旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

尾道「ガウディハウス」

2020-03-26 17:23:45 | 国内
坂の街・尾道の斜面にへばりつくようにして黒い木造家屋が建っている↓
↓ガウディ本人とは関係ないけれど、建物内部を解説していただいているうちに「ガウディハウス」という名前もアリだと思えてきた↓

急な階段を上って見下ろすと、狭い地面に器用につくられた建物だと理解できる↓
「わずか十坪です」と、あとからきいた。
↓写真右下、鳥居のように見える一階玄関から入って階段を上り、
↓写真左上、二階の廊下から直接道路に出られる扉が開いている↓

玄関から入る↓

↓いきなり見えたのは登りたくなる急な階段とそこに開かれたモノ入れのとびら↓

「この家はとっても収納が多いんですよ」と、この家を再生させたNPO法人「尾道空き家再生プロジェクト」の豊田さん
★尾道空き家再生プロジェクトのHPはこちらから
いちばん最初「01」にこの「ガウディハウス」があります

↓階段をのぼった右手にもこんな収納が見えた↓

↓まずは下の階から拝見↓壁前面が戸棚収納になっている↓飾られているのは当時の和泉家が所蔵していたセットの食器類もとはもっとたくさんあったのだそうだ↓

↓お釜!こういう時代の建物なのだ↓

↓斜面にあるのでどの窓からの眺めもよい

いつごろ建てられたのだろう?
昭和八年に建てられた時のいわば勘定帳が見つかった↓

当時の尾道は裕福な商人たくさん暮らしており、この建物は和泉家のセカンドハウスとして建てられたものなのだそうだ。
なので、本格的な台所は必要なく、お茶をたてたりするために最小限の水場だけだったのですね。
この台所は一階の筈なのに、さらに下へ続く階段がある↓

↓これはいったい?

なんと、防空壕だったのだそうだ↓二畳ほどのスペースに↓当時アタマにかぶっただろうモノや

↓「敵機一覧」とはすごい冊子

↓この図面は再生した際に描いたもの↓地下の部分が見える


↓階段をあがって

二階は解放感がある広間↓

↓逆面のふすまが斬新!

上半分の月形の部分はオリジナルの紙を生かし、明るい夜空のような深い青色は豊田さんのオリジナルデザイン

↑このベッドで夜空を見上げてみたくなりますねぇ。
近日、宿泊予約できるようになるそうです(^.^)

↓泊まるとなると洗面所は必要↓この部分は屋根が落ちてしまっていたから新しくデザインしなおしたのだそうだ


↓こだわりの猫脚のバスタブ

↑ガラス窓にして斜面の石組みを見せる

「和」のテイストを強くかんじさせるのがこういう窓↓


二階から張り出した路地を見下ろす小さなテラス↓

↓「このタイルはひとつひとつ自分で貼ったんです」と、豊田さん

※ガウディのグエル公園についてブログ書いています。タイルを埋め込んだ場所がたくさんあります。

この家の魅力は、ガウディがおこなったように「よくある材料」をつかって「ここにしかない」細部を造りこんであるところにある。
↓たとえばこの洗面台は狭い三角コーナーをこんなに区切って、オーダー主のこだわりに応えているようだ↓

↑何故こんなに分けなくてはならなかったのでしょう?
↓丸いちゃぶ台を壁にぴったり立てて収納できるように工夫されている↓


↓前出のバスルームへの扉は

(動かしてもらわないと分からないけれど)↓ぴったり収納できるようになっている


ここにしかない「ガウディハウス」
いちど滞在してみたい場所です(^.^)
コメント
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