Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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デカールを貼ります

2017-06-04 20:48:06 | OM Superba 1927
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本日の山陰は大変天気が良くて湿度が低く気温も低めだったので過ごしやすい一日でしたね。
畑日和だったので午前中は畑でタマネギとニンニクの収穫です。
ほとんど全ての収穫を済ませてしまいました
畑には雑草防止のマルチシートが敷いてありますのでそれも撤去していつでも畑を起こせる状態まで進めておきました。
多分来週には梅雨入りするのではないかと思いますのでそれまでに畑を起こして堆肥を入れてもう数度耕耘機をかけておかなければなりません。
何しろうまくゆけば800本のオクラを植えなければならないからです・・・
いつもの年ならサツマイモなのですが・・・今年の夏はオクラで勝負します(笑)
他にも普通にナス・トマト・ピーマンは少し作りますよ、これらの野菜で勝負しないのはこれらの野菜は連作を嫌うからでして、1度作りますと同じ場所では数年間は作れないのです。
だからそんな野菜で勝負をしますと数年は同じ様な物を作れなくなるからです・・・野菜もなかなか難しいのです(笑)

さてさて今日も仕事を進めましょう
本日の制作はOMのデカールを貼る所からです・・・簡単そうに見えてなかなか手強かったですね。
昨日塗ったボディはマスキングを剥がしますとこんな感じですね。
吹き漏れは余り無くて良い感じではないかと思います。

塗装はホワイトを塗ってからマスキングをしてボディカラーを塗っていますからマスキングのエッジ部分に塗料の盛り上がりが出来ています。
テープに付いている部分も有りますから結構盛り上がっています。
こんな場合は2000番程度のペーパーで盛り上がった部分を削っておきましょう。
そして、避けては通る事が出来ないボディカラーを塗ったときのゴミが付いた部分も研磨しておきます。

するとこんな事になりますよね・・・
ホワイトの部分にも傷が付きますしボディカラーをペーパーが削りますから粉状になった塗膜が白い部分を汚してしまいます。
皆さんも経験が有ると思いますが・・・如何ですか?
これを綺麗にするのにどうしていますか?
まあ普通の方はコンパウンドを掛けるとか・・・ですかね。
私はちょっと違っています・・・
コンパウンドを掛けますとコンパウンドの成分によってはつや出し系の油脂類が入っている物も有りますから後で塗装を弾く原因にもなったりします。
また筋彫りの中にはいったコンパウンドはなかなか除去し難いですよね。

こんな場合私は台所のクレンザーで洗います。
クレンザーは安いのには大きな粒子が入った物も有りますがなるべく細かな物を使うと良いと思います。
強く擦らない様にして最後は水で流します。
細かな部分は古歯ブラシとかを使うと綺麗になります(古歯ブラシも毛先の細い柔らかめの物が良いですね)
クレンザーには洗剤の成分である界面活性剤も含まれていますから油分を落とす効果もあります。
しかしあまり強く擦らないで下さいね下地が出ますよ(笑)
水で流した後はこんな具合に綺麗になります

デカールを貼る前に・・・
デカールを良く観察しますとこのデカールはかなり薄い・・・しかも古いデカールでしょう・・・。
デカールに聞いても教えてくれないのでこんな場合は一応スキャナーでスキャンしてデータを作って置きます。
万が一デカールが割れても何とかバックアップ出来るはずです。

バックアップも終わったのでデカールを水に浸けてはってみます
ナンバーの部分は大きさを調整する前提だったのでカットしておきました・・・・

ここまでは何も無く何のドラマも置きませんでした・・・
ここで気になったのがデカールの版ズレですね・・・
上側の水色の線の上側に白い線が見えていますね・・・
実車はボディのレッドと白のラインの間に水色の線が来ますのでここに白い線が有るのはちょっと困ります・・・どうしたものか考えていたのですが・・・
しかしこの後でデカールを見ますとラインのあちらこちらに亀裂がは入っていまして最終的に粉々になってしまいました。
僕からすればやっぱりね〜!
と感じました・・・デカールをスキャンしておいて良かったですね(笑)
悪い予感がしたんですよ(爆笑)


そしてアルプスプリンターでデカールを作ろうと、もう一度資料写真に目を通してみたらこのデカールのブルーの線が少し濃い様な気がしてきました。
色が薄いから実車の画像でもそんなに目立たない位しか写っていませんからもう少し色が薄い方がバランスが良いと思いました
アルプスプリンターで水色のカラーを印刷する場合はホワイトの上にシアンを一度印刷するのですが、その色は水色と言うよりはブルーに近い色にしかならないのです。
薄い水色を表現するには少し明るめに調色をしたウレタン塗料を使って軟化剤を入れてデカール紙に塗装してからカットしてラインデカールに使おうと考えたのでした。
細いラインデカールを貼ると言う事でリスクはありますが・・・色を優先的に再現するならこの方法しかないと考えました。
左側から調色用のヘラが出ていますがこれがピッタリの水色ですね・・・ここからもう少し明るめにする為にホワイトを少し足しています。

問題はデカールのカットですね・・・
デカールのラインの幅を測ってみますとおおよそ0.5mm幅です
0.5mm幅で長くデカールをカットする事が出来ますでしょうか?
同じ様にカットしても最初の物と全く同じ幅でカットしてゆくと言うのはなかなか至難の技ですね。
そこでこんな物を作ってみました・・・
簡単です2枚にカッターの刃を接着剤で止めただけです

デカールに塗料を塗った物が出来ました
軟化剤を入れていますからカチカチに固まってしまう事は有りません、いつまでも柔らかいままですね。

さてデカールを切ってみましょう
先ほど作ったカッターの刃をステンレス定規に当ててカットしますと2本の切り目が入ります
3回カットしていますが間を大きく空けているのはわざとですよ寸法が近いとどれが0.5mmのデカールなのかわからなくなってしまうからです。
ですから間隔を大きくあけ気味にして必要なデカールがどれかすぐにわかる様にしています。

水に浸けてからデカールを剥がしてみますとどれが必要な0.5mmの物かよくわかりますよね・・・

カットしたデカールを貼ってみました・・・
ボンネット部分の下側の水色のデカールの上側に何やらボディカラーのラインが入っている様に見えますがこれはボンネットの折り目になっている筋彫りがこの位置に有るからです。
多少タッチアップは必要かもしれませんが・・・ラインデカールはこれで何とかなりそうですね。

細かなデカールを貼るのはなかなか手間がかかる仕事でして肩が痛くなってしまいます、これは肩こりですね・・・(笑)
反対側も完了です。

後側のデカールも完了しましたよ
あ〜疲れました
多少タッチアップは必要かもしれませんがこれで何とかなりました
後は14のデカールだけですね・・・明日はこの辺りから始めましょうかね。