先週の真空管オーディオフェアで手に入れたWEST-CAPのオイルコンを真空管プリアンプのフォノイコ出力のカップリングコンデンサに使ってみた。
WEST-CAPは、1960年代のオイルコンではスプラーグと並んで、音質が最高と称されている。
最近では、アリゾナ・キャパシターが復刻版を製造していて、日本ではスペックが販売してる。
http://www.spec-corp.co.jp/arizona/index.html
私が入手したのは、CPV09A1 0.47uF/600Vのものである。製造は印字から1967年の14週かな?とりあえず、同じロットのもので揃えた。
横から見ると、しっかりとハーメチック・シールが施されている。
これを元々搭載されていたJENSENのペーパーコンデンサと交換した。これはこれで悪く無いのだが、もう少し色の付いた濃い音が欲しかった。
コンデンサ単体を比較してみると、こんな感じです。若干、WEST-CAPのほうが太くて長い。
換装後は、こんな感じ。半田は一応ケスターを使っておいた。
オイルコンに元々極性は無いのだが、スプラーグの様に巻き始めがあると思うが、手元に調べる方法が無いので、印字の通りとしておいた。印字の始まりが電圧の高いほうとした。
部品の中でも存在感がある。
交換後、漏れ電流が無いか、電圧で確認した。入力側の50Vに対し、出力は0Vで問題なし。
交換後、音だしして聴いてみると、いきなり濃い、艶のある色深い音が出てきた。特に中低域にかけて濃厚で深みがある。ギターの音が艶やかで良い。
それでいて、抜けは良くて情報量も減らない。抜けが良いためか響きも増した。
私には好みのとても良い感じである。やっぱりビンテージ・オリジナルは良い!
アリゾナ・キャパシターでも同じような音がするのかな?
SPECのページを読むとアリゾナ・キャパシターについて、この様に書いてある。
~~~以下、SPECのページを引用~~~
Type C50309 Blue Cactus
ヴィンテージ物を彷彿させる陰影感あふれる音色
Type C50309 Blue Cactusは、West Capのオイル・コンデンサーの中でも極めてバランスの取れたサウンドで評価の高かった1967年製、0.47μF/600VDC、CPV09を復刻したものです。誘電体を往時と同様のクラフトペーパーとマイラーフィルム(ポリエステル)の2層構造とし、コクのある深みのある音色、中低域の厚み、West Capの特長でもある抜けの良さも実現、新たな無害の充填オイルによって現代的な広帯域感も十分にお楽しみいただけます。
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購入後、このページを見て初めてしりましたが、私が今回手に入れた物は1967年のCV09、真さに、このオリジナルと言うことになります。 Lucky!
そうですね。その当時(2014年)勉強不足で書き方が良くなかったです。
純粋なオイルコンデンサーでは無く、PIO(paper in oil)でオイルを含侵した紙で巻かれているのですね。