Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディの整形Ver.5

2015-10-12 22:20:44 | Osca Dromos Zagato
今日は朝から雨が降っていました、日中も降ったり止んだりと言う生憎の天気でしたが気温が下がって寒くなりましたね。
天気予報の降水確率は午前中50%午後から10%と思っていましたが・・・
午後からはかなり降っていた様な気がします。
そんな中午前中から広島からのお客様や大阪からのお客様が御来店の方がかわるがわるいらっしゃいまして当アトリエは夕方まで賑やかでした。

さて本日追加注文をしていたマツダ787Bの頑張ろう日本とフォードGT40のガルフカラーが入荷しました、お待ち頂いていたお客様大変お待たせを致しました。
と一緒に、メイクアップの2015年版カタログが届きました。

1ページずつ見てゆきますと・・・
ハンドメイド完成品のページが有りまして同業の吹貝さんと角本さんと共に名前を出して頂きました。
さすがに顔は出ていないですが・・・(笑)
過去の代表的な作品であるビンセントブラックシャドウとトロップフェンワーゲンが私の代わりに画像を載せて頂いています。
考えてみますとメイクアップさんの門を叩いたのは12年前の2003年の8月頃だったでしょうか!?
正式に採用して頂いたのはその年の11月頃だったと記憶しています。
もう12年もお付き合いをさせて頂いているんですね・・・何か感慨深い物が有ります・・・。


さて本日も気合いを入れて制作致しましょう・・・目の細かなポリパテを使って細かな気泡を埋めています。
欠けて無くなった部分には反対側からマスキングテープを貼ってガイドにしておいてからパテを盛りますと盛りすぎを防ぐ事が出来ます。
実はこの直前にもパテを盛っていました古いタミヤのポリパテの硬化剤を使ったら全く硬化せず・・・竹で作ったヘラで削ぎ落としてシンナーで拭き取ってしまったのは内緒です・・・(笑)
パテや塗料で模様が付いているとどこが凹んでいるのかよくわからないですね・・・光に透かして反射具合を見て凹みを探して盛っています(笑)

忘れていましたがフロントのインテークの上側は完成品ではボディと面一になってラインがつながっていますが実車はこの部分が少し盛り上がっていますのでここを直しておかなければなりません。
パテと言う方法も有りますがこんな平面を出す様な場合はパテよりもプラ板が良いですね。
0.5mmのプラ板を貼付けておいて整形致します。
ボディの後ろ側が持上がっていますからプラ板も後ろが持上がっています、普通ならボディ側を削ってからプラ板を接着されるのかもしれませんが先に接着してから上面を水平に削った方が作業が楽ですね。

上面が水平になる様に削っています、ボディの後端の塗料がうっすらと透けているのでそれとわかりますね。
凸部分は角が出ている訳では無いと思いますので斜めに削っています・・・。

ライトの形状を変更します
このボディはライトの付く凹みが少々小さい様なので少し大きめに変更します。
ただやみくもに大きくすると左右が整わない元になりますからABC製のキットのライト枠が丁度良い大きさだったのでこれをガイドにして削ります。
ただこのライト枠はカバーのリムの部分にエッチングでリベットが表現されていますが、実車ではここまで目立ちませんのでリムをもう一度エッチングで作り直そうと思っています。
ライト枠を瞬間接着剤でボディに取り付けておきます。

枠にそってリューターで削ってライトの凹みを拡大します。
反対側も同じ様に加工しますが 枠と言うガイドが有りますからまだ楽ですね。

リアのモールドも一旦全て削り取ってしまってから作り直します。
と言うのもこの部分は今の実車ではナンバープレートの裏側にはエンジンルームの熱気を抜く為にメッシュが貼られています、その上の部分もメッシュを貼ってあるのですが今のままでは加工が難しいので全て削り取ったという訳です。

プラ板でモールドを作り直しましたこの凹みの部分がメッシュなんですね・・・
テールランプの内側の部分にもう一手間掛けないといけないかもしれませんが・・・もう少し考えてみようと思います。

リアのエンジンルームの上側の高さを低くした為に内装との高さが合わないのです。
コチラも一度内装を床板から切り離します。

そしてリアのウインドウの内側の部分を一旦削ぎ取ってしまいました、ここのモールドはこのまま使う予定です。
少したさなければいけないモールドも有りますけど・・・

フロントのウインカーの取り付け部分を作ります。
ウインカーは予定ではクリアーオレンジのアクリル板を削って作る予定にしていますのでそれを嵌める為の凹みを掘っておきました。
ウインカーレンズの前後は角形ではなく丸くなっていますのでドリルで穴を掘ってからそれをつなげる様に掘りました。
気持ち傾いていますがこれはこの後修正をしておきました。
この完成品の場合このウインカーはオレンジ色のデカールを貼っただけでしたのでここは表現方法を変えておこうという事ですね。

