Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

やっと展示ベースへの取り付け作業です

2020-07-03 21:30:12 | ミニカー修理
本日の山陰は曇りですね。
午前中は・・・時々、パラパラッと雨粒が落ちますが・・・道路が濡れる程では無かったと思います(お昼には忙しくて外を見ている余裕が無かったです)
比較的雲は薄く明るい曇りでした、大雨を降らす様な黒い雲は見当たらなかったですね〜。
午後からは少し崩れてきまして雨がシトシト降ってきましたね
道路も濡れて梅雨って感じですね〜(笑)
今日から明日にかけて九州南部、四国南部、東海、関東付近まで強い雨が降る確率が高いらしいですが、皆様お気をつけ下さい。
最近の雨はいきなり降ってきましてパッと上がってしまいますが雨の量はかなり多いですからね、先日の雨で地盤も緩んでいると思いますのでどうかお気を付け下さい。

さてさて本日は雨が降っていなかったので出勤してからすぐに茄子/トマト/ピーマンを収穫しときました、まだ量は少ないですが茄子は柔らかくて美味しそうです。
私は麻婆茄子か肉味噌炒めが好きかな〜。
あ〜そうだ!シンプルに焼き茄子も生姜と鰹節を削ったのを乗せても美味しいな〜
天ぷらも美味しいけど少々炭水化物が多くなるので・・・ね〜ご飯を減らさないといけなくなりますからね〜。

まあ美味しい話しはここまでにしておきまして、ここからは楽しい仕事のお話ですね。
この数日「やらなければ〜」と思っていた1/12の完成品を展示ベースに固定するお話ですが・・・やっと取りかかりました。
今日やって見て感じるのは・・・「やっぱり仕事は溜めたらダメ」ってことですよね〜、でも一人の仕事量では限界がありますからね〜。
それくらい全国から修理の依頼や相談が来ます。
私の所に相談が来るのはよっぽど困られて・・・だと思うのですが。
実に有り難い事です。

さて今日の一発目はこちらのウィリアムズですね
元はタミヤのプラモデルですね
誰かアマチュアの方がお作りになられた様です。
タイヤやフロントウイングは分解して梱包してありまして送られてきたそのままと言う感じです。
タイヤを付けて車高を確認しました。

本当は組立て前に展示ベースへの取付け穴を空けて中にナットを仕込んでおいた方が良いのですが・・・プラモデルの完成品を分解するのは危険なのでアンダーパネルに穴を開けてネジを切っておきます
幸いにしてタイヤ以外は比較的軽いしこのお客様は引き取りに来られますので発送する様な事も無いので多分大丈夫でしょう。
センターを出す為にマスキングテープを貼ってケガキをします・・・
中の構造は大体知っていますので中に何も無い様な部分を狙って穴を空けています。

そしてスペーサーを旋盤で削りました
比較的広い面が当たる様に大きめのABS樹脂製で大きめにしています


次はMFHさんの1/12タイレルP34/78ですね
リアウイングが発送時に壊れたみたいですね〜翼端板が外れています
このウイングですがウイングとフラップそして翼端板からウイングステーまで組立ててから塗装されたみたいですね。
外れた部品の接着部分には塗料が入っていません、組立ては瞬間接着剤みたいな感じです。
まあ送れば壊れます。
それにボディカラーが接着剤と共に剥がれていましてこのまま接着しても直ったとは言え無い状況です。

オイルクーラーのホースの位置が良く無かったのでアッパーカウルの左側が持ち上がっていました・・・経路を変更しておきましょう。
アッパーカウルの方側が長い時間持ち上がっていましたので変形が心配ですね〜。

フロントのノーズは分解してありました
取り敢えず組立ててみますが・・・ブレーキダクトのゴム質の反発力が異常に強くて余りよい構造ではないみたいですね〜
そしてフロントノーズの内側に有るパイプをシャーシ先端のU型の部分に填めるのですが輸送中に強く打ち付けたらしく曲がっていまして・・・
ホワイトメタルなので(特にMFHさんのメタルは)折れやすいので注意が必要ですね。
まあホワイトメタルの質に付いては時代の変化で鉛フリーの物も有りますのでMFHさんのメタルの質に問題が有る訳では無いと言う事を付け加えておきます。
まあ自分の体を守る為ですからね〜。
磁石を使って簡単に固定出来る様になっていますが・・・これはキットの構成なのかどうかは?です。

