前回書いた様に、6SL7系の他の球も試したくなり、以前から気に成っていた球を早々にオクで落札しました。
今回購入した球は、ロシア製「1579」です。1984年6月製造。
この「1579」について出品者の説明によると、
6N9S(=6SL7)の航空宇宙機器/原子力用高信頼性管として、MELZにより設計された球でReflectorのサラトフ工場で製造され、旧ソ連圏の原子力発電所の制御機器等に多用された
との事です。
さて、肝心の音質はと言うと、何とハッキリくっきりした音なんでしょう。
今までこんな明瞭な音で鳴る真空管は使ったことが無いと思う。
超ド派手で元気一杯パンチの有る音で、あまり真空管らしさを感じません。
ピアノの音には特徴が有って良く響きます。
低音から高音まで良く伸びていますが、ちょっと煩く耳に刺さる感じが有るので、好みの分かれる所です。長時間聴くと疲れそう。
現品は未使用に近い状態との事なので、エージングが進むと少しは柔らかくなるのかな?
この音を演出するのは光沢の有るプレート材料に依るものでしょうか。
Sylvania 6SN7GWTも締まりのある明瞭な音だったのですが、さらに明快(この表現が適切)で部屋いっぱいに響き渡ります。ポップ系を聴くとテンションが上がります。
以前使ったロシア製6N8S(=6SN7)と似たような変化です。
もう暫く鳴らし込んでみる事にします。