旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ブールジェのライトアップ・ショー

2018-07-28 21:54:15 | フランス
七月末のフランス中部、夕暮れになるのは午後九時半をすぎてから。
がんばって起きていたのはブールジェもライトアップのショーがあるときいたから。
ホテルから大聖堂へ行ってみる↓

おお、これはもちろん見るべきライトアップだが、ショーはどこで?
南側の大司教館前の広場に特設ステージがあって大音響のLIVE↓

屋台もたくさん出ていていろいろ食べられます↓

・・・でも、プロジェクトマッピングはどうやらここではない
一時間ぐらい歩いてホテルの近くで・・・あ!こんなすぐ近くだったんだ↓

この建物は15世紀の大商人ジャック・クールの邸宅。
英仏百年戦争時代、パリに入れなくて名ばかりの王だったシャルル七世はブールジェに財務本部を置いていた。
そのおかげで貨幣鋳造まで請け負っていたのだが、悪貨を鋳造して財を蓄えたとされる人物
シャルル七世は数年後にジャンヌ・ダルクがランスで戴冠させることになる。

プロジェクトマッピングでは彼の人生を映し出している。金貨ザクザクだったり


その後に罪に問われて牢屋に入れられたが脱出・・・
最後は地中海の島で戦死したそうな(このあたり興味があるのですが時間がない…次の機会に)

このほかにも旧市街の数か所で十分ほどのバージョンを上映していた。旧市街に泊まるのは意味がある(^.^)

**
朝食のチーズセレクション↓

↓これらのシロップもブールジェの会社がつくっているものだったんだぁ↓


↓ホテルロビーにこんなバスケットボールが飾ってあった↓そういえば駅のロータリーにもバスケットボールの大きなパネルがあった。
↓ホテルスタッフに訊いてみると、女子バスケットボールのチームが有名なんだそうな↓


そろそろ駅へむかわなくちゃ




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベリー公の街ブールジェ、朝の市場を歩く

2018-07-28 17:17:17 | フランス
大聖堂のいちばん奥で跪いて祈る人物はベリー公ジャン(1340-1416年)↓


向い合せに夫人の像
ずっとここにあったように思ってしまうが、もともとはベリー公の邸宅近くの私的礼拝堂にあった↓

ホルバインがその当時に、この彫像をもとに二人を行けるが如く素描にしているのを発見しておどろいた。
フランス革命の後にその素描を元にして復元していたのである。
★詳しいストーリーと写真をこちらに載せました


※ベリー公ジャン一世は「善良王」と称されるフランス王ジャン二世の三男。アパナージュ(親王采地)によってベリー地方の領土を実質独立国のように支配していた。※弟のフィリップもブルゴーニュ公国の祖となっている。
ブルゴーニュ公国がその後世襲されていくのとちがい、ベリー公位はフランス王の手元にもどされたので、独立国のような時代は短い。それでもこの小さな町に独特の個性を与えていると感じさせてくれる。
**
出発の日、日曜朝の街を歩いた。



大聖堂のある丘の上から川の方へ降りていくとより庶民的な地域にいたる。このあたり特に木造の家々が多い↓

教えてもらったチーズ屋さんは夏休みで半月閉まっている↓郵便が溜まっていた

観光客相手ではない店の多くは七月から八月にかけて半月以上の夏季休暇は普通なのだ。
↓チーズ屋さんの休業案内↓

↑7月14日から30日までお休み

この常設市場も日曜日で閉まっているが↓

市場近くの広場で八時過ぎから市場がひらきだした




サラミを専門にあつかっている小さなお店が目に留まった↓

「食べてみる?」  ああ、買って帰りたい↓


フランスはチーズの国、このあたりはヤギの乳からつくる「クロタン」の名産地↓お店でも若いものから四か月熟成まで何段階も分けて売られている↓熟成が進んだものなら持ち帰れますね

49.jpg" border="0">

再び丘をのぼると、朝日に照らされた大聖堂の東側↓



★フォレスティンという19世紀のブールジェ発祥の名菓が今でも売られている
これ、多くの日本人にもきっとうけます(^.^)
※こちらに書きました


十時少し前にはホテルを出て駅に向かいます
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブールジェ大聖堂をもっと

2018-07-28 16:16:16 | フランス
ブールジェ大聖堂の魅力を、個々にもう少し紹介しておきたい。

ここだけ赤く装飾された天井におどろかされる↓
1446年に国王シャルル七世の財務官までつとめていたジャック・クールというブールジェの貴族が、国王を讃えるために装飾した。
シャルル七世の個人紋章のバラの赤色がアーチの頂上では太陽と同調しているデザイン。

