Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Ferrari599GTO&F12TDFの塗装剥離からサンドブラストまで

2018-12-27 20:59:36 | Wさんの1/18Ferrari
本日の山陰は雨でしたね〜
決して強くは降りませんがポツポツと降っていました。
夕方には少しミゾレっぽくなっていたみたいですが私は気が付きませんでした。
今日くらいから寒気が入ってきているらしいので明日あたりからは雪が降るのかもしれませんね。
まあ山陰はたいしたことがないと思いますが・・・。

本日は朝から修理の見積もりをしていましたが、修理を必要とするミニカーを見ていますとどうも部品どりが必要の様なので部品どりの捜索をしていますとなかなか見積もりがすすまないのです。
まあそうですよね色々な箱の中に入れてありますので必要な部品を探すには時間が必要です。
ということで修理の見積もりが途中になってしまいました・・・まだ完成しておりません。

完成したのはミニカーの塗り替えの方です
塗り替えの方はそれぞれにポイントがありますので箇条書きにしたものをベースに見積をいたしました
最終的に作り込むのか省略するのかは検討しないといけませんが・・・
文面まではわからないかもしれませんが・・・こんな感じですね。

このあと見積を完成いたしまして郵便でお送りいたしました。
大阪のお客様なので早ければ明日届くのではないでしょうか・・・お客様の都合で明日以降に届けばいいのです。

このあと何をしようかと考えました
新しいものを始めてもいいのですが中途半端になりますし
・・・以前に見積をしたものの中で次に作らなければならないものが1点あります
四国の方(だったはず!?)でFerrariのご注文をいただいた物が有りますが明日にでもメールで最終確認をしないと着手できないのですよね。

行き掛かり上!?
ミニカーのボディの塗装を剥離し始めました
まずは剥離剤を使ってボディの塗装を剥離いたします。
こちらは599GTOですよ〜
剥離剤を使いますとこんな感じにグニョグニョに塗料が剥げてきます

こちらはF12TDFです
こちらの方はボディカラーの上にクリアーが塗られていますのでなかなか剥げにくいですね
一旦スクレーパーで剥がしておいてからもう一度剥離剤をかけますと大体90%ほどの塗料が剥がれます
それでも完璧には剥げないのがすごいですね・・・ラッカーなら1回でほぼ剥げてしまいます。

剥離剤で塗料が浮いたら次はシンナーに漬けて洗います
剥離剤は水で流す方とシンナーで洗う方があります
私も最初は水洗い派でしたが最近はシンナー派ですね
理由は乾燥が早いことですね
再び剥離剤をつける場合にも水の場合は完全に乾かないと水が悪さをして2回目の剥離剤が効きにくくなってしまうのです。
下の画像は599GTOのシンナー洗い後です・・・大体綺麗になっていますね。

F12の方は2度の剥離剤でまだこれくらい残っています・・・
BBRの塗料が強力と言う訳ではなくクリアーが塗られているせいと思われますね。
証拠にクリアーは剥げていますので残っているのはボディカラーのブラックだけですね。

続いてはサンドブラストです
普通の方は剥離剤で塗料を剥がしたらサフを塗ってボディカラーを塗って仕上げをされるのですが私の場合はちょっと込み入っています。
私の場合はここからボディの表面を綺麗に仕上げるのと完全に剥離剤のついた塗料を剥がすためにサンドブラストを行います
これは圧縮空気で砂を吹き付けてボディ表面を研磨するのです
ダイキャストの表面は一皮剥かれた感じになりまして塗料が密着しやすくなります。
もちろんボディの裏側や凹んだ部分も綺麗に剥離できますよ。
下はF12のボディですが多分新品の時でもここまで綺麗ではないでしょう。

サンドブラストは実車の旧車をレストアする場合には今は一般的なのですが
私が大学時代には愛知県のホンダSのレストアショップで見たのが初めてでしたね。
他では一切無かったと思います
これは良いものだと思いまして当方ではず〜っとサンドブラストを使っています。
ミニカーの塗り替えにはまだ一般的では無いですけど・・・
作業をする場所や設備がないとこれはできませんからね〜
ミニカーのジャンルでは私だけかな?(笑)
2台の1/18ミニカーでダイキャストの部品は全て塗料が剥離されてしまいました。


今日は制作の進行の都合上2台のミニカーのボディ塗装を剥離しましたが・・・
このミニカーの制作にはまだお客様のゴーサインが出ておりませんこのタイミングでキャンセルになりますと困るんですけどね(笑)
見積もりも分解も剥離も全部無駄になってしまいますから・・・

Ferrari599GTO分解!