ウレタンサフを塗ってみました・・・まだ塗り立てですが、研磨による段がうっすらとでているのが見えますね。
これは前後方向に磨くとこんな事になります。
上下方向にも磨いてこの段を消す様にしなければなりませんね・・・

サフが硬化しましたので研ぎをいれていますボンネット部分が3カ所くらいパテが見えています・・・ここが出っ張っている訳ですね~。

研磨が終わったのでリアのトレイを合わせます・・・
仮組をしてもボディの面よりも高くならない事が必要ですね。

ダッシュボードはこの完成品には付いていなかったのでABC製のキットからダッシュボードを持って来ます。
固定はそのままでは無理なので前側に1.0mmの洋白線でピンを打っておいてボディに固定致します。
でも所定の位置に取り付けますがダッシュボードの幅が大き過ぎてそのままボディには入らない・・・その割りにはボディ塗の隙間がかなり空いてしまいます。

厚みが1.0mmのプラ板をダッシュボードの前側の部分に貼付けておきましてラインが合う様に削って整えてからボディに取り付けますとこんな感じになります。

内装の大まかな部分を取り付けてみました・・・
この状態でシャーシはハンドメイドのシャーシが付けてあります。

Marsh Models Ferrari 412P Le Mans 1967 #25#26

2015-10-11 19:04:13 | 最近手に入れたキットのご紹介
先日大阪のロムさんからプロバンスのホンダS360のキットを買った時に一緒に何か・・・と思って見ていた時にちょっと気になったのがこのMarshModelsのFerrari412Pだったのです。
マーシュのフェラーリ330P4はどなたかが発売直後にお作りになっておられたのを見ていたのですが今まで実物を拝見した事が無かったんですね。
写真で見る限りルフ原型のアネシーのキットに次ぐキット(アネシーはメタルですしマーシュはレジンなので同列とは言い難いのですが)かな?
タイヤはトレッドパターンまで作ってありますし・・・と思っていました。
S360を1個だけ送って頂くのもどうかと思いましたのでついでにこちらもお願いしてしまいました。

キットはプロバンスのキットよりも部品点数は多いのですが基本的にはレジンのボディにレジンの部品エッチングとデカール挽き物のホイールやタイヤという構成でしてほぼ同じ構成ですね。
ボディを上から見た第一印象はちょっと平べったいかな~と思いましたね。
330P4にしても412Pにしても抑揚の有るボディデザインが売りなのでもう少しメリハリが利いた抑揚の有る物を想像していましたが・・・

横から見てもやっぱりルーフが少し低いしフェンダーの盛り上がりも少し大人しいかな・・・
最終的には塗装して組立ててみないとわからないのですが・・・無塗装の時にはそんな印象ですね。

412Pを比較するのならやはりアネシーの412Pを持ってこなければね~
と言う事でアネシーの412Pを出して来ました
上から見ますとやはりボディの幅が広いですね・・・
昔の車1967年ですからこんなにボディの幅が広いのは変ですね・・・
横に並べますと一目瞭然です。

ノーズに部分だけ見てもこんなに幅が違いますね~。
5mmとは言いませんが3.5mmくらいは幅が広いかな~。

高さもこんなに違いますね~
屋根の高さはかなりです2mmくらい違いますかね~
この高さと幅の違いが違和感を生んでいるんですね~

もしも私がマーシュの412Pや330P4を作るなら今のOscaと同じくボディを切ってしまうかもしれませんね~。
でも切ったら間違いなく良くなるはずです。
~でも高さはどうしようかな~(笑)

ProvenceMoulage Honda S360

2015-10-11 18:38:15 | 最近手に入れたキットのご紹介
今日は朝10時くらいまで天気が落ち着かず雨が降ったり止んだりの天気でした。
住まいの有る地区の運動会だったので(しかも役員をしているので)朝から準備をしに出かけておりました。
走るのは苦手!?なので綱引きでの出場でしたがあっけなく勝ってしまいました。
今頃は多分直会をしている真っ最中と思いますが私の方は解放して頂きアトリエに帰ってきました、私の分までお酒を飲んで下さい・・・(笑)

