僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

女の一生 第二部 サチ子の場合(遠藤周作)

2007年11月29日 | よむ

女の一生 第二部 サチ子の場合
誰の心にも潜む最も美しい良心の象徴として描いたのだろうか、

神父の薄汚れた姿の描写に仏教的なものを感じた。

神風特攻隊がどんな想いを抱えて飛び立ったのか。

もちろん直接聞けない。

残された手紙から知ることはできるが、

命の数だけ様々な想いがあり、

特攻隊の人は、

などと一言で語ることなどできはしない。

ただ一つだけ思うことは

ひたすらに一生懸命に生き抜いたのだろうということだけ。

彼らのためとか、

国がどうとかでなく、

まずは自己の人生に没頭することこそ大切のように感じた。