最近の若者は『CDって何?』って言うらしい。
二十歳前後の人に「この曲は私が人生一番最初に買ったCDだ。」と言っても通じない。
「一番最初に買ったCDって? 一番最初にダウンロードした曲って事?」って聞き返される。
ダウンロードやストリーミングが主流になって、CDのディスク自体を知らない人も居るらしい。
なんとも、そんな中で「カセットテープ」なんて言ったら、それこそ生きた化石、古代人の様なものですね。
そのうち、「スピーカーって何?」「音楽聴くのに線(ケーブル)が必要なの?これを耳に挿すだけでしょ。」って事も起きるかも知れない。たぶん起きるだろう。AirPodsなどのワイヤレスが当たり前になりつつ有る。
さて、最近はもっぱらカセットテープの音を聴いて居たので、久々にデジタル音源CDプレーヤーの音を聴いたら、なんとも「素晴らしい!!!」。改めてその素晴らしさに感動した。
実験室で初めてCDプレーヤー試作機から再生された音を聴いた時の感動が蘇りました。
アナログばかり聴いていると、それはそれで良い音だと思うのですが、デジタルを聴くと音の見通しの良さクリアさでは圧勝です。
いつもデジタルの音を聴いて居ると、それに慣れてしまって、そんなものかと思うけど、アナログを暫く聴いて居て、再度デジタルの音を聴くと新鮮でこの様に感じる。これ、何効果って言うんでしたっけ?
これだけで感動が味わえる、感情が刺激されるなんて、経済的ですね。現代から過去、そしてまた現代に戻って、その便利さ、レベルの進歩に感動。スポーツでも何でも世の中は常に前進しているのです。今では当たり前からも知れないけど、昔はそれで満足していた。
馴れって不思議なものですね。日常から非日常へ、そしてまた日常へ。そして日常の素晴らしさを知る。
過去を知ってこそ、現代の素晴らしさに感動! 技術の進歩に携わった方々に感謝。人間の能力は偉大です。
昔のアナログの音を聴いていると耳が鍛えられるって効果もあるかも知れません。
例えば、埋もれた小さい音まで何とか聴き出そうとする努力。想像で聴く?
デジタルなら何の努力もしなくでも聴こえてくる音だけど、アナログの少し篭った音は、余程注意、集中して聴かないと聴こえない。
この鍛えられた聴力でデジタルの音を聴くと、以前よりも聴感の分析力が上がっているのかも知れない。
という事は、デジタルの良い音ばかり聴いていると聴力が衰える? そんな事は無いですよね。単に違いを感じているだけですよね。妄想でしょう。
因みに今日はこちらを聴いています。カセットテープでも結構聴いていたので聴き比べです。
これ、MQA音源も入っていて限定版だったのですね。今は結構良い値段です。買っておいて良かった。