Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ドア内装の組立て

2018-02-05 20:55:37 | Ferrari 365GTB4 Daytona
今朝も起床したら凄い雪・・・
まあ昨日帰宅する時も結構積雪が有りましたので心配はしていましたが・・・

昨日帰宅時からは15cmくらいかな〜
アトリエのまわりでも同じ位降っていましたよ
お陰で今日も雪掻きから仕事が始まりました〜
朝から疲れます(笑)

もう還暦が近くなってきましたからね〜後2年かな〜若くはなりませんから(笑)

シフトノブを取付けました〜
これで後戻りは出来ませぬ(笑)
って言うかキットの部品じゃないので作り直しはいくらでも出来ますけどね(爆)

タイヤは少し傷が付いた部分が有ったので少しエアブラシで塗り直しをしておいてからホイールと接着しました。
これでいつでも4点着地が出来ます

コクピットの中で残っている部品を仕上げてゆきましょう
まずはルームミラーです
キットの部品では支えている足の部分の角度が今一歩ですし足が長過ぎてミラーの位置が低くなりますので作り直しました
これも理由がありますストリート用と同じ物を使いますとストリートではフロントガラスのフレームの部分に付きますがレース用ですとロールケージの下側に付くのでロールケージの鋼管の直径分下がってしまうのです。
全体に低くなってしまうので作り直しとなりました

今度はドアの内張りですね
と言いつつABS樹脂でこんなに小さなリングを削っています
これは何か・・・!?
これはドアガラスを上下させるレギュレーターハンドルの付け根に付くリングですね
メタル製のレジュレーターハンドルはキットのパーツで付いていますけどこのリングは有りませんでしたこれはハンドルを回す時に内装とハンドルが直接当たって破れない様にする為の物です。

ストリートではパワーウインドウですしこの車の最初の頃はスライド式のドアガラスだったのでこれは無かったと思いますが・・・ドアごと交換したのかもしれませんね。
しかしレギュレーターの中身の部品もわざわざ作ったんでしょうか?
ロータスのコーリンチャップマンはロータスヨーロッパの発表の時に記者からの質問の中で
「パワーウインドウはロータスらしからぬ装備では無いか?」と質問を受けた時に
「パワーウインドウの方が軽いから・・・」と返したらしいのですが

このレギュレーターの部品って結構重くて複雑な事を知っている私はこの車の為にこれを作った事が信じられないのですけどね〜。

次はドアのロックを解除するワイヤーですね〜
キットには鉄製の針金が付いているのですが余りにも質感が良くないのでジャンクの中からこんな物を探してきました
何の部品なのか覚えていないのですが・・・袋が黄色くなっている所を見ますと随分古いですね。

中のコードを適当にカットしましてアルミのパイプをカットします

通して潰せばこんな感じになりますね
このワイヤーですがインストではドアの内装に付いた2つの穴に通せと有りますが実際にはこんな事にはなっていないはずです
後側はドアのロックを解除するレバーに結ばれていますので穴に通せば良いのですが、前側は一般的にドアの内装部分に固定されていまして引っ張っても外れない様になっています。
なのでこの様に輪っかを作ってここを極小のビスで内装に止めておきましょう

こんな感じになりますよ
このロックを解除する為のワイヤーは内装の裏側で止める事は余り無いと思います
その場合は250GTOの様に四角な大きな穴が開くタイプなら内側で止めても取り外しが楽なのですが今回の様に内装が有りますとこの様内装と共締めをしないと外す時に困難になるからです

次の工程でトラブル発生です
レギュレーターの穴が位置が違いますね〜
ルフさんダメじゃないですか〜この位置ですとロールケージに当たって内装が付きません・・・少し後にずらします
穴を空け直しですね〜

古い穴(キット純正の位置)はパテで埋めてならします・・・
塗装も当然やり直しです

塗り直してレギュレーターを接着しました
これで走行中でも窓が開けられますね・・・(笑)


明日はコクピット内の組み立ての最後になるかな〜
シートベルトの組み立てを行いましょう。

ミッションの考察

2018-02-05 11:22:22 | Ferrari 365GTB4 Daytona
本名OKミケーレ・アルボレートさんからご意見を頂戴した件で考察します

古いレースカーを作る場合出来ればその物の当時の写真が有ればベストなのです
しかしこれが意外と無いのです・・・有名な車なのにね〜。

この考察が絶対に正しいという事でない事を最初にお断りしておきます、あくまでも考察です。
実車はレースごとに変わったりも致しますし資料自体が間違っている事も十分考えられますからね。
日本に有ったフォードGT40の様に車体番号自体が入れ替わっているなどと言う事も有る世界であるという事をご理解頂きたいと思います。


そんな場合は車体番号を調べます
そして近い番号の同じ車の写真を探す事になるのです
今回制作しているのは14407と言う個体なのですが
洋書にりますとプロトタイプは12647でボディは若干のモデファイをされているかもしれませんがボディの素材はスチールと有りますから
ストリート仕様のままだったと考えられます
続いてアルミボディの量産レースカー(?)が作られたのが14407/14429/14437ですね
特に14407は1971年9月10日に完成し14437は一日前の1971年9月9日の完成と非常に近いのです

ですから14407の写真が無い場合14429か14437の画像を探したいのです・・・

この中で14437という個体に付いて私はちょっと記憶があったのです
この車ですが一時期日本に有りました
そう世界的に有名な松田コレクションに収蔵されていた事が有るのです
実はカーマガジンにも出ていましてねその時の写真がこちらです・・・

車体に取付けられているプレートには14437になっています
そしてこの車のシフトゲートは・・・ロックが左手前側にリバースのロックが有ります

左側の文章を読みますとどうやら間違い無さそうですね・・・
但しシフトノブは標準の物をそのまま使ったらしくストリート用の様ですね

本文の中に14437と14407の初期のレース活動が書かれていますがほぼ同じレースを戦っている様なので仕様としては同じ仕様ではないかと考えています。

そしてこの文章は洋書の方にも同様に書かれていますので・・・信憑性は高いと思っています



ただ模型として作る場合にミッションの違いをどのように表現するのか・・・
ノーマルのシフトノブを使っても模型ですからミッションが違う事は再現出来ませんからね。

ここはちょっと違うミッションが付いていますよと表現する為に敢えてこのレース様のミッションに沿ったシフトパターンを作ってみた訳です、但し先日ご紹介頂いたサイトの写真ではロックは付いていなかったので却下しています。

本名OKミケーレ・アルボレートさんの様に気が付いてくれる人が多いと楽しいのですが・・・。