Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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OSCA 2500GT ZAGATO こちらは随分前にご依頼を頂いたもの・・・始められなかった理由が有るのです

2013-02-05 21:42:11 | 只今制作の御相談中のキットたち
OSCAと聞いてかなり古い小さなレースカーを思い出される方は多分40代以上の方。
またかなり前からのエンスージャストでいらっしゃるのかもしれませんね~。
本日ご紹介するのはOSCAとしては新しく、再興OSCAと言えるものです(正確にはでしたと過去形になってしまうのが残念です)
今回のご依頼は大阪のOSCAの代理店をしていた会社にお勤めだったKさんからのご依頼で代理店契約をした時にもらったミニカーを元通り(出来れば実車と同じ様に)に修理して欲しいという物でした。
お預かりしたのは某ミニカーショップ(タイヤホイールにシャフトを使わない構造のミニカーショップと言えばどこのキットか大体察しが付く方が多いのかな??)製のキットを組み上げた物でショップ完成品なのかキットを誰かが組んだ物なのかわかりませんがウインドガラスは黒くて中が見えなくなっている完全プロポーションモデルです。また瞬間接着剤を多用して雑に組んであるのでウインドの内側は白化して酷い状態・・・・しかもダッシュボードらしき物は無くてコクピットには何も無い状態と本当にこれを直すのか??と言った状態だったのです。
その後Kさんも多忙になりこの2年程は本当にネコの手も借りたい状態だった様なのでそのままになっておりました。

実車の話しに戻りますがこの車は結局プロトタイプが1台作られただけでOSCAは消滅してしまったのです。
しかし天はKさんを見捨てなかったのです、この実車が今は日本のどこかに有るのです。
京都のマセラティミーティングで走る姿が某動画サイトで見る事が出来ます、その上どうやらKさんの知人の方が今は所有されているとか・・・
こうなるともう模型を直さない訳にはいかなくなってしまいますね。
数ヶ月前にヤフオクにABCのOSCA2500GT ZAGATOのキットが出品されていたのを発見致しました、この時は残念ながら落札に至らず(当日所用で出掛けていて入札出来ず)でしたが、ABC(先日のディスコボランテで書きましたカルロブリアンツァ氏のお店)にはまだキットの在庫が有るとの事で今年になって早速取り寄せました。
もちろん私の友人(Iさん)が協力してくれたからこそ出来た事です。
孫娘?のローラさんは地球の反対側の東洋からの質問にも迅速に対応してくれる凄い方なので興味のある方はキットの問い合わせなどしてみられたら如何でしょうか・・・大変お世話になったので少しコマーシャルを入れておきました。

さて送られて来たキットはこんな感じです。
ウインドはBBRなどと同じく外貼り式でエッチングも付いております、タイヤは今一歩ですが必要な部品は全て付いていますのでどう料理するかはシェフの腕次第と言う所でしょうか!?


ボディは大体良好ですが元のキットと比較するとリアウインドが前後方向に少し短くその後ろ側は若干長い、フロント下側の造形が少し曖昧な部分が有りますが、それは完成品の方も完璧では無いのでこのキットをベースとして整形は必要になりますね。
ボディサイドの下側(つまりステップの部分)は少し開いている様なのでここも修正が要るかもしれません、いずれにしてもキットはベースなので何らかの手を加えなければならないと思われます。
製作はまだ少し先(ブルーバード完了後か!?)になりそうなのでそれまでに資料を集めておきたいですね。

AMR Cadillac LM50 

2013-02-05 17:37:16 | 最近手に入れたキットのご紹介
某友人の伝で海外から入手する事が出来ました。
今までオークションではお弁当箱の時代のキットを見る事は有りましたがこの初期の箱の物は初めてですね。
ボディはルフ氏らしい奇麗なキャスティングで申し分有りませんがルーフの部分が別部品と言う特殊な分割になっており組立て時には少し方法を考えなければなりません。
大きさですが・・・当然の事ながらこの時代のアメ車はかなり大きいので模型も当然ながら大きいです。
確かお弁当箱の物は発泡スチロールを一部カットしてボディが収まっていたと思います。
キットの中身で言えばウインドガラスのバキュームが曇っていて全く使い物になりませんが私の場合これは作り直しますので全く問題にならないでしょう。
それにしてもこれがルマンのサルテサーキットを走っていたと言う姿を余り想像出来ないんですが・・・!?

