交換用として、調達したスピーカー・エッジは、ポリエーテル系のウレタン・エッジです。
ポリエーテル素材は、耐水性に優れ、加水分解しないので、寿命が長いそうです。
肝心の音質は完成してから報告します。
ウレタン・エッジだけなら通販で1,000円台で入手可能ですが、接着剤もセットで購入したかったのと、安い物では信頼性に不安がありました。
迷ったのは、4,000円台の物(今回購入品)と、8,000円台の物。
まあ、業者に修理を依頼すると、20,000円位+送料なので、それに比べれば、どちらにしても安いものですが。
今回購入したエッジはL26のウーハー専用で、サイズはピッタリ、接着剤(水性白色で硬化すれば透明))も専用の物です。
貼り付け作業ですが、まずはコーン側(裏側)から貼り付けます。
接着剤を筆で伸ばしながらコーン側とエッジ側に塗ります。
乾くまでは、密着性を良くするために適度な重さの重しを乗せます。
コーン紙とエッジの境界も接着剤で埋めます。ここ、結構ポイントかも。
裏側も同様に。
この状態で1日間置き、接着剤を乾燥させます。
乾燥したら、次はフレーム側(表側)を貼り付けます。
ここからが重要です。
センター出しを行います。
ボイスコイルが擦れない事、均等にギャップが保たれている事 です!
コーンに均等に力を加えて、押し込んでも擦れ音(ガサガサ)がしない事。
私は、写真の様に、円形の物を被せ、その中心をペンの様な物で押さえて、擦れ音がしない所でエッジを洗濯ばさみで仮固定しました。
すごい数の洗濯ばさみです。100均で買った20本を全て使いました。
その後、1箇づつ洗濯ばさみを外しては接着剤を塗り固定、その隣に移り同様に接着、この繰り返しで一周しました。
でも、後で確認すると、このセンター出しが少し甘かった様に思います。
周囲均等な力でかなり押し込んでもボイスコイルに擦れる様な事は無いのですが、色々な角度から力加減を変えながら押さえてみると、もっとクリアランスが取れた様な気がします。
そうは言っても、これは結構大変な調整作業です。
この状態で接着剤が乾くまで1日待ちます。
翌日、接着剤がある程度乾きました。
最後にガスケットの貼り付けですが、その前にネジ穴の確保です。ナイフでくり抜きました。
これも忘れると、箱に取付ける時に、あれ?ってなります。
ガスケットを貼り付けました。
気を付ける事は、接着剤をあまり多く塗らない事です。すぐにはみ出します。
ここでも洗濯ばさみを使いました。
翌日、接着剤が乾き、これで一応完成です。
ついでに、裏側のアルニコ・マグネットとダンパー部分の写真です。
さて、音質はどうなったでしょう?
実は、張り替えたばかりの音はあまり期待していませんが。
はやる気持ちを抑え、3、4日置いて接着剤が完全に乾いてから箱に取り付けて、音出しをしてみましょう。
接着剤自体は、乾いても完全に硬化するのではなく、粘性が有る様に感じます。
次回に続く~。