旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

気ままにリヨン③コンフィュルアンス博物館

2018-07-27 22:51:51 | フランス
ローヌ川とソーヌ川が合流する場所に2014年にオープンした↓

その名も「コンフィュルアンス(合流)博物館」。
斬新な建物を見てみたくて訪れた。

再開発前は廃墟になった工場が立ち並ぶ、あまり訪れたくないエリアだったそうな。
今は、ローヌ・アルプ州庁舎も移転してきて、モダンな商業地区になっている。その象徴がこの建物ということ。




建物の下にこんな空間も↓




ここの常設展示は自然史や人類学についてのもの。今日の特別展は日本に関連する「YOKAINOSHIMA~日本のエスプリ」というのをやっている↓

つまり「妖怪の島」。
2013年から2015年まで二年かけて日本全国五十三ヶ所をめぐったフランス人写真家シャルル・フレジェの展示。
※こちらにHPがあります
同じ祭でも見る人が違えば見えている世界は違う。それをはっきり感じさせてくれた。

入口すぐのところに、江戸時代の狛犬。これはパリのギメー博物館所蔵のもの↓

薄暗い空間は神社のような雰囲気にしてある↓

薄暗い空間に効果的にうかびあがるナマハゲなど↓


おなじ流れで最後に展示してあったこの衣装↓なんだと思います?

日本のアニメやゲームからテーマをとったコスプレの衣装だった。フランス人的な視点から見るとこういった現代の衣装も「妖怪の島」の流れの一部に位置付けられているということ。指摘されてみると、そういう面はあるかもしれない。

★最後にちょっと、フランス的エスプリの利いた展示があった↓これ、現代フランスの有名人の誰かに似ていませんか?↓

↑前大統領のオランド氏だというのです(^.^)
日本の展示でこういうこと、できますかねぇ~










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フルヴィエール大聖堂の塔にのぼる

2018-07-27 15:15:58 | フランス

こんなところにまで登らせてくれるとは↓

リヨンのシンボルになっているフルヴィエール大聖堂の大天使ミカエルがすぐ下にある。下の写真では隠れている、四本目の塔の上↓

「リヨン・シティ・カードを使って訪れることのできる場所の中で一番のお勧めはどこですか?」と、観光案内所の方に訊ねると、すぐにここをあげてくれた。

一日二回ほど、一回の人数は十八名まで。今日は14:30に二回目があるということで、14時には大聖堂前で待っていた。やってきた係員さんがドアをあけてくれる↓

受付で「英語解説はありますか?」と訊ねたが、「フランス語だけです」と一蹴されてしまった。一時間半の間ずっとフランス語解説というのはちと辛いが、千載一遇の機会、登ってみましょう↓ぐるぐる塔の内側の螺旋階段を上りはじめる↓

ほぼ、フランス人ばかり

途中の扉を入ると・・・

大聖堂の内部を内側から見下ろす場所に出た↓

緑色のモザイクが間近に見える↓

螺旋階段に戻り、いちばん上にある扉から外に出ると・・・↓

こんどは天井裏部分に出た↓

ここには製作途中の模型や、壊れて取り替えられた破片などがたくさん保管されている

ここから、屋上への階段を上ると

おお、ついにやってきました↓

となりの礼拝堂に屋根に立つ金色のマリア様がすぐ近くに見える↓

四つの塔のうち、鐘楼になっている部分には合計二十三個の鐘があった↓

それぞれの鐘に名前が付けられている。↓これは最大の「テレーズ」直径92センチ、五百キロ↓

大天使ミカエルのブロンズ像がすぐ上に↓

となりの塔に上る↓

最後の扉をあける↓

丘のすぐふもとにサン・ジャン司教座教会、遠くには今回泊まった駅前ちかくにある茶色の鉛筆型のビルが見える↓そしてすぐ下に、冒頭写真の巨大な大天使ミカエルの像がある↓

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きままにリヨン②ルグドヌム~古代ローマ博物館

2018-07-27 14:14:41 | フランス

今年四月には工事中だったケーブルカーでフルヴィエールの丘に到着。ホームから地上へ出るとフルヴィエール大聖堂の目の前だった↓ ここももともとはローマの神殿があった場所だろうか。十分も坂を下りるとローマ人たちの残した劇場が見える場所に着く

↓左にLUGDUNUMと書かれたところが、古代ローマの博物館 

LUGDUNUMとは、リヨンの語源になったローマ時代の都市名だ。

このあたりの遺跡は1845年に正式に発見され、発掘がはじまった。これから訪れる博物館は1975年にバーナード・トゥールフスという建築家が設計。遺跡の雰囲気を損なわないようにメインの部分は地中に隠れているユニークな構造をしている↓その解説CGも分かりやすい↓下の写真で上部に見える白い横長の建物の最上部。前出の写真の場所である。ここだけ見ると地下に実質五階建ての博物館が存在するようには見えない。ところどころに開けられた四角い窓から遺跡が見えるというアイデアだ↓