2018-12-26 20:27:53 | Wさんの1/18Ferrari
本日の山陰は・・・
雨ですね〜
強くは降りませんけどポツポツとず〜っと降っています。

でも仕事はお休みなので自宅の大掃除を済ませないとね〜もうすぐ年越しですから・・・
一応子供達も帰ってきますので綺麗にして向かえなければ・・・。

出勤してからはCafeの窓掃除です。
一応今日は外側だけですね。
内側は雪が降っても出来るのでこの数日の間にしましょう。
窓ガラスに映った空が青空に見えるのはカメラのせいでしょう
空は薄曇りでこの間も雨はパラパラと降っていました。


次の見積もりはFerrari599GTOですね
もう先日ミスして写真だけ公開してしまったのは忘れちゃったでしょ?(笑)
まだの方はぜひお忘れ下さい!!(爆)

F12と同じお客様のご依頼です。
599GTOは1/18スケールではあまり出ておりません
ずっと前に599のSAアペルタを作りましたがあの時もホットホイールのミニカーしか存在しておりませんでしたからこのメーカーの599のベルリネッタを使用しました
今回準備したのもホットホイールですが今回は高級版のエリートシリーズのものでして以前使った物よりも数段再現性が良いですね。

ですけど・・・パッケージのこの方何か薄い冊子がついておりますが存じ上げません(笑)
多分ですがこの方が所有していらっしゃる車がこれなんだと思いますが・・・

どうやらお名前はMichael Mannさんって言うのかな??
でも全然知らない・・・(笑)
でも599GTOが買えるのですからお金持ちか有名な俳優さんなのかもしれません(笑)

箱から出してきまして
分解開始ですね〜なんの躊躇も有りません(笑)

ドアの後ろ側の部分にはアルミダイキャストとウレタン塗料の反応のためにブツブツが出ていますね〜
このピニンファリーナのエンブレムもエッチングを作らなければなりませんね・・・
これもまたデカールみたいなやつなんですよ。

ボディを外したらなぜかステアリングホイールが外れていました・・・
まあ外す手間が省けたのですけどね
シートはダメですね599のままのような気がします
GTOならもっとましなバケットがついているはずですよね〜。
ここは作り直し決定ですね

どうせ剥がすからいいのですが
リアの跳ね馬のエンブレムは接着剤でボトボトになっています。
ここは形状も違いますし作り直しですね
お客様の車はここに599XXの物がついているのです

ちなみにCピラーの部分も599XXの物がつけられていますのでここは某下請けさんに送って作り直してもらいます(今流行りの3Dプリンターで一体に作った方が強度的にいいかな〜と言う判断です。

ここからが大変なウインドウの取り外しです
ちなみにウインドウの縁にある黒い塗装はボディの外側から塗ってありますが実際には内側から塗られているのが正解なんですね
中国では内側からのマスキングが面倒なんで外から塗っているみたいですね・・・
これではよくないのでやり直しをしたいですね

ボディの塗り替えが必要になりますのでライトやグリルなどすべてのボディパーツを一旦取り外す必要があります。

天井の中央部分もシートと同じ生地を使っていますので一旦取り外しまして塗り直しになります
それにしてもこんな部分まで瞬間接着剤ですか?

エンジンルームにも接着剤の跡が多々ありますね
エッチングなら一度剥がして塗ってからやり直しが出来ますが・・・どうかな??

ワイパーの取り付けも接着剤がベトベトですね
これじゃあ使えませんね〜。
しかもワイパーのアームが薄過ぎますよね〜(笑)


さてこちらも見積もりをしておきます
かなりお待たせしましたがF12と599GTOは来年見積もりを発送して了解をいただければ同時に制作を始めましょう

BBR 1/18 Ferrari F12 TDF分解編

2018-12-25 21:02:23 | Wさんの1/18Ferrari
本日の山陰は大変天気が良くて青い空から太陽ががんがんに照らしてくれますので外で仕事をしますとかなり暑かったですね。
これで本当にクリスマスか!?
12月とはとても思えません・・・

今日は定休日なので自宅の2Fの大掃除を始めました。
と言っても煤払をしまして丁寧に掃除機をかけただけですけど何となくいつもよりも綺麗になった気がします。

出勤したら畑ブログで書きました通り来年の春に収穫のスナップエンドウとレタスの苗を植えておきました。
少し前までは黒豆を植えていた所なのですが苦土石灰を撒いて耕して有りましたので・・・今日が今年最後のチャンスという事で植えてしまいました。

午後からは数日前に中国から届いたBBRの1/18Ferrari F12 TDFのミニカーの分解を始めました・・・
ちなみに届いた時はこんな荷姿でした・・・

中身を出しますと見覚えの有るBBRのパッケージと中箱’(発泡スチロール製)です
レジン製のBBRの1/18Ferrari F12 TDFではレザーベースの台とクリアーのカバーで大変高級そうに見えますがダイキャスト製の物はこの発泡スチロール製の箱に入っていまして見栄えが良くないですね〜。

しかも中身はビニールでぐるぐる巻きにされた状態で入っています。
ウ〜ン
中が良く見えませんね。

ビニールを開いてみますと・・・
リアフェンダーのエアのアウトレットの部分にはワックスかコンパウンドらしき物が付いたままで余り綺麗じゃないですね。
今までBBR製のミニカーは何台か買いましたがどれも綺麗に掃除がされていました。
この様な状態の物は見た事が有りません。

しかもドアやサイドウインドウには手垢がいっぱい付いていまして艶消し状態です。
これはちょっと酷いですね〜
でもまだ良いですよ
どうせ分解してしまいますからね〜(笑)
僕にとってミニカーは素材ですから・・・。

分解は始めますがまだ制作は始まりません
実はまだ見積もり段階なのです・・・
見積もりをするのも実際に分解して部品が使えるかどうか検証してから見積書を書きます。
まずはボディの裏側に有る4本のビスを緩めましょう
・・・もうどこにもビスが無いのにシャーシの部分が外れません・・・
何ヶ所か良く見ますと後の方でまだどこかが止まっているみたいです・・・
と言う事でリアのディフューザーを外しますとしたから2本のビスが出てきました・・・危ない危ない・・・。

やっとシャーシ部分が外れました
内装にレッドを塗った物が付いたのでしょうけれどフロントのホイールハウスの中側が赤いのはちょっと変ですね
ここはフラットブラックで塗っておいて欲しいな〜(笑)

内装の部品はFホイールハウスの上側でカシメで止められています。
これを外す為にはリューターで削らなくてはなりません。
熱が回るとプラ部品が溶けてしまうので様子を見ながら削ります。

前側のカシメを削っても内装が取れませんのでどうした物かと考えていましたら・・・
トランクの床の部品が別部品である事が判明致しました
外してみますとこんな部分に隠しネジが有りました・・・またまた危ない。

グリルやダッシュボードなどの部品を次々に外します
と言っても簡単では無くネジやカシメを探しながらの分解ですね。
組み図が無いので手探り状態なんです。

やっとFウィンドウガラスが外れましたよ
このガラスが綺麗に外れるかどうかで見積もりの値段が変わります
ウインドウは作るのが大変なのでこれが壊れてしまいますと高くつきます。
今回はセーフですね(笑)

ボディの中で特徴的なディティールで有るFフェンダーの後部ですがこのように取り外せます
この部分には一部カーボンの部分がありますので別部品になっていた方が貼りやすいですよね。
ただ塗料を剥がしてしまいますとカーボンの部分の幅がわからなくなりそうなので寸法を測っておかないといけないですね。

ヘッドライトやフロントグリルのインナーですがこれらも裏側から焼き留めしてありまして、その部分をリューターで削って取り外すことになります。
削り過ぎることはほぼ無いですけど削りたく無い部分に刃先が行かないように気をつけなければいけないですね〜。

次はサイドのリアウインドウですね。
裏側から指で押し出してみました
接着剤かな?と思ったらなんと両面テープでした
一部は爪のようなものがありましてひっかけられていましてその反対側の部分で両面テープで接着ですね。

バラバラに分解したボディはこんな感じになります
ホットホイールのミニカーと比べますとかなり部品点数が多いですね
それはイコールお客様の車に近づける加工しますとかなり高価になる可能性があるということですね。
それは加工できる範囲もかなり広いことを意味しますけどね〜

