Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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MCCスマート・・・その後

2016-09-23 20:39:15 | その他
先日の制作記の中でも少しMCCスマートの話題に触れましたが、やっとドアの修理を完了しました。
仕事や畑仕事の合間を縫う様にして直していましたので少々時間がかかり過ぎましたね〜。
最初に予定外だったのはこのドアガラスのホルダーが経年劣化で割れてしまってガラスが落ちたのですがこれを替えるだけでは問題が有る事が判明致しました。
このドアガラスはワイヤーを使って上下しているのですが壊れたホルダーに付いていたワイヤーが遊んでしまい巻き取りのローラーに絡んでしまっていたのです。そしてこのローラーが変形していたのでこれだけでは修理が難しくなってしまいました。

仕方が無いのでまたヤフオクを徘徊し左ドアAssyを見つけて交渉
まずこのドアは引き取り限定だったのですが送料を払うから送ってくれないかと交渉し梱包料と送料で5000円部品代が8000円の合計13000円で送って頂ける事になりました。
最悪の場合は軽トラックで取りに行く事も考えましたが兵庫県川西市までですと高速代だけでも4000円以上かかりますからそれにガソリン代を入れたらこの条件で送ってもらった方が安く上がるのです。
コチラが送って頂いた中古のドアです。
外板とアウター側のドアハンドルは有りません。
ヤフオクの画像で実た限りはレギュレーターは異常が無い様に見えましたし説明には大丈夫と書いて有ったので信用するしか有りません(笑)
ここから先は自分の嗅覚を信じるしか無いかな〜。

ここからがまた問題でして普通の車は六角な頭のボルトやビスを使用しているのですが、このMCCスマートという車はほぼ全てのボルトやビスをトルクスというタイプの星形の穴の空いた特殊なネジを使用しているのです。
当初は悪戯防止とかメーカーが素人に勝手にいじって欲しくない部分にこれを使う様になったのですが、今や100円均一にもこんな形状のレンチを安売りしていますので悪戯防止にも触って欲しくない意思表示にもなっていませんね。
ただ費用がかかるだけと言う・・・

さすがにこんな安っぽいレンチではドアは外れませんもっと大きくて強度の有るボックスレンチで使えるこんなソケットを購入して来ました。

これを使ってドアヒンジを外しましたが・・・ドアがすんなりと外れません・・・どこかに引っ掛かっている様でして良く見てみますとFフェンダーを止めているプラスチックの部品も外さないとドアヒンジが抜けて来ない様になっているのです・・・国産ならこんな事まではしないですよね〜
設計の考え方が全く違うんですね〜。

ドアを外しますとこんなに大きな穴があきます・・・(笑)
ボディの全長の3/5はドアの長さの様な気がします。

外したドアはコチラです。
良く見ますとサイドウインドウを支えるワイヤーがよれてしまっていますね。
これじゃあダメですね。

新しいドアを取り付けます。
最初に所定の位置にドアヒンジを差し込みましてドアキャッチでドアをロックしますと後ろ側はもうずり落ちてくる事は有りません、しかもこのドアの本体はプラスチックの内装とアルミのフレームですから大きなドアガラスの重量をさっ引いてもかなり軽いですね。
この状態で4本の大きめのボルトを使ってドアヒンジをボディに取り付けます。
注意事項はヒンジの取り付け位置ですね。
ドアが変わりましたので合わせマークを付けておいても意味が有りません、元々のヒンジの跡を見つけておいてその位置にヒンジが来る様に取り付けました。
ドアヒンジの穴は長穴になっていますので多少の角度の調整が出来るのです。

これで新しいドアが完全につきましたね〜残りはドアのアウターハンドルや内装/ドアミラー等小物を取り付けてゆくだけです。

その前にドアの外板を取り付けますがこのMCCスマートという車はドアの外板がプラスチックで出来ています。
下側はかぶせるだけですが上側は出っ張りがついていまして引っ掛ける様になっています。
この引っ掛かりの部分を少し切って小さくしておきますと後日外す場合に楽ですし最悪割ってしまう事も無いのです。
模型用の鋸を使って切っています。

その後リューターを使って角を丸く仕上げておきますとスムーズに脱着出来る・・・はずです。(笑)