ボディは堂々たる物です、さすがルフ氏だけ有ってボディのボリューム感など良くとらえられていますね。
めっきのバンパーなども外さずに走っていたらしくそのまま部品が付いています。
それにしてもバンパーとかどうやって表現すれば良いのだろう・・・メタルのままメッキと言うのも奇麗になれば良いけどメッキの前にかなり磨かないとダメでしょうね~。

本日はちょっと早い更新です

2013-02-05 16:22:15 | Bluebird 1933
いつもなら夜自宅に帰ってから更新をかけておりますが本日は制作の区切りがつきましたのでまだ明るいうちに更新を致します。
今週からギャラリーにてWR-5の完成画像を公開しております、お時間のある方はご覧下さい。

制作ブログの最初の方で天気とか身の回りであった色々な事について少しずつ書いておりますが今までこのスペースの中で書かなかった事が有ります。
私は大学を卒業してからずっと営業と言う仕事をしていました。
最初に入社したのはトヨタオート広島(現ネッツトヨタ広島・・・だと思う)だったのですが入社研修で名刺渡し方から営業職としての基本的な事を色々と教えて頂きました。
その中でお客様としてはならない話と言うのが有ります。
一つは政治の話です。
例えば社会人ですと自分の都合が良い政党と言うのが有るのです、例えば大きな仕事を自分の所で取りたい場合に何党の某議員に頼めば何とかなるとか、組合活動をしている方の前で反対派の政治の話をしてもうまくない訳です。
相手がどの様な考え方かわからないのに勝手な話をすると相手が気分を害されてしまい話がうまく進まない可能性が有る為ですね。
二つ目は宗教の話です。
宗教の中には他の宗教を認めない物も有ります、また宗教が元でテロや事件になったりする事も有ります。
先日の石油プラントの人質事件なども元々は宗教的な絡みも有るかと思います。
この二つは営業の中ではしてはならない事になっています。
ではブログはどうなのだ??と考える事が有ります。
元々ブログは自由に書ける物が基本、とは思いますが読んで下さる方が不快になってはどうしようも有りませんね。
少なくとも私のブログでは楽しんで頂く事が基本と考えております、楽しみの模型の中で不快な気持ちにさせるのは私の本意では有りませんからね~。

さて制作は昨日からの続きです。
フリクションダンパーの板を削って整形しております。
形状は色々有りましてアームの長い物短いもの勿論取り付け位置に寄ってアームの必要寸法は異なって来ますから長い物や短い物が出来て来る訳です。
また車重でも大きさが変わって来る物と思います重い物は大きめに軽い車両は小さめの物で大丈夫でしょう・・・。
今度エッチング板を作る時にはいくつかの種類を作っておきたいですね・・・無くても作れますが有ると便利!ですよね~。


さてハンダゴテを当てて重ねた真鍮板を分解致します、さすがにこれくらいの枚数を重ねていますと分解も結構大変です。
暖めておかないと外れないですしピンセットでつかむと冷めてハンダが固まります・・・(笑)

分解するとこんな感じです。

そのまま使う事は出来ません、裏と表に付いた余分なハンダをサンドペーパーで削り落とします。
予備を合わせて30枚近くの板を指で押さえてペーパーをかけましたがさすがに指紋が無くなってしまいました~ちょっとヒリヒリしますね。

次はフリクションプレートを押さえる為のワッシャーを作ります、真鍮の丸棒を外径3.0mm内径0.5mmに仕上げます。
突っ切りバイトで厚さ0.3mmに切り出して押さえワッシャーを作りました。

早速組み立ててみます中央のボルトはアドラーズネストの六角ボルトでMの大きさの物です。
今回は6枚のプレートを重ねていますので2ヶ所のステーで3枚ずつ固定をする事になります・・・意味がわかるかな~??

次にダンパーをシャーシに留める為のステーを作ります。
ステーは幅1.2mm厚さ0.2mmの帯金を曲げた物に補強用のプレートを兼ねて接着用の面積を稼ぐ為の板をハンダ付けします。

今まで作った部品を全て組み合わせてフロントサスペンションの所定の場所に接着しました・・・!
どこに付いているかわかりますか??

フロントサスの仮組が大体片付きましたのでボディをかぶせて当たる部分が無いか確認をします、今回はボディの装着方法の変更と言う大きな変更をしましたので大きく当りが変わって来る可能性が有りますここでの確認は必須事項と言う事ですね。