ちらがその窓から外を見た様子↓

↓劇場では夏のコンサートも行われる↓左の白い臨時構造物がステージ↓

 

さて、展示★日本語音声ガイド機械もあります★

 

街の起源についてわかりやすい三次元模型がある↓時代の変化をカラフルなライトで表し、シンクロする日本語のガイディングで楽しめる。優れものです↓

↑リヨンは、ローヌとソーヌという二本の川の合流点とそれを見下ろす丘からなる。はローマ人がやってくる以前からガリア人の集落があった。

ガリア(現フランスを含む地方)をローマ化したカエサルが暗殺された翌年、紀元前43年にローマ軍団司令官のひとりルキウス・ムナキウス・プランクスという人物が本格的にローマの都市を建設した。※彼はカエサルより十二歳年下 

★彼についてはこちらにもう少し書きました

ルキウスは、内戦を制したアウグストゥスの安定した治世下、紀元前十五年に亡くなった。墓はローマナポリ方向へ行く途中のガエタに、こんな形で建設された↓その復元模型

↑生涯に、ルグドヌムとアウグスタ・ウリカ(現スイス領)二つの町を建設したと、この墳墓のレリーフに刻まれていた。

*** ローマの邸宅を飾っていたモザイクの床が何面も見られる↓ ガラス器は現代と変わらないデザイン↓ ガリア民族の五年分の暦が刻まれたブロンズのパネルがおもしろかった↓

祭りや催事の日付が書かれ、その左側に木片か何かを差し込んで印にしたと推察されている↓ ガリア民族は急速にローマ化していったので、ガリアの宗教や慣習に基づいた暦も正確には解明されていない。しかし、人々の暮らし方というのは支配階層が変わるようには簡単に変えることができないのだ。また、ローマの人々も被支配者の慣習を禁止しなかったのだから。 ↓このパネルは等身大のブロンズ像と同じ場所から発掘された↓ エジプトの宗教も紀元前一世紀のリヨンでは生きていた↓エジプトでよくみられるアヌビス神↓ 古代エジプトの神事に使われていたという楽器シストラムも刻まれている↓※右がウェアのパチンコみたいなのです 巨大な三世紀ごろの石棺↓キリスト教化以前、バッカスをはじめとする神々が刻まれている↓



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気ままにリヨン①

2018-07-27 12:51:00 | フランス

 

フランスも暑すぎる夏だが、朝七時の空気は東京よりずっとさわやか。さらに、ホテル内よりも外の方が気持ち良い。駅前を散歩する。簡単な朝食をだしているカフェがならぶ↓

チョコ入りクロワッサンとカフェオレで2.5ユーロのエクスプレスセットもある。

カルフールも入った大きな商業ビルの中のマック・カフェ↓

マカロンまでおいているのがフランスのマック↓

駅前再開発は今も続いている↓

商業ビルの入り口には過去のリヨンがどのように現代につながっているのかを示すパネル絵が↓

マックではなく、普通のカフェでこんなバゲットを買った↓下のはラクレット・チーズが挟まっていて買うときに温めてくれるのがうれしい↓

 

八時半にリヨンの旅行会社の方がホテルにきてくださった。今年ゴールデンウィークに来た時の忘れ物を届けてくださったのだ。12月8日の「光の祭典」についても情報をいろいろいただいた。リヨンはジュネーヴからもマルセイユからも近く、これから《手造の旅》のゲートウェイにつかっていきたいと思っている。

**

九時半前に再びホテルを出る。まずはベルクール広場までバスに乗る↓後ろに見える券売機で買えば1.9ユーロ↓バス内で買うと(たしか)2.2ユーロ

ほんとうはリヨンカードを駅で買おうとおもっていたのだが、なんと駅前では売っている場所がないのだという。電車で到着した観光客が買えるほうがよいと思うのだが…ベルクール広場の観光案内所まで行った↓

ローヌ川を渡る↓

観光案内でいろいろアドバイスをうけて大聖堂の塔に上るツアーが人数限定であるのを知った。午後に行ってみたい↓この塔です↓

***

旧市街を少しあるこう。サン・ジャン大聖堂の横にある古い壁が気になった↓

もともとここにあったロマネスク期の建物を壊して壁だけを教会の聖具室に再利用していたのだ。

「シネマとミニチュアの博物館」↓

 16世紀ごろの貴族の建物↓

建物自体はリヨンらしいものだが展示されているものは映画関係の大道具小道具が多い。たとえば映画「ミセス・ダウト」でのメイクのこととか↓ ミニチュアのセクションでは、四月に行った旧市街のレストランが再現されていた↓こうやって見るとほんとのサイズみたい↓ リヨンのガイドブックでよく言及されている場所だが、小松的にはリヨンを知るために是非見ておきたい場所というわけではなかった。こういう判断は自分自身で見ておかないと自信持ってできない。 *** フルビエールの丘へあがるケーブルカーに乗ろう

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