ここ広州は北京、上海につぐ中国第三の都市ながら
観光資源という意味では圧倒的に少ない。
そんな広州で空いた時間なにしよう。
ってことで
バカの一つ覚えで一番高いビルに上ろうってことになり
やってきました広州塔。
広州塔は中国で一番高い建造物で
世界ランクだと
ブルジュハリファ、
スカイツリー、
アラブージュに次ぐ
第4位の高層建造物とのこと。
って入場料が途中階までで4,000円?!
最上階で8,000円?!!!
ないわぁ・・・。
天候も悪いのにあほらしい・・・。
という結論に至り、
外から見上げるにとどめる。
(ほんとは中国製の塔を上るのにびびったためとの説も)
そこで今度はこれまたバカの一つ覚えで
雨の中、物好きにも公園にやってきた。
目指したのは広州一の広さを誇る越秀公園。
まぁとにかく広い広い。
しかもけっこう山。
その高台に明代の城壁が残っており
城壁の中に広州博物館が建っている。
しかも建屋は明代に建てられたもので
鎮海楼なる立派な名前までついているのだから驚き。
がしかし!
建物の中身は全く驚きに値しない!
こんな感じのチンチクリンな埴輪みたいのが
ゴロゴロしてるだけ。
海のシルクロードだよ~。
のパネル展示。
城壁の上にはなぜか20世紀の大砲がゴロゴロ。
いやはや全く意味不明な展示物ばかりであった。
もっとストーリー性や現代へのつながりがみられるかとおもったのに
期待外れで時間の無駄であった。
今度は同じ公園内の
五羊雕像へやってきた。
戦国~晋の時代に
5人の仙人が5匹の羊に乗って
ここ広州の地へ降り立った。
という伝説があるとかないとか。
ここで一人の若い人民に話しかけられる。
「おい、おたく日本人か?
えーと・・・
えーと・・・
おれ、サスケしってるぜ!
あと、ルフィもしってるぜ!!」
なにを言い出すのかと思えばアニメの話かよ笑。
しかし本当に思うのです。
領有権だの戦争だの、
そんな話をしたいのは政治家と
マスコミくらいなのです。
一般市民は誰もそんな話したいとは思っていないのです。
おいしいもの食べてアニメの話をして
お互い肩を叩きあって笑っていたいのが
両国市民の本音なのです。
より市民レベルでの交流を深めて相互理解に努め
よりよい関係を築いていきたいものです。
そんなサスケくんと記念写真に興じた後は
公園の向かい側、
西漢南越王墓博物館へ。
前漢初期の南越国王墓がそのまま博物館になっている
大変貴重な博物館。
ということを帰国後に知ったため
実際の王墓は結局見逃してしまった・・・。
実に惜しい!
かなり良好な保存状態で偶然見つかったとのことで
王墓からの出土品が
ザクザクと展示されている。
死出の旅に出るときに纏った
翡翠の玉衣も展示されている。
装飾品はどれも意匠をこらした一級品ばかり。
なお、王を葬るにあたり
生き埋めのお供も当然いたようす。
現代の考えからするととてもいたたまれない。
お供の眠った石室を見逃したとなると
これまた悔やんでも悔やみきれない。
特別展示、
「昔の枕展」
なんてのもやってtけど
これは南越国とは関係がない。
邯鄲の夢枕なんてのがあれば興味深いのだけれど・・・。
広州の地下鉄はどえらい深くにほられている。
京葉線ホームのようだ笑。
繁華街の北京路に向かうか悩んだ末に
地下鉄3号線に乗り換えて漢渓長隆を目指す。
とちゅうなんだか親しみを覚える名の駅を発見。
長隆駅で降りた後は
白虎ちゃんに誘われるままに・・・
じゃじゃーん!
やってきました長隆国際馬戯大劇院!
日本語でいうところの
長隆国際大サーカス。
厦門のバス停で看板をみてから
脳裏に焼き付いていたが誘惑に負けて
きてしまった。
地下鉄を降りたら、
遊園地・動物園他をめぐる長隆グループ周回バスに乗れば
サーカス場で下してくれる。
チケット売り場はこちらです。
19:30開演のところ、
どこをどう張り切ったのか
17時に着いてしまったではないか。
しかもお一人様なのに指定席最前列。
することもないので2時間半を着席して過ごすことに。
テントではないけどけっこう寒い!
会場の正面席はVIP用でちょと高い。
誰も座ってないけど。
で、
演壇に近いほうは長隆ホテル宿泊者専用。
パフォーマーのかっこいいプロフィール映像を
開演前にモニターで流しており
これを見ているだけでも結構楽しめる。
ちなみにほとんどが非中国人で驚いた。
アジア、北欧、アフリカ、南米、
いろんな国籍・人種が集結している。
せっかくなのでビールを3本ほど買い込んで
サーカスを酔いに任せて楽しむ方針に決定!
珠江啤酒(パールリバービア)は
いかにも中国国産なうっすーいビール。
前座として観客を巻き込んでのパントマイムが始まる。
長隆グループは徹底した宿泊者優待があるようで
舞台にあがるのはみな宿泊者席からだった。
心得たもので夢の世界に誘うストーリー性のある開演。
想像と全く異なるスケールの大きさに圧倒される。
馬の曲乗りやら
サンバダンス
象さん
アクロバット
ぐるぐる観覧車
飛び込み!
飛び込みは観客を一番高い台に乗せて
無理やりダイブさせてた!
これは日本ではアリエナイ!
他にも呼吸を忘れるほどの芸当が
これでもかと繰り広げられる。
観客も声をあげてそれに応える。
すばらしいサーカスだった。
そしてグランドフィナーレ。
中国人は余韻という言葉を知らないのか
終わるが早いかあっという間に撤収してしまうのがおもしろい。
キャッホーイ!
これは本当に楽しかった。
まさか中国でここまでのサーカスを見られるとは!
しかしとんでもない寒波の中ビールを飲んでしまい、
あと5分長かったら漏らしてたな・・・。
ちなみにトリップアドバイザーで見る
広州観光スポットベスト5だが・・・
1.長隆国際大サーカス
2.長隆香江野サファリパーク
3.長隆歓楽世界
4.広州塔
5.長隆ウォーターパーク
と実に5件のうち4件を長隆テーマパークが占めている。
長隆の提供するエンターテイメントがいかに質が高いか
を知ることができると同時に
いかに広州に観光資源が少ないかを伺い知ることができる。
なお、
上記は全て長隆リゾートエリアの中にあり、
長隆ホテルまで完備している。
宿泊者は各テーマパークで優遇されるので
長隆リゾートエリアから一歩もでないで
過ごすのもありかもしれない笑。
帰りはホテルへ直帰せず、
ホテルラウンジで一杯やっていこう。
地下鉄3号線を珠江新城で下車。
スタバとマックが並んでいるのは繁華街の象徴。
建築中なのに明々と灯りをともす不思議なロビー。
広州塔は夜のほうがきれいだな。
少しだけ上海の外灘のよう。
少しだけだけど。
ここなら最後の夜に間違いないラウンジだろう。
富力君悦大酒店ことグランドハイアット広州。
ボウモアを頂く。
発音がボウモアでは通じず、
bow-moreじゃないとダメなのね。
バーでは夜景を楽しみながら
静かにグラスを傾けるつもりが、
大阪大学で教鞭をとった経験があるという
オージーの老夫婦と激しくダンスさせられるはめに。
なんだこりゃ笑。
広州の夜は更けてゆくのでした。