旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ローザンヌ~オリンピック博物館、バレエコンクール、アール・ブリュット

2021-03-23 14:55:35 | スイス
2008年スイスの旅より
レマン湖に面したローザンヌ、対岸はフランス領。

チャップリンも長期滞在していたボーリヴァージュ・パレスに連泊した。

北京オリンピックが開催される直前2008の七月。
国際オリンピック委員会があるローザンヌにあるオリンピック博物館の入口もこんな風になっていた↑

ゆったりした敷地に、聖火や巨大な彫刻作品が点在している。


↑あ、これはフォロンの作品だ(^.^)

展示も普通の博物館とちょっと違う↑砲丸投げの球ってこんなに重たいんだ↑
※大きい方が男性用で7.26㎏、小さい女性用は4㎏

↑走り高跳びの世界記録ってこんなに高いのか↑
こんなふうに体感・実感できる展示がたくさんある。


若手バレエダンサーの登竜門「ローザンヌコンクール」は1973年からスタート↑第三回からの会場がこのボーリュ劇場↑

「ローザンヌ オリンピックの首都」↑

★「アール・ブリュット・コレクション」はあまり有名ではないがここでなければ出会えない「アーティスト」の作品をたくさん所蔵している。

「アール・ブリュット」とはフランス語で、直訳すれば「生の芸術」となる。
精神病を治療する医師が、精神病とされる人々が衝撃的でストレートな表現をすることに注目して名付けた。

心の奥底からの抑えられない衝動があふれ出して造りだされたと感じさせる「作品」があつめられている。

売るために「芸術」をつくりはじめてしまったら、
それはもう商品ではないだろうか?
百五銀行の頭取をしながら陶芸家として名を成した川喜田半泥子は生涯一作品も売らなかったという逸話を思い出す。
※川喜田半泥子の「ねこなんちゅ」他については2015年の展覧会の話をこちらに書きました

心に闇を抱えた人々がつくりだした表現芸術は半泥子とは別のものだが、
売るための「芸術」ではないということは共通する。

「芸術」は「商品」であってはいけないのかもしれない。


日本では資生堂が後援した展覧会も何度か開催されていた。
**

ローザンヌ旧市街にも大聖堂がある。

急な斜面にできた旧市街だ。

レマン湖の西の端に位置するジュネーヴがフランス語プロテスタントの中心だったが、ローザンヌのカテドラルはカトリックでありつづけた。

実際にはローザンヌはカトリックとプロテスタントに分裂していたそうだが、このカテドラルがカトリックに留まったことによってこれらの彫刻類がそれほど破壊されなかったのは幸いだ。

旧市街の坂道を歩く


バスに乗って湖畔のホテルまでもどろう。

夏だから夜9時過ぎまで明るい庭先を見ながら、ダイニングでゆっくり。




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