時間があまり無かったので制作はあまり進んでいませんので先日ロムさんの中古品を購入した物をご紹介しておきましょう。
先日購入したのは確か長野県のショップさんがプロバンスムラージュに頼んで作ってもらわれた・・・間違っていたらごめんなさい・・・ホンダのS360のキットでして先頃実車の方も復元されたの記憶に新しい所かと思います。
私は二十歳前からホンダSシリーズをこよなく愛していましたのでこのS360復元のニュースにはたいそう感動しましたね。

私が二十歳すぎの頃京都の有る自動車屋さんでバラバラになっているホンダSを拝見した事が有るのですが、全ての部品が外されていて何かよくわからなかったのですがトランクが異常に短かった記憶が有ります。
まだその頃はS800が最高でS500や600には興味をもてなかったのでなんとも思わなかったのですが・・・ひょっとしたらS360だったのかな??
そうなのかそうで無いのか全くわからないのですが・・・未だに当時の本物が出て来ないのですからアレは一体なんだったのか??
もっと注意深く見ておけば良かったですね、当時は知識も無かったし・・・初期のホンダのSであるというだけで見に行ったのでした。

まあ昔話はこれくらいにしておきましょう。
ロムさんの対応はかなり早く翌日にはキットが送られてきました。
中身を見ますとこんな感じ・・・部品はかなり少なめですね~。
まあプロバンスですから部品はなるべく一体に作っていますでしょうし・・・
レジン製のボディにレジンの部品、エッチングは1枚タイヤ/ホイール/デカールと言った所でしょうか。

肝心のボディはこんな感じ
ライトのリムの形状はちょっと違いますねガラスのカバー付きなのでリムは上から下まで同じ幅であって欲しいですね。

細かなボディラインはまだまだ検証の余地がありますが小さめのフロントインテークはなかなか良い感じですね。

プロバンスムラージュ製で有る事を物語るシャーシです。
出来る事ならメタルのシャーシに交換したいですね・・・。

エッチングは最低限の数です。
ホイールキャップは表現が難しいですが出来ればプレスをして立体的に仕上げたいですね~
又は挽き物と組み合わせてメッキに出すのもアリかと思います。

それにしても小さいですね。
今製作中のOscaと並べてみますが・・・まだS360が手前に有りますから大きめに見えていますが・・・

Oscaが手前に来ますと・・・

日本の旧規格の軽自動車が如何に小さいのかよくわかりますね~。
って言ってもまだ大きさの検証をしていないので定かではないのですが・・・。


ボディの整形Ver.4

2015-10-10 22:46:47 | Osca Dromos Zagato
今日もまずまずの天気でしたが、明日の午前中は雨が降りそうでして地区の運動会の開催が危ぶまれますね~。
そのせいか午後からは少しムシムシと湿度が高かった様な気がしました。
まあ運動音痴の私的にはまあどっちでも良いのですけどね・・・
それよりも明日は友人が国立公園大山付近でツーリングを計画していますのでどうか晴れて欲しいですね。

さて連日ボディの整形が大変なOscaですがさすがに切ったり貼ったりは無くなりましたがボディの整形は続きます。
まず実車画像ですが斜め後からの画像ですが、この画像を見る限りわかるのがキャビンの部分からリアフェンダーに続くラインが弓なりになっていますが現在製作中の物はほぼ一直線な感じですね・・・まずこの辺りから修正をします。

どれくらいのRが良いのか定規を合わせて検討してみます・・・大体これくらいで良い様な気がします。

鉛筆でラインを書き入れておきまして削ります。
右側の方はラインを書き入れておりますから何となく曲がっている様に見えますが左側をご覧頂くと谷が真っすぐになっているのがご理解頂けると思います・・・
鉛筆でラインを描くのは後で落としやすいからですね、変にマジックとかで入れますと塗装時にマジックのインクが悪さをする事が有りますからね、気をつけなければなりません。

ラインに沿ってリューターで削ります。
左右が同じになる様にまたリューターの刃が噛み込んでボディの表面を走らない様にしなければなりません・・・これはもちろん危険でもあります。
その後に荒めのペーパーで削って整えます。

テールランプの造形も元のままではちょっとまずいかな~
せっかく作るので実車と同じ感じにしたいですよね・・・
左右のテールレンズを奥に引っ込めたいのです、なぜなら表面は透明のカバーで覆われるのですがその奥側にレンズが来ますからレンズの厚み分だけ奥に押し込んでおきたいのですが、左右均等に穴を開ける為にアルミ板でガイドを作りました。
これをボディの凹みに当てて穴の位置を決めてゆきます。

