整流管を音が良いとの評判のRogers製 5X4Gに交換。
Rogers 5X4Gの概要:
CANADAのRogersはFablessなので、USのRCA or SYLYVANIA or TUNGSOLにOEMとして作らせたものと思われます。
製造年は、ロット表記が無いので推測になりますが、ゲッターフラッシュがマグネシウムである事から1940年~1950年半ばと思われます。マグネシウムが第1世代、第2世代はバリウム合金。
今まで使用していたNL製をSlyvania製OEMと仮定するならば、吊りヒーターでSlyvaniaと似ていますが、マイカ板の形状が特徴的です。
ステムベースはSlyvaniaよりも綺麗です。
板状Dゲッターですが、Slyvaniaは僅かに上向き、Rogersは僅かに下向きの違いが有ります。
ガラスのボトルはRogersの方が背が高いです。並べてみました。
左から、Sovtek 5U4G / Rogers 5X4G / Slyvania(NL) 5X4G
尚、今回入手したRogers品は未使用NOS、測定確認品でした。
換装後、電圧確認をしましたが、問題ありませんでした。
搭載したところ。
トランスより僅かに背が高いです。裏返す時に気を付けなくてはなりません。
RCA/Cunningham 45(こちらもマグネシウム・ゲッター)と並ぶと見事です!
カッコ良い!!! 自己満足。
肝心の音質ですが、整流管でこれだけ音が違うものかと思いました。
使い始めは、音が明瞭でタイトでしたが、熟れるとタイトさが解け音像が立体的になって来ました。音数も多く厚みのある音です。世間の評判どおりに音が良いと感じました。
手持ちの整流管で比較すると、Rogers 5X4G > Slyvania 5X4G >> Sovtek 5U4G といった感じでしょうか。
なお、前の記事でも書きましたが、5X4Gと5U4Gを換装可とするには配線に工夫が必要です。
~つづく~