでの夕食
元は組紐職人の家だったのだという古いかたちを今に留めた貴重な家。
京都らしいこうした場所で、今日見てきた食材を使った食事を提供してくださっている。こうしたアイデアも町家オーナーが考えられたのだそうだ。
食事の前に建物を案内していただいた。歴史は細部に宿る↓
天井板は屋久杉なのだそうだ↓分かる人から「火事になったらこれは剥がしてにげなはれ」と言われたと笑っておられた↓
先ほどの山中油さんが、各種オリーブオイルと本田味噌さんの白味噌などを合わせた味比べをさせてくださった↓
いろいろあったなかで、100%小豆島産のオリーブと高知産柚子を絞ってつくったオリーブオイルに本田味噌の白味噌を合わせたものが素晴らしい味わいだった。野菜や豆腐にちょっとつけていただきます↓
入山豆腐ももちろん登場↓しっかりした生地
焼いたお麩
さいごに本田味噌の紅麹味噌をたっぷりつかった「聚楽鍋」↓※こちらで命名されたそうな
★忘れてならないのは、今原町屋「オーナー」りろさんと「支配人」柴田さんとお会いできること。日本酒もこだわって選んでくださる。今日は「春鹿」に「抱腹絶倒」(^.^)
今日一日に出会った食材が集まった夕食を囲んで、京都をそれぞれのかたちで愛する方々とお話できた旅の夜。
名所旧跡を見て歩いても楽しい旅になるわけではない。名物や高級料理を食べても必ず美味しいと思えるわけではない。
そこで出会う人によって、価値は決まるのだ。雨模様の京都でも心配ない(^.^)
※ご希望の方と雨の御苑へ花見、こちらにもっと載せました
今日はいろいろな老舗食材店をめぐり、菓子作りも体験し、夕方にはそれら食材を使った料理を町家でいだたく予定。
帝が京都の御所におわした時代には御用達業者も近くにたくさんあった。明治維新、多くの業者は帝とともに東京へ移っていったが、
●本田味噌は麹菌の住むこの店を動かせなかった↓後に、西都の味噌という事で「西京」という名前をもらったのだそうだ。
この暖簾は祭日専用なので、一年に十数回しかかけられることがないのだそうだ↑
定番商品は白味噌とならんで、この紅麹味噌↓
赤いのは麹そのもの色。唐辛子ではありません(笑)
味噌をつかったチョコやクッキーも製作されている↓
たくさん試食してたくさん買っちゃいました(^.^)
●澤井醤油は昔ながらの桶をつかっている↓樽の中で熟成しているものを絞れば「生醤油」となる↓
ここでも醤油をつかった新しい商品がいろいろあった
○京都府庁の中庭の桜もきれい↓
ここは建物自体も見もの↓
**
●祇園祭の鉾の先頭をいくのは「長刀鉾」にきまっている
家々の入口にはその鉾で手に入るこういう厄除けをかざってある
●入山豆腐は昔ながらの方法で豆腐を作っている店↓
この古い竈で豆を焚く↓
なので、大量生産はできない。
その場で手軽に味わえるものが百六十円の豆乳↓
ひと口飲んでびっくり!市販しているものとまったく違う濃さ!
「ふつうに売ってる豆乳はストロー通らんとあかんからね(笑)」とご主人。
いわば市販の豆乳は『豆乳をつくるための豆乳』なのだ。
ここで売られているのは豆腐をつくったあとのホンモノだから味が違うのだと納得。
小松の豆乳に対する認識が変わりました(^.^)
今晩、夕食でここの豆腐をいただけるのが楽しみになった。
●亀屋博永
ここの看板商品はこのわらび餅↓
ひと口食べて皆さんその違いにびっくり!なんて柔らかいんだろう
「混ぜ物がないと五日ぐらいは冷蔵庫でも固くならないんですよ。よく売ってるのにはタピオカ粉とか入ってるんです」
きなこは特別に焙煎してもらっているそうな。使っている黒砂糖は波照間島のもの。
ううむ、これは買って帰りたい。が、東京へ戻るのはあさってだから無理か…すると
「新幹線の駅までもっていってあげますよ」とご主人が嬉しいことをおっしゃる
たくさん注文ちゃいました
ここで桜餅をつくる体験をおねがいしてある↓準備よ~し
↑最初にゴルフボールを握らされてなにをするのかと思ったら、あんこを包むイメージトレーニングでした
本番はこんな感じではじめる↓
これをゴルフボールを包むように丸めながら上部に指をあてる。
生地を回しながらあんこをおしていくと自然に包むかたちになってゆく↓
包む葉っぱは信州からのもの。塩漬けにされたものを水で洗って、葉脈を上にしてのせる。
生地は道明寺粉をつかう。道明寺粉とは糒(ほしいい)を挽いたもの。
小豆は丹波の大納言↓
↑右の白いほうはきんとんなどに使う備中岡山の小豆
飾り気ない奥座敷に通していただき、今さっき自分たちで包んだ出来立ての桜餅を抹茶とともにもりもり食べてお昼の代わりとした。
●山中油
油をつくってはいないが、良い油を選んできて売っきた店。休日なのに特別に開けてくださった。感謝。
店先に「食用油」と書かれた古い看板があがっている。明治期になる前、油はほとんど灯りの原料で、食品ではなかったのだそうだ。なるほど。店の前に水車と水路、立派な鯉が泳いでいた↓
道路に面して、第二次大戦で空襲をうけた際の爆弾の破片を展示してある↓
京都でもこういう事があったのだと伝えていく必要、ありますね。
特別に開けていただいた店内で、油の試食・品目当てクイズをしてくださった。胡麻油、菜種油、落花生油、「そんな違いすぐわかる」
いえいえ、実際に味わってみると難しい。 日本だけでなく、イタリア各地からのオリーブオイルなども多様に揃えておられた。
●今原町家 本日の集大成がこちらでの夕食
元は組紐職人の家だったのだという古いかたちを今に留めた貴重な家。
京都らしいこうした場所で、今日見てきた食材を使った食事を提供してくださっている。こうしたアイデアも町家オーナーが考えられたのだそうだ。
食事の前に建物を案内していただいた。歴史は細部に宿る↓
天井板は屋久杉なのだそうだ↓分かる人から「火事になったらこれは剥がしてにげなはれ」と言われたと笑っておられた↓
先ほどの山中油さんが、各種オリーブオイルと本田味噌さんの白味噌などを合わせた味比べをさせてくださった↓
いろいろあったなかで、100%小豆島産のオリーブと高知産柚子を絞ってつくったオリーブオイルに本田味噌の白味噌を合わせたものが素晴らしい味わいだった。野菜や豆腐にちょっとつけていただきます↓
入山豆腐ももちろん登場↓しっかりした生地
焼いたお麩
さいごに本田味噌の紅麹味噌をたっぷりつかった「聚楽鍋」↓※こちらで命名されたそうな
★忘れてならないのは、今原町屋「オーナー」りろさんと「支配人」柴田さんとお会いできること。日本酒もこだわって選んでくださる。今日は「春鹿」に「抱腹絶倒」(^.^)
今日一日に出会った食材が集まった夕食を囲んで、京都をそれぞれのかたちで愛する方々とお話できた旅の夜。
名所旧跡を見て歩いても楽しい旅になるわけではない。名物や高級料理を食べても必ず美味しいと思えるわけではない。
そこで出会う人によって、価値は決まるのだ。雨模様の京都でも心配ない(^.^)