全国の緊急事態宣言が解除され、やっと改造用部品を購入する事が出来ました。
今回、改造のために購入した部品は、主に抵抗とコンデンサです。
TEAC V-5010の回路図も何とか手に入れることが出来ました。
改造後の写真がこちらです。
抵抗は主にDALE製RN-55に交換。黒い抵抗はTRW製RN-55です。使い分けに特に意味は有りません。
手持ち分と新規購入分の違い位です。過去の経験から音質傾向も同じと思っています。
抵抗だけで22か所交換。
カップリング・コンデンサは電解コンからWIMA製フィルムコン(赤)に交換。容量は若干下げていますが、低音の量感に変化は有りませんでした。一応、カットオフ周波数を簡易的に計算してます。
SONY製DOLBY ICに外付けの0.56uFと0.33uFに電解コンが使って有ったので、これをERO製フィルムコン(緑)に交換。小容量の電解コンは嫌い。
その他のフィルムコンは東信製UPZ(PPコン、赤艶)に交換。
フィルムコンへの交換、22か所。
半固定VRをコパル製に交換。
ここまで作業をしてから音出しして聴いてみると、「おやっ?」何だか音が篭っていて死んでる。
全く冴えない音。。。
改悪になったかなぁ?と、この日はガックリと肩を落とし、疲れだけが残る。
次の日、朝から音出し、夕方小休止で電源オフ、再び夜に電源オン。
聴いてみると、高域も出る様になり、かなり音の見通しが良くなってきた。
アナログならではのシッカリと厚みのある音。これは期待できそう。更に鳴らし込みを続行。
今後、改造してみたい箇所が、初段のヘッドアンプ。
ここはディスクリート構成の差動増幅DCアンプになっているのですが、定電流回路になっていないのが気になります。
カレントミラーが良いのですが、石が2個追加になるのはちょっと面倒。
定電流ダイオード(CRD)は手持ちが無い。
部品箱を探していたら定電流源に使えそうなFETが見つかったので、これを使ってみることに。
ここは、後日報告。
それにしてもこのデッキ、ポテンシャルはナカミチより上かも知れない。
クローズドループ・デュアルキャプスタン、DCアンプはナカミチを踏襲。
しかし14層積層コバルト・アモルファス・ヘッドはナカミチ以上と思う。
価格以上のポテンシャルが有りそう。弄るのがますます楽しくなってきた。暫く遊べそう。
プロ用機器を作ってきたティアックのカセットデッキ最期の威信をかけた渾身の機器だったかも。
コスト度外視? 音声処理回路部分は上位機種のV-7010と同じ。