ジャック・クールは毀誉褒貶の激しい人物だったようで、興味を惹くのだがまた今度(いつ?)しっかりしらべてみようと思っている。

ステンドグラス群はシャルトルのものに劣らない。シャルトルと似ているがしっかり別の個性が感じられる。
●ストーンメイソン(石工)の組合がお金を出したステンドグラスにはちゃんと石を削る仕事をしている姿が描かれている↓

ステンドグラス全体の主題は石打ちの刑で殉教した聖トマソ

●桶屋、大工、車輪作りの職人組合が出資したステンドグラス↓

真ん中の菱形で寝ているのは旧約聖書のヨセフ。
十一の稲穂と十一の星が自分に自分に向かって礼拝している夢を見ている。それらは自分の兄たちで、星と月は父と母。家族の中で自分がいちばん偉くなるという夢占いを兄たちに語ってしまい、憎まれて井戸に落とされ置き去りにされる。

●皮なめし職人↓

このステンドグラスのいちばん上には「兄弟を仲直りさせる父」の印象的な姿が描かれていた↓

※こちらにそのストーリーを書きました

●北側のポーチに残るロマネスクの彫刻はだいぶ破壊されているが


南側は比較的よく残っている↓

これらは現在見られるゴシック以前のロマネスク聖堂の主要箇所の為に制作されたと考えられている。つまり、12世紀以前ということ。


●正面入口の彫刻群はシャルトルと同じように縦長にデフォルメされている↓

まるで白鷗時代の仏像のようだ


●正面ファサードは西側に向いているので夕方により美しく光が当たる↓


●楽園を追われるアダムとイヴ↓

●カインがアベルを殺す↓

●ノアの箱舟↓

●水かさが増して非難する人々↓

●洪水の後、箱舟から鳩を飛ばすノア↓




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブールジェ大聖堂~大ファサードに驚いてから北塔へ登る

2018-07-28 15:15:15 | フランス

フランスに数ある大聖堂の中でも最大のファサード↓目の前に立つと圧巻

ブールジェの大聖堂は今回の旅でいちばん訪れたい場所だった。

シャルトル大聖堂の数年後となる1195年に現在の聖堂の建設がはじまり、この西側の彫刻は1230年ごろには完成していた↓

中央に立つ微笑む大天使よりも・・・

地獄の悪魔たちの方が魅力的(^.^)↓

ファサードの彫刻群はまたあとでじっくり見よう
内部に入る↓

入ってすぐの左手から、北側の塔への階段がある(6ユーロ)。
のぼりはじめると、時々こんな顔に出くわす

★最後にあらわれるこの顔が、前にこの場所にあった塔の倒壊を伝えている↓
「1506年、12月の最後の日、悪い基礎のせいで塔は倒壊した」


当時繁栄を極めていたブールジェはすぐに再建を決め、その財源としてバターに目をつけた。当時は贅沢品だったバターを食べる者に塔の再建資金の献金を義務としたのだ。
「バターの塔」と通称されるこの塔は1508年に着工し1536年に完成した。

途中の窓から↓

何百年もの落書きがたくさんある↓

↓すっきりと長い屋根が見える↓この聖堂は十字架型をしていない。いわゆるバジリカ型である↓


到着!

↓聖堂のペリカンが設置されている↓




市庁舎?の前で結婚式をやっている↓





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リヨンから列車でブールジェへ

2018-07-28 01:25:56 | フランス
朝、06:55発のナント行にのることにした。
朝のリヨン・パール・デュー駅

前日に機械で切符を買っておいてよかった

やってきた列車

荷物を置く場所を心配したが、比較的すいていてよかった

昨夜自分でまぜておいたサラダをいただきます

三時間半ほどでブールジェ到着

おもったよりこぢんまりした町。涼しい風が吹いている。リヨンがとっても暑かったからほっとした。

駅前のホテルは「ベリー公」ホテル。かつてこの地を治めた貴族の名前は今も受け継がれている。
タクシーが待てど暮らせどこないので、旧市街のホテルまでの一キロほどを歩くことにした。ふと見ると、これはパンの自動販売機ではないか↓

試しに買ってみる。1ユーロならばかなりお買い得なパンがそのまま出てきた↓

二十分ほど、少し坂をのぼって旧市街のホテル前に到着。入口前にルネサンス風の噴水がある↓

↓こんな感じのホテル↓

部屋からの外の道路を見下ろすと↓

**
ランチをちょっと。印刷したメニューでなく、こうして看板に手書きしたものをもってきてくれるのが一般的↓フランス語だけなので苦労はしますが↓

トマトのタルタル↓

二種類のチーズ(サン・ネクテールとマンステール)を焼いたもの↓

メインはステーキに↓フランスらしくソースがおいしい(^.^)↓

デザートに、この地域発祥と言われるタルト・タタン↓


***
ランチ後に、いよいよブールジェ大聖堂へ向かう
突然、路地の向こうに見えた!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする