歴史小説って
アマチュア作家さんのような方が執筆したような作品が多くあり
文庫コーナーなんて
ちょっと凝った連作物のようなタイトルで
あふれかえっていて
その敷居の低さがまたよさになっているわけだが
これもその一つなのだろうか。
なじみのない作家さんだが
つい先日読了したばかりの
徳川家康つながりで
「按針」のタイトルにひかれて手に取った。
いわずもがな青い目の侍こと
三浦按針の伝記小説なわけだが
現代風な描写も多く
かなり読みやすい。
すいすいと片手間に3日もあれば十分なほど。
徳川期は完全なるサ・コ・ク!
として歴史を学ぶが
世界史の一つとして俯瞰的に日本史を眺めると
しっかり世界とのつながりがあったことが分かる。
これだけで歴史の面白みがグンッと増すというものだが
なんでこのダイナミックさを教科書で伝えないかなぁ。
関ヶ原の5カ月前に漂流したということで
家康の天下統一に大きな役割を果たしたことは間違いないが
秀忠以降の将軍に重宝されなかったのは残念。
家康が長生きした場合
ウィリアムアダムスをどう用いて
大海原へ漕ぎ出していったか
もう少し見たかった。
欧州新興国と古豪との宗教戦争、
地球一つ分の制海覇権争い、
金銀財宝の経済戦争に
対峙する日本という構図で見ると
日本史が一層面白くなる。
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