穴を開けました・・・と言っても貫通するほどでは有りませんが・・・
ただこのレンズの周りの掘り込みが端へ行くほど浅くなっていますので同じ深さになる様に後で加工しますからレンズの穴は端へ行くほど深めに掘っておきました。

反対側も穴を掘ります・・・
先程のガイドが有れば左右同じ間隔で穴を掘る事が出来ますから少し楽ですね。

下の画像や最初の画像を思い起こして下さい・・・
リアのテールランプの付いている面とそのすぐ上のキャビンからつながって来る面が交わるのはテールランプの上側の角の様に見えますね。
ランプ類の上側はもっとボリュームが少なく見えます・・・
製作中のボディはテールランプの上側のボリュームが大きくてこの様な感じにはつながっていないんですね~
次に直すのはここかな・・・

製作中のボディはこんな感じ・・・
ランプの付く凹みの上側から丸く盛りが上がっていましてかなりのボリュームですね~。

ちょっと見え難いのですが左側は私が思う様に削っています右側はそのままですが、レジンの色ではちょっと見え難いですが左側は明らかくボリュームが小さくなっています・・・ランプ類の上側のボディカラーが無くなっていますから削られているのがわかりますね・・・実車はこの様にもっとスマートに見えますね。

削った面を他の面にスムーズに合う様に荒めのペーパーで削っています・・・この辺りはもう完全に手仕事ですから精度は?ですがなるべく左右が揃う様にしたいですね・・・サフを入れるとまた違うんだろうな~(笑)

もう一度この画像を・・・
リアフェンダーの一番高い部分はどちらかと言うとボディの中心に近い部分よりも両端に近い部分ですね・・・ここも実車とは違う部分です。

今度は最初に修正した谷を中心にフェンダーの盛り上がりが外側に移る様に内側を削ってゆきます・・・。
これもまた左右の均等に削るのですがこれがなかなか大変・・・
この後また荒めのペーパーでならしておきます。

こうなって来ると問題になるのが中央の盛り上がった部分の高さですね・・・
もう一度この画像をご覧下さい。
中央の部分と両サイドのフェンダーの盛り上がり方はあまり変わりません・・・若干中央部分が高いですけどね。
ただカメラの位置からも写り方が違って来ますが真横からの画像でもこの様に見えるので多分間違い無いと思われます。

フライスで余分な高さの部分を削りますが実車と同じ位置まで削りますと中央部分の凹みは完全に無くなってしまいました。

なので中央部分の凹みを超硬タガネで削っておきました。
これも左右から寸法をとって正確に中心に凹みを掘りました。

随分良くなったのですがまだサイドから見ますとリアホイールアーチの前側の部分の上側が盛り上がっていまして真横から見ますとラインを崩してしまっています。
ここはリューターで削って少し下げましょう・・・。


最初にも書きましたが明日は自宅の有る地区の運動会でして朝から出掛けます。
夕方に時間が有れば製作をしますが更新が出来るのかわかりません何卒ご了承ください。

Oscaはなるべく早く作りたいのですが・・・(笑)

ボディの整形Ver.3

2015-10-09 18:09:29 | Osca Dromos Zagato
今日も良い天気でした。
涼しく風も適度・・・本当に過ごしやすい一日でしたね。

さて前置き短めで制作開始です。
一つ思い出しました、制作に入る前に・・・今日は良い物を見つけてしまいました。
ロムさんの"大阪、ミニカー買取,販売のロム"と言うブログを見ていましたらず~っと探していたキットを発見しました・・・。

10月に入荷した様なんですが・・・
実はこのキット欲しくて探していたんですがいつだったか確かオークションにいくつか出品が有りまして何度も入札するも落札出来ず・・・確か元値は10000円前後だったはずですが・・・確か長野県の方のショップさんが売っておられたんじゃないかな??
それがヤフオクですとそれ以上のお値段になってしまいましてね・・・(苦笑)
どうしても欲しかったので群馬県の友人であるIさんから借りてコピーしようかと思っていましたが、友人とは言え預かりの品をシリコンの海に突き落とすのは如何な物かと考えておりました。
定価を少し下回る!?お値段・・・しかも競争は無いとしたら電話をするしか無いでしょう・・・明日到着だそうです(笑)
まあキットのインプレッションは明日以降という事で・・・(笑)

