プリアカンを捨てて、
トゥリン君が熱烈に推してきたトンレサップを目指す、
遺跡に食傷気味だったこともあり、
まぁリベートが入るんだろうとは思いながら期待せずむかったトンレサップだったが、
思いがけず素晴らしい景色と出会え、
結果的にこの選択は大正解だったのではないかと思う。。
アンコールワット方面からシェムリアップ中心部を抜け、
そのまま一直線にシェムリアップ川沿いに30分ほど南下する。
と、
チケットオフィスなるところでクルーズ料金20ドルを払う。
けっこう高く感じたが
決裂してここから戻るのもアホくさいので素直にお支払。
湖のほとりでチャオプラヤエクスプレス風な長細い小型船にのり出発。
驚いたことに一人きりの乗船。
船上には船頭、ガイド、自分の3人だけ。
湖上の風が非常に気持ちいい。
リリーという水に浮かぶ植物の説明を聴きながら風を切って進む。
水上生活者とリリーの浮かぶこのあたりはまだ湖でなく川とのこと。
ええ~。
こんなにでかいのに川??
20分ほどで湖に到着。
巨大すぎる。
波も立たず、
まさに巨大な水たまりにポツンと取り残されたかのよう。
水の終りなんて見えるよしもない。
しばしエンジンを切り湖に漂い風と香りを満喫する。
いい具合に日が傾いたころ帰路につく。
ほんとに気持ちがいい。
遺跡巡りで「写真をとらないと」と
強迫観念にかられている自分に気づきアホくさくなる。
帰路で子供達のために文房具を買えといわれるが遠慮被る。
ただ、風があまりにも気持ち良く、
風情を楽しむためビールを飲みたかったので水上売店でアンコールビアを買う。
1本2ドルといわれたのでガイド君のとあわせて2本3ドルで購入。
安易に買い与えてはいけないのだがビールは誰かと飲むに限る。
90分の船旅を終えて、
船着き場でトゥリン君と合流。
タケオGHへの帰路につく。
夕闇につつまれるトンレサップ。
帰りの川沿いの道はとんでもなくブヨが多く、
何度も目にブヨが飛び込む。
途中トゥリン君がカンボジアスープを食おうとしきりと誘うので、
割り勘であることを告げて、
トンレサップ近くのカンボジアスープの店へ。
なんだか日本の鍋と全く同じじゃないか。
なかなかうまい。
締めに麺を入れるのも日本とおんなじだ。
2人で食ってビール飲んで4.5ドル。
お安いのう。
約束通り割り勘にして帰る。
帰路、やたら女を勧められるが
ビールのおかげですっかりご機嫌になり、
「ハッピーな気分だから」と断る。
タケオGHまでの帰路、
翌朝のスラスランのサンライズを3ドルでどうかと勧められる。
2ドルならよいと言ったが頑として譲らなかったので決裂し、
22ドルを渡しバイバイする。
トゥリン君おつかれさま。
なにはともあれまずはシャワー。
身体中が赤土まみれなので入念に洗う。
耳の奥深くまで真っ赤だわ。
ここのシャワー、鉄の味がするな・・・。
すっきりすると小腹が減ったので、
昨日と同じくシヴォタ通りをブラブラ南下し、
スーパーラッキーをこえたところに並ぶローカル飯屋へ。
料理名なんぞ知る由もないが、
自分の知る限り、
「チャーハン」以外にふさわしい名前が見当たらない。
スープ付でおいしく頂いた。
客は仕事明けのドライバー的な男性だらけだった。
タケオに帰る途中スーパーラッキーに寄って、
水と牛乳を購入。
下痢覚悟で挑んだ牛乳だったが
意外にも日本の牛乳と同じ味でおいしく頂けた。
さらにはお土産のビールを購入。
バイヨン、アンコール、アンカーの3本。
なんつっても安いんだ、カンボジアのビールは。
アサヒのスーパードライがたったの0.6ドル。
今の為替で60円だもんなあ。
タケオGHで洗濯物だして就寝。