僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

陸路カオサンへ(カンボジア4日目)

2008年11月23日 | 海外をぶらぶらする

今日はカンボジアからタイへ戻る日だ。

荷造りは昨夜すませてたので早々にチェックアウト。

いつもタケオGHの前でブラブラしてるタケオ専属と思しきトゥクトゥクに声をかけ、

オールドバザールまで朝飯にいく。

R024002

角の定食屋は昨夜行ったので、

今回は隣の定食屋へ。

カンボジア朝食の定番にポッポーというお粥があるときき、

さっそくチキンボッボーをオーダー。

R024003

テラス席に陣取り、

やかんの熱いお茶をすすりながら、

喧噪前のシェムリアップの街を楽しむ。

出てきたのはさっぱりとした中華粥。

アツアツの粥をすする度に徐々に体のスイッチが入ってくる。

米粒一つ残さず完食した後、宿まで歩いて帰るつもりだったが、

集合の8時に遅れそうだったのでバイタクを利用。

2,000リエル。

8時からぼんやりとタケオのテラスでバスを待つが、

なかなかやって来ない。

たっぷり30分ほど遅れてきたバスが、

クロマーヤマトGH脇のガソリンスタンドに到着したようで、

カオサン行きの面々とずらずら歩き出す。

ここではミニバスに数人乗った程度だったが、

次のGHで止まった時、

大勢の欧米人が乗りこみ、

あっという間に満席になり、

通路、座席の下、後方スペースと、

空いた空間全てが巨大なバックパックで埋め尽くされる。

隣にはオーストリア北部の都市レンツから来たという青年だ座った。

前はドイツ人女性、

斜め前はレンツ君のつれ。

レンツ君は母国語の他、ドイツ語、英語に堪能のようす。

実にうらやましい。

彼は地図を持たず、

GPSナビのみで旅しているとのことで、

早速見せてもらう。

すげえ。

地球規模のカーナビだ。。。

こんなの初めて見た。

世界中の地図が片手に収まるなんて想像もしなかった。

SF映画の世界の話と思っていたら、

とっくに実用化されているとは。

いとも簡単に国境を超えてしまうEU圏の民族はやっぱりすごいよ。

日本は遅れてるなぁ。

彼らはバンコク→タイ北東部→カンボジア北部→シェムリアップ→バンコク、

で旅してるらしい。

バンコク~オーストリアはドバイ経由になるらしく嘆いてた。

レンツ君は前の友達と話したいがために、

俺の席ごと勝手に席替えしてしまう陽気な好青年でした。

国境のポイペットまで約6時間。

ガタガタ道を砂塵を巻き上げながら6号線をひらすら西進する。

R024005

カンボジアの空気を満喫しようと窓を開けたが、

後の欧米人が埃が嫌だから閉めろ閉めろと騒がしく、

舗装路のみ開けていいということで手を打つ。

確かに半端ない赤土の砂塵だけど、

それがカンボジアだし、

他のみんなは普通に開けてんのに。

とレンツ君と顔を見合わせブーイング。

1度目のトイレ休憩兼洗車は6号沿いに立ち並ぶ街の売店で15分の休憩。

R024007

500リエルの有料トイレ。

小腹もすいたので隣の食堂でピリ辛炒めとライスをテイクアウト。

R024008

出発の合図は運転手の

「パァン」

という1回きりのクラクションのみ。

人数なんて当然確認せずに出発。

さらに凸凹道を走り、

工事のために何度かバックを余儀なくされ、

散水車を追い越してはビッタビタに水を浴びる。

ようやく道も平坦になってきたころ、

ポイペットの直前、

田園のど真ん中のレストランで2度目のトイレ休憩。

R024008b

提携レストランかなんか知らんが、

なんと1時間のブレイクタイム。

コーラ1本で時間をつぶす。

例によって

「パァン」

のクラクションであわてて乗り込み出発。

しばらくすると腐った廃棄物の臭気で充満する国境の町、ポイペットへ到着する。

時計をみるとちょうど14時だった。

ここでドライバーにチケットを渡しミニバスを下車。

R024009

6時間の行程をともにしたレンツ君らともここでお別れ。

国境を越えてそれぞれの行き先のバスに乗り換える。

ドライバーにチケットを渡すと、

3cm四方のオレンジ色ビニールテープを胸に貼られる。

これは「ノンエアコンバス・カオサン行き」のサイン。

ちなみに白テープは「エアコンバス・カオサン行き」。

「バスのクラス」「行き先」でそれぞれ異なるテープを貼られる。

ロータリーの向かいにあるイミグレーションで焼けるような日光を浴びながら、長蛇の列を作り出国審査。

出国後橋の案内までは右側を歩き、

R024010

橋の上から今度は左側通行。

小奇麗だがとんでもなく混みあうタイイミグレーションでは、

右端カウンターで入国カードを受け取り記入しながらさらなる長蛇の列に並ぶ。

入国審査を終え、

建物から出ると街並みが一変し、

小奇麗で穏やかな街、アランヤプラテートへ出る。

R024011

どうしようと迷う暇もなくバスの手配師(チョビヒゲ)が待ち構えおり、

シールを見ては入国者を振り分け、

人数が集まった集団からバスへと案内する。

バンコク以外にもコチャーン島行きの人もいた。

オレンジシールの集団がまとまり、

バスへと移動したのが16時。

2時間も国境にいたことになる。

ここでノンエアコンカオサン行きのミニバスが満員だったようで、

「周りの客には内緒やで」と、

一人だけエアコンカオサン行きのデラックスバスへ回される。

バスに乗り込んだが、ここでもカオサンに直行なんてことはなく、

15分ほど走り、

提携レストランでランチタイムとなる。

タイ入国記念にチャーンビアとカオパッガイで乾杯。

231741

タイへ戻った実感がわいてくる。

アランヤプラテートからはカンボジアと打って変わって

ハイウェイを夕日に向かって滑るように走る。

20時カオサン到着。

初カオサンだ。

わーい。