ウイングステーも組立てて塗られたのか・・・ステーの間はボディカラーが薄いですね〜
翼端板が外れてしまったのでフラップが踊ってしまいましてクリアーが剥離していますね。
さすがにこうなっては・・・一旦クリアーを剥がして塗直ししないと収拾がつかない感じですね。

翼端板のウイングが付く部分はこの様に凹んでいますが・・・それ以外の部分まで塗料が剥げていますのでこれも磨いて裏側だけ補修塗装が必要ですね。
色合わせが難しそうな色ですね〜

先の展示ベースの方に穴を開ける為の準備をします
作品が大きいのか小さいのかに関わらずやっている事は同じですね。
センター付近にマスキングテープを貼って展示ベースのセンターラインを引きます。
この線が基準になります。


シャーシの裏を見ますと・・・
ホワイトメタル製ですね〜
かなり重いですね〜。
想像ではサイドポンツーンの中には何も無いはずなのでここに小穴を開けて様子を見ましょう・・・。
予想通り何もなさそうだったので・・・穴を拡大しておきます
かなりのヘビー級なので後ろ側はネジを二箇所にしておきました。

フロント側はこの辺りに空けてみました。
フロント側も最初に小穴を開けて2.4mmまで拡大してM3のビスの為にネジを切っています
もう少し大きめの穴を空けてからネジを使ってセルフタッピングしても良いのですが出来るだけ綺麗で強いネジ穴が欲しかったのでタップを立ててネジを切っておきました。
気休めかもしれませんが・・・(笑)

展示ベースの上での位置を決めます
一応リアウイングも長さの中に入れておきましょう。
リアウイングも考えておかないと完成時に後側が詰まった様な配置になってしまいます。

次はリアウイングの修理ですね
まずステーですが・・・
取付け部分はミッションの後方に4ヶ所有りますが曲がっていますね〜
写真中央のシルバーの部分がそれです

反対側も同じ様に曲がっています

ウイングステーの後下側に有るジャッキアップポイントも曲がっていまして、輸送中に箱の内側に当たったのでしょう。
リアウイングが壊れてここが当たる様になったと考えられますね。
衝撃は1個ではなかった可能性が有ります。

ウイングステーの左後側が付くのはこのピンセットで指している部分なのですがやはり曲がっていますね
実車ならミッションケースの交換になる所です(普通は折れてしまいますから)

そしてこちらが右の後側のウイングステーの取付け部分です
左よりも変形は少ないみたいですが、やっぱり曲がっています。

ステーの変形とミッションケース側の変形を直しました
元々の取り付けピンはホワイトメタル製の六角ボルトですが折れたり曲がっていたりしましたのでアドラーズネストの六角ボルトを使用しています。
やっとウイングステーが修理完了ですね。

次は翼端板ですね
ボディカラーにラッカーを使いクリアーコートにウレタンを使った場合一番困るのはこの現象ですね
ウレタンクリアーが剥離します
私が作る場合はウレタン系のボディカラーを使いますので密着の問題はほとんど無いですけどね・・・。
なるべくピンセットで剥がします(笑)
そして最終的には全面にペーパーをかけまして綺麗に面が出る様にします
1000番ではなかなか綺麗にならなかったので600番まで荒くして磨きました
こんな感じになりました
剥げた部分も綺麗にフェザーエッジが出ていますね

さて次はメインのウイングの方ですね
クリアーが剥離している部分が有りましたからその部分も削ります。
デカールが無い部分だったのは幸いでしたね〜。
デカールにペーパーが当たると困るのでマスキングテープでカバーしておきましょう。

次はいよいよ補修塗装ですが・・・
その前にとても時間がかかる大事な事をしておきます
そうです・・・ボディカラーの調色ですね
クレオスカラーを使ってボディの塗料を作ります
何をいくら混ぜて・・・とは書けない感覚的な事なので・・・
色の見極めが必要なんですね〜
使ったのはクレオスのブルー、クレオスのシアン、そしてブラックですね。
翼端板の裏に塗ってみました

翼端板の表側を参考に調色しましたが他の部分と色を比較してみましょう。
ボディサイドのカウルです・・・如何でしょう?大体不自然には見え無いと思います。

一晩、乾燥機の中でお休み頂きまして明日の作業へと続きます。
明日もこの続きを行なっておきます。