使えないのはこの部分です
エンブレムが全てメタリック調のデカールらしきものでして・・・再利用ができないのでエッチングで作り直しとなりますね。
これもコストダウンのためでしょうかね〜?
エッチングを作るよりも安いということなんでしょうね。


明日は見積もりをします。

ミニピックアップクリーニングと発送準備

2018-12-24 20:07:56 | 40th Anniversary mini Pickup truck
本日の山陰は午前中は雨が降っていましたね。
午後からは晴れて良い天気でしたね〜夕方になりますと寒くなりましたね〜
流石に12月ですよね


本日はミニが完成しましたので木製の展示ベースに止める作業を始めました
まあいつものことなのですが少し後ろめにしておきまして前側にはプレートを取り付ける余地を残しておきます。

そして最後のクリーニングですね
ウルトラフィニッシュを使ったりワックスを使ったりして綺麗に磨きます
簡単そうな作業に見えますが時間はかなりかかります。

最後に木製のベースから外しまして記念撮影です
色々な角度から写しておきますが・・・最近ピントが合いにくいような気がします
そろそろデジカメが限界でしょうかね〜


この作品はメイクアップさんの40周年記念のシリアル00/15と言うことで植本社長にプレゼントなのですが多分当分の間はお店の方にサンプルということで並ぶんじゃないかと思います・・・あくまでも思うだけですけどね。
明日はメイクアップさんに向けて発送したいと思っています

ワイパーの取り付け

2018-12-23 20:50:54 | 40th Anniversary mini Pickup truck
本日の山陰は曇り時々雨の天気でしたね
土砂降りではないので道路が濡れるくらいですけどね・・・この時期に水没したら大変だろうな〜と他人事!(笑)

昨日追いかけていた商品がやっと届きました
ヤフオク+中国からの発送=とても心配
という構図だったのですが午後からミニカーが無事に到着しました
焦っていたので到着後にすぐに開封して確認作業です
ちなみに今時点ではまだミニカーは箱の中です

続きは先日の599GTOのご紹介の時に公開致しましょう

今日は朝から昨日の部品が行方不明になった続きで仕事の開始ですね。
ワイパーアームを作り直しております
片側が飛んで行ってしまいましたので片側だけ作れば良さそうなものですが大きさを揃えるためには素材をカットするところからしないといけないので昨日のはボツにして作り直しましょう。
まずはワイパーアームの方ですね・・・同じ様な写真になってしまうのでここまでの写真は割愛いたします(笑)
そしてブレードを作ってから両者をハンダ付けします
少しだけ進歩したのは仮固定用のマスキングテープはハンダ付け用の板の上では接着が弱いので厚紙の上に固定してハンダ付けをしました
粘着が強いので少し楽だったですね

作ったワイパーをバフがけしてピカピカにしあげましょう
この頃の物はあまり反射で眩しいなどということは考えていなかったのでしょうね。

ワイパーの取り付けを行いました
取り付け部分には小さな金属リングを使って取り付けています、こうすることで実車のこの部分と似た雰囲気を出せますね

ワイパーがつきますともう少しで完成になります
次に作ったのは点火コイルですね
エンジンを積んだのはいいのですがデスビからのコードが1本遊んでいますからやっぱり点火コイルを作っておかないとダメですね。
旋盤で真鍮の丸棒を削って作ります
下の写真は中央に外形0.8mmの真鍮パイプを差し込むために0.8mmの穴を開けているところですね

次は突っ切りバイトでカットしました
まだ中央に真ちゅうパイプを取り付けていないので点火コイルかどうか形状にての判断はできないですね

中央に真ちゅうパイプを差し込んで接着しますとなんとなく点火コイルに見えてきますので不思議ですね
爪楊枝と比較しますとその大きさ(というか小ささ?)がわかりますね

英国製のルーカスはよく故障をしますのでボッシュの水色に塗装しました
ルーカスは・・・良くない思い出がありますからね(笑)

エンジンルームのバルクヘッドの部分にブレーキとクラッチのマスターシリンダーとマスターシリンダーのオイルのサブタンクを取り付けました

点火コイルの中央のバンドの部分にボディへの取り付けのために金具を取り付けています
難しいことではなかったですが
なるべく正しい形状にしておきたいですね。


明日は展示ベースに取り付けてメイクアップに送りましょうかね〜
その後は・・・1/18ミニカーの分解編にするかホットロッドにしようか・・・