Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日はゴールデンアローを作ろうと言いながら・・・

2020-07-10 21:32:29 | Golden Arrow 1929
本日の山陰は雨の天気でしたね
雨と書きましたがず〜っと降っていた訳では無く降ったり止んだりを繰り返しておりました
雲は低くたれ込めて如何にも大雨の前ぶれの様な・・・気持ちが悪い空ですね。
九州は雨が酷いのでしょうか・・・心配しております。
山陰はほどほどの雨です・・・今の所は心配ないみたいです・・・心配と言えば私の仕事の方がよっぽど心配かと・・・。

今日はゴールデンアローを進めようと思っていましたが・・・
朝一番でメイクアップさんから荷物が届きました・・・普通は午後の配達なのですが配達日の指定がかかっていたみたいです(笑?)
その荷物をい開封してお客様の注文分はご連絡を取りました・・・今回の入荷分は全てお客様のご予約分になってしまいまして・・・アタフタとご連絡しておりますと・・・厨房からSOSが・・・
しかも・・・メイクアップさんの荷物と共に届いた物が・・・
取り敢えず中身に異常が無いかどうか確認で開封して確認してから厨房に・・・
そのままお昼を迎えまして・・・いつもの厨房係。

14時前には解放して頂きまして・・・
アトリエに戻ると・・・
マイバッハが早く治してね〜とこっちを向いています。
こんな修理は初めてなので・・・
不安いっぱいだから手を付けたのかも・・・
こちらのライトは通常の物です・・・
何ら問題は見当たりませんが・・・

反対側のライトが白内障を患っています。
お客様からお話を聞きますと・・・このミニカーはオークションで購入されたらしいのですが・・・
写真ではこんな風になっていなかったにもかかわらず、送ってきた物が白内障を患っていたらしい・・・
まあオークションではたまに有るお話でして私も経験が無いとは言いません、実に不愉快な物です。
連絡しても何ら解決にはつながらなかったらしいです・・・
まあ皆さんもオークションで購入される場合にはリスクを考えて余り熱くならない様にして入札して下さいね。
このミニカー高かったのか安かったのかは聞き忘れました(笑)

多分ライトカバーが外れてしまったので瞬間接着剤をドバ〜っとつけて接着したのでしょうけど・・・内側にも接着剤が回ってしまってこんな風に白化したんでしょうね〜。
如何にも素人の方に多い修理方法です。
ライトカバーだけでなくライト本体の部分にも瞬間接着剤が回っていまして表からライトを外す事が出来ませんのでシャーシを分解して裏側から外しましょう。
まずはシャーシを外しました。

裏側から押し出す様にしてライトを外します
案の定この隙間にも「これでもか〜」って位接着剤が回っていました
外す時に壊れなくて良かったです。
ライトカバーとライト本体(反射板の部分)を外そうと思いますが外れず・・・カバーが割れちゃいました。
まあ想定内ですね・・・
なにせライトカバーと本体の下側に溜まる程接着剤が入れてあったのですから・・・

ライトを外したボディにも瞬間接着剤の白化が付いていまして・・・恐らく接着剤がついた指で触ったのでしょうね・・・
ボンネットやバンパーそれにフェンダーまでも白化しています

接着剤は2000番のペーパーから始めまして8000番のラプロスで研磨します
そして最後にコンパウンドで仕上げました
下地が出たら終わりですが・・・幸いにも何とかなりました。

ライト本体の上に割れてしまったライトカバーを修復します
と言っても形状のみの修復ですね
割れた部分は削って面を合わせます
ペーパーで研磨していますので白くなっていますが大丈夫です。

少し厚めの塩ビ板を使ってヒートプレスしました。
ここはバキュームでは有りません。
と言うのも形状が比較的単純である事、また作ったカバーの厚みが欲しいのです。
バキュームにしますと自分の手で微妙なサジ加減をして厚みが厚くなる様にバキューム出来ないのですよね
掃除機の吸引力と塩ビ板の温度(と言うか硬さですね)に依って薄くなったり厚くなったりします。
ヒートプレスなら自分の手の力で調節出来ますからね・・・適材適所という物です
ヘッドライトのカバーが完成しました
運の良い事に一発で完成です!
予備は無しです(笑)

ボディに合わせてカットして削り合わせます
大体これで良いかな〜

接着剤とライトカバーが一体化してしまいどうにもとれなかったので・・・タガネを使って掘りました
掘っただけでは綺麗になりませんからペーパーを使って削ってやっともとの形状になりました
通常なら掘らなくても綺麗に取れるんですよね・・・。
でも今回は接着剤が溜まってライトカバーと一体化していましたのでちょっと無理でした

次は復元作業ですね
ペーパーをかけていますのでザラザラになっています
目の細かい物に変えて整えてゆきましょう・・・。
そしてウレタンクリアーを塗装します・・・何故ウレタンクリアーなのか・・・一番肌が綺麗になるからですね。
でもこの状態では削った下地が見えますね
蒸着メッキだったので下地の銅メッキが見えます。

そしてメッキ調塗料を塗りますと・・・
もう遜色無いじゃないかな〜!!??

ライトの下側の凹みにグロスブラックを塗ります
これは反対側を見ますとこの様になっているからですね。

ライトの本体をボディに接着します
写真を見た感じではもうライトカバーがついている様な感じがしますが
まだですよ〜
これで付いているとしたら相当に透明度がいいですよね〜(笑)

そしてこちらが修理完了の画像です。如何ですか?
最初の白内障の画像よりもず〜〜〜っといいじゃ無いかと(笑)


さて・・・
ここからがやっとゴールデンアローです(笑)
しかも内容が少ないです〜。
ゴールデンアローですが次はボディサイドにあるラジエターというか冷却水のタンクの表現ですね
この部分は結構目立つ部分ですし全体の印象にも大きく関わって来ます
ちょっと考えます。

そしてもう一人の方のゴールデンアローはどの様に作るのか・・・
ホイールの部分ですがその構成部品が変わって来ますので・・・
加工したホイールを複製しておくことにしました
あれだけ複製は不得意とか嫌いとか書きましたが、書けば書いただけやらなくてはならなくなってしまうのが・・・問題かな〜。
とりあえず複製準備です



明日もゴールデンナローを・・・進めたい(笑)