そして内装以外は完成致しました。
この様にウインドウガラスもスムーズに上下出来ました。
内装は布が剥がれていたのでスプレー糊を買って来てから接着して取り付ける予定です。

Alfa Romeo 1300GTA Junior 修理

2016-09-23 20:07:48 | その他
本日は曇りの予報だったのですが予想に反して午後からは非常に良い天気になりましたよ。
下の画像は夕方の画像ですがこんなに良い天気は久しぶりですね。
もう2〜3日こんな天気が続いてくれると嬉しいですね〜。

午前中は雲が多くそんなに良い天気ではなかったのですがイチジクを見回ってきましたら雨のせいで気温が低く水分が多い、イチジクとしては最悪の天気でして実はまだ青いにもかかわらず裂果して食べれません。
それでもいくつかは収穫出来ましたので本日ホールでケーキをご予約頂いていましたのでイチジクが有って良かったです。
やはり季節のフルーツしかも自家製無農薬というのは外せませんからね〜(笑)
そして早めの制作開始です。
昨日の修理には少し予定よりも時間がかかりまして2台目の患者さんに当てる時間が無くなってしまいました。
今日は仕切り直しで次の患者さんを・・・(笑)
いやいやちょっと前に修理をしたBo-GのAlfa Romeo 1300GTA Juniorが再び入場です。
この完成品はフロントウインドウをオリジナルの通り平板で作り直していたのですが、どうもフロントウインドウの両端のRがきつくて接着剤が保たない様ですね。なのでウインドウガラスをバキュームで作り直します。
BBRやメイクアップのアイドロンはウインドウの縁のエッチングが有る程度の強度を持っていますので押さえられるのですがこの完成品やキットではウェザーストリップのウインドウのモールをエッチングのハーフで再現していますから全体としてウインドウの枠が薄く平板を押さえ込む事が難しい様です。
なのでウインドウのガラスをバキュームで作り直した物を使ってく見直す事に致します。
剥がれそうになっているウインドウを取り外しました。
まだ接着剤を掃除していないのでガタガタですが、ご心配は不要です。
ここから掃除をします。

同じ構造のリアもやり直しておきましょう・・・

取り外したモールやワイパーは無くならない様に大切に保管します。
サイドウインドウのレインドリップが有るのは接着が緩んだ為に一緒に外してつけ直しをする為です。

ウインドウの型取りをしたいのですが・・・
まさかお客様の完成品にアルミ板を合わせて型取りする訳にはゆきません。
先日丁度購入したBo-Gのキットからボディを出してきまして、これに合わせて型取りを致しましょう。
これなら傷が付く恐れが有りませんからね。

型取りはまずマスキングテープで型紙を作ります。
凹みに合わせてナイフを入れて余分な部分を切り落とします。

0.3mm程のアルミ板に型紙を貼付けて鋏を使って切り出します。

削って/曲げて/合わせての繰り返しでリアウインドウから型を取りました。
これ位合っていれば予々OKですね。

フロントも・・・
カメラのシャッターを押したらアルミ板が下にずれてしまいました・・・

アルミ板だけですとバキュームした時に変形してしまいますから裏をポリパテで裏打ちします。
が・・・何故かポリパテが硬化しなかった・・・硬化不良に付きもう一度掃除をしてから仕切り直し・・・

今度はきちんと硬化しました。
何故だったんだろう・・・???

表面を仕上げます。
アルミの表面はペーパーで傷が付いていますこのままバキュームしますとウインドウの内側の部分に傷が転写されてしまうのです。
ですから1000番→1500番→2000番と細かなめのペーパーで仕上げてゆきます。

最後は2500番のバフレックスを使って仕上げます。
指がアルミの粉で汚れてしまいますが・・・気にしない(笑)

これ位奇麗になればいいのかな!?

テストショットでバキュームしてみます・・・・

出来た物がこれです・・・
両サイドの回り込んでいる部分が少し形状が甘い様ですね。
このまま使うと両サイドがまた持ち上がりそうですね。

こんな場合は型の下側を少し持ち上げてやりますと素材の方が曲がって追従してくれます。

真横から見た部品ですが透明なので見え難いですが光の具合で両サイドまで回り込んでいるのがわかりますでしょうか?

ウ〜ン修理も結構時間がかかりますね。
部品を作っただけで1日かかってしまいましたよ〜。