今年も四分の一を終えた。今年に入ってから香港、広島、八丈島、仙台と足を伸ばす機会が多かったので四半期最終日くらいはじっとしていることにした。天気も良くなくて引き蘢るのにはちょうど良い日だ。しかし、午後になって気になることを思い出した。今月のはじめ頃に挽いた茶碗を削らないといけないのではないか、と。今、陶芸では面取の壷を作っているのだが、その壷を挽いたときに少し時間が余ったので、茶碗大の器を三つ挽いたのである。その後、壷の面取りにかかりきりになって茶碗のほうがそのままになっていた。室のなかにビニールをかけて入れてあるが、あまり時間が経ちすぎると乾燥が進んで削るのが厄介になる。どれくらい乾燥が進んだのか見ていないのだが、ひと月はちょっと長いような気がして、夕方になって雨も風も止んだのを潮に道具を抱えて教室へと出かけてきた。
心配したほど乾燥していなかったが、何かをして余りの時間でちょいちょいとやったというような仕事は、やはり後の作業がやりずらい。工程を重ねるものは、ひとつひとつをきちんとやるという心がけで取り組まないと良い仕事にならないものだ。そんなことを反省しながら三つの碗を削ってきた。
心配したほど乾燥していなかったが、何かをして余りの時間でちょいちょいとやったというような仕事は、やはり後の作業がやりずらい。工程を重ねるものは、ひとつひとつをきちんとやるという心がけで取り組まないと良い仕事にならないものだ。そんなことを反省しながら三つの碗を削ってきた。