今度は本当に制作です・・・今日もちょっと痛い作業になりました(笑)
いきなりですが削っています・・・そうそう本編をご覧頂く前にちょっとご注意を
キットのボディ形状についてかなり色々と書いておりますが原型が良いとか悪いとか書いているつもりはございません。
原型の作者や制作された方に対してどうのこうのと言うつもりもございません、ただ自分の見た目の形状に直すだけの事です、他意はございません誤解の無き様にお願い致します。
形状はあくまでの個人の私感ですからその辺りもよろしくお願い致します。
(今回は原型が国内で作られている事また制作された方も国内にいらっしゃるであろうと推測されますので・・・こんなつまらない誤字脱字だらけのブログをご覧になっているとは思いませんが・・・一応念のため)
さてまたまた前置きが長くなりました
この完成品はシャーシがレジン製の物でしてご依頼者様からの情報によりますと発表会の時に既に1/43完成品が存在していたらしいので試作段階の車の資料だけで作られているのでダッシュボードとかがわからなかったのかも・・・とおっしゃっていました。
ただ、試作車と言え完成車が有って内装もわかりますからそれを再現しない訳にはゆきませんのでシャーシはいつもの様にメタルの板から作って差し替えようと思っています。
なのでメタルの板が収まる様にシャーシの入る凹みをフライスで掘っています。
ボディを水平にしておけば水平に奇麗に掘る事ができます。

いよいよリアなんですが・・・
何故リアが残してあったのか・・・と言いますとこのリアの部分は実は問題が多いのです。
まずテールランプが収まる凹みですが下の画像ではトースカンが右テールランプの中央下側を指しています。

トースカンを左に寄せてみますと・・・0.8mmほど高い部分を示します。

このボディを後から見た場合に何かしら不自然に見えてしまうのです・・・そう思ってみていますと他にも・・・
再びボディをガラスの上に置きまして(もちろんトースカンも同じガラスの上に有ります)
そしてトースカンを右のリアフェンダーの上に・・・

そのまま
左側にトースカンを動かします・・・
どうですか?
見えますよね(カメラを新しくしてからよく見える様になった様な気がします)左側はリアフェンダーの峰が1.7mmほど低いですね。

例えばドア下を加工した時に曲がったんじゃないかと思われる方も有るかもしれませんが・・・まあその可能性もゼロではないかもしれませんが・・・
ドアのサイドウインドウのしたの高さは左右で狂いの無い高さなんですけどね・・・。
こうなるとフロントも確認をしないといけませんね。
フロントの右側をトースカンで合わせます・・・

左側に合わすと・・・リアほどではないですが少し低い・・・。

こんな場合はフライスで・・・(出た出たまた凶悪な道具のお出ましです)
フライスのバイスにステップ部分を両面テープで止めておきます。(ブレーキクリーナーなどで脱脂をしておいて下さい)
低い方のフェンダーにフライスの刃の高さを合わせておきまして高い側に移動して削ります。

同じ方法でフロントも・・・これで高さの目安になる部分が出来ました。
しかも左右で高い位置が違うんですね~左はホイールアーチの上側辺りが一番高い様ですが、右はその少し後側が高いですね。

削った高さを目安にして周りの形状と・・・反対側の形状を参考にして・・・削ります。
荒めのペーパーでザクザク削ればこんな感じですね・・・もうフライスで削った痕は見えません。

次はリアのテールランプの傾きです。
またお尻の部分をカットします・・・。

今回のカットは寸法を延ばす為のカットでは有りませんが鋸で切断していますので鋸刃の幅の分寸法が詰まってしまいますから厚さ0.5mmのプラ板を挟んで無くなってしまった厚み分を補充しておきます。
接着する場合にボディの中央部分を中心に右側は少し下げて、左側を少し上げて接着します。
右側でトースカンを合わせて・・・

左側に持って行くと・・・ピッタリですね。
ただ人の手で作られた物ですから左右が完全に同じという事では有りませんからね、そこまでは追求しませんよ(笑)

トースカンを外して右側を見ています・・・接着面に段が付いていますね、この分だけずらして接着しています。

反対側も段が付いていますね、つまりボディの中心に時計回りにほんの少しずらして接着しているんですね。
この方が周りとの削り合わせが楽になるんですね。
削り合わせる場合にどこか一ヶ所で集中的に削り合わせようとしますとボディのラインに無理が出てしまいますからなるべく広い面で少しずつ合わせた方が良いと思います。