1年位前から気になっていた「6C33C真空管シングルアンプ」の唸り音。
スピーカーから聴こえるハムではなく、アンプ本体のメカ的な唸り音です。
この原因を突き止めて対策する事が出来ました。
聴診器の様な物を当てて探したところ、唸り音の発生源は電源トランスでした。
では、どの様にしてこの唸りを抑えるか?ですが、考えられる方法は以下のふたつ。
①機械的(構造物的)に振動を抑える。
例えば、電源トランスの振動が出来るだけシャーシに伝わらない様にする。
②電気的に唸らない様にする。
1次側にDCが乗ると、トランスが唸る事があるとか。
①はスマートな方法では無いし、そもそも電源トランスが唸る事自体が通常は無い事なので、②の方向で考えました。
そこで目を付けたのが、電源トランス1次側0~100Vの間に並列に入っているスパーク・キラー(47nF+47Ω)。
(回路図上)
(実装状態)
スパーク・キラーは、キャラメル状の部品。
そういえば、他のアンプでは、スパーク・キラーはこの様な使い方をしていないし、稼働時に常にスパーク・キラーが入っていると音質に影響が有ります。
そうですよね。電源トランスの1次側の影響って、2次側のB電源では2倍~3倍で効いてきますからね。
そのため、他のアンプでは、電源スイッチON時のスパーク対策はスイッチに並列に入れている事が多いです。こうする事で稼働時はショートになり影響が有りません。
(回路図上)
早速、このスパーク・キラーを取り外し、その代わりにスイッチの両端に0.01uF/400Vのフィルムコンデンサを取り付けました。
(実装状態)
フィルム・コンデンサは黄色の筒状の部品。
変更後の結果は、電源トランスの唸りはかなり小さくなり、気にならない程度になりました。
アンプの音質も、以前と比較して歪っぽさが無くなった様な気がします。
この唸りがアンプ出力に影響していたかも?
そして、取り外したスパーク・キラーをよく観察すると、ケースの表裏共にひび割れていました。
これって、スパーク・キラー自体が鳴いていたのかも知れません。
ところで、スピーカーのエッジ交換作業を実施して以降、久々にオーディオ熱が再燃してきました。
この6C33Cシングルアンプを設計的に少し弄ってみました。
内容については、また次回。
岡谷電機のコンデンサは使ったことが有りません。どうも縁がなかったようです。フィルムコンはあまり使わないのですが、VISHAYの黄色い奴は唯一良いかなと思ってます。
あと私の未熟なせいで電源は何をしても変わった気がしません。スパークキラーはケースに肌の弱い部分が触れるとビリビリ来る気がして使うのやめてしまいました。
参考にならずすみません。
こんばんは。
RIFAのコンデンサ、やっぱりそうでしたか。
長野で思い出しましたが、岡谷電機製は信頼性が高そうですが、どうでしょうかね?
何れにしても電源ラインに並列に入れると、音質に変化がありそうです。
私もRIFAのコンデンサを持ってますが、ほぼひび割れです。長野の某氏が言ってたと記憶しますが、湿気が入って使い物にならないとか。ご存じでしたらすみません。