僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

こまどり(新潟)

2019年07月19日 | 麺をいただく

ついに征服!

新潟5大ラーメン最後の砦、

新潟濃厚味噌ラーメン。

新潟を地を踏んではや15ヶ月

長くつらい道程であった・・・。

さっそくですが味噌ラーメンを頂く。

みんな大好きミンチ肉と一緒に

粒粒ニンニクが大量に底に沈んでおる関係上

ニンニク臭がかなり強い。

しかしこうなるともやしと会わないわけがない。

という諸刃の剣。

豚骨強めの濃厚味噌かと思えば

味噌自体が濃い濃厚味噌であった。

これは油断するとどこまでも飲み続けてしまうではないか笑。

しかしラーメンも多岐にわたる昨今、

これを濃厚としてよいかは疑問の残るところではある。

これより濃い味噌はそれこそいくらでもある。

そして最後におまけのスープはなんのため???

塩気のないだし汁で

正直扱いに困ってしまった。

帰りも新潟名物一本道。

ひゃっはー!


大地の子(山崎豊子)

2019年07月19日 | よむ

いまさら説明不要の

超有名作を読了。

日本のバルザックとか

稀代のパクリ屋とか

いろんな評価がついて回るけど

まぁそれだけ話題性はあるということで。

著者の言うところの戦争孤児の半生を

製鉄所の建造を中心とした

日中の政治事情を交えながら描く。

敗戦~文革までは悲惨のひとこと

しかしこんな悲惨な世界から

GDP世界2位の高度成長まで

一期加勢に成し遂げてしまうのは

挙動一致した際の人民パワーの怖ろしいところ。

面白いのは3巻までで

4巻以降は取材不足というか

ご都合主義の連続で

読み物としての濃度が一気に薄まってしまう。

やはりこの本の最大の面白さは

一人の運命など

枯葉のように翻弄する大河の如き

大中華の政治力にある。

途中から取材に支障がでたようにあとがきがあるが

その影響であろうか。

また毛沢東、周恩来は実名表記なのに対し

鄧小平、華国鋒等は偽名となっており

一瞬

えっ

となってしまうのが実にもったいない。

ラストの陸一心の決断は正しかったと思う。

どこにいようが苦労が約束されたような人生の中で

わざわざ新天地に新たな苦労を求めてゆくことはない。

父が満洲へむかったように。

残留孤児の帰国キャンペーン後の話は

2世3世が悪さしている以外に聞いたことはないが

みんなどうしているんだろう。

著者の言うように

戦争の歪は全て弱者へとしわ寄せがやってくる。