僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

新太平記5巻(山岡荘八)

2007年05月17日 | よむ

新太平記ついに完結。

新田義貞の戦死で幕を閉じる。

歴史にタラレバはないものの、北朝が勝つべくして勝ったように思う。

政治的欠損の多い南朝では心もとない。

太平記は楠木、尊氏、義貞をどう描くかで異なってくるが、

本作では理想のみの南朝vs政治的に優れた北朝の図式に受取れた。

高師直をより憎たらしく描いた太平記も読んでみたい。