Remains of The Accidents

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森林伐採など

2009年02月16日 | 宮崎

宮崎で暮らしていると
必然的に林業関係の方と話す機会が多くなる

宮崎県は杉材出荷日本一

地元の林業関係者の方々(経営者や実際の作業関係者)と
山奥の現場で直接話してみると
なかなか勉強になる

例えば、森林伐採に関して
最近、森林を伐採することが悪いことのように報道しているが

実際に関係者に聴くと

森林を伐採することが「悪」なのではなくて
伐採したまま放置することが「悪」であり
伐採した木材を短期間のうちに焼却してしまうのが「最悪」だという


種類にもよるが、樹木は一般的に動物よりも大きく成長する
そして長寿である(あくまで一般的に)

樹木はその成長過程で多量のCO2を吸収して自らの組織
(セルロースなど)として炭素を固定化する

現在、我々が消費している化石燃料(原油・天然ガスなど)は
古代の樹木が炭化したもの
つまり、大昔にCO2を吸収して炭素として固定化していたものを
燃焼(酸化)させてCO2に戻して大気中に放出しているのである

現在の樹木が化石燃料になるのは待てないので
森林(特に人工林)は成長させて伐採して植樹
また成長させて伐採していくことで多量のCO2を大気中から
木材の中に固定化できるのだ

樹木は成長期に多くのCO2を吸収して
何十メートルの高さ、何ひろもの根幹を形成していく
そして、成長過程を過ぎた樹木はあまり炭素を固定化しなくなる

従って、成長しきった樹木は伐採して木材として活用し
永年にわたって留置していくべきだという
廃材などといって焼却してしまうなどということは
化石燃料を浪費するのと同様に最小限に抑えるべきなことだ


さて、現在賃貸マンションに住んでいる父などは、いかにフローリング
とはいえ木材をほとんど活用せずに暮らしている

近頃の新築マンションの広告をみてもそんな感じである


土地の狭さ、高価格から木造一戸建ての拡大が困難なのだろうが

骨格は鉄骨、鉄筋コンクリートとしても壁床はすべて杉や檜という
マンションなんてどうだろう


海底何千メートルのところにCO2を貯蔵するなんて取組に
何十億円もかけるより木造住宅(特に国産材を活用する住居)に
対してもっともっと助成していく方が長期的には様々な問題を
解決できるんじゃないかと思う

日本人の多くが「重厚な木造家屋」に憧れているのも現実なんだし
実際の杉材の相場はバカみたいに安くなっているし・・・・

結露やハウスダストで悩むひとも多い世の中だし
花粉の少ない種類の杉への植え替えが進めば花粉症のために
浪費される健康保険も減少するでしょ?だめ?





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