風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画・東山動物園の仲間たち「コアラ」

2014-10-21 09:19:46 | アート・文化

                  

          

「東山動物園のアイドル」ともいえるコアラが来日して30年。動物園では今、さまざまなコアラ来園30周年記念イベントが催されています。
そこで僕もコアラを描いてみました。

オーストラリアから2匹のコアラが東山にやってきたのは、1984年10月25日。東京・上野動物園のパンダブームを、ちょっぴり羨ましく思っていた名古屋市民にとって、この可愛い「動物大使」の来園は大歓迎でした。
僕の同僚もオーストラリアに飛び、タロンガ動物園などを駆け回ってコアラの生態や飼育方法などを取材。名古屋でのユーカリ栽培やコアラ舎といった受け入れ態勢、問題点を連日のように書きまくっていたのを思い出します。

それから30年。東山動物園で飼育されたコアラは約50匹。子どもたちのコアラ人気は相変わらずで、園舎にはいつも親子連れの列ができています。

それにしてもコアラってよく寝るんですね。1日24時間のうち18~20時間も眠っているか休んでいて、活発に動くのは早朝か夕方だけ。開園時間はじっとしていることがほとんどです。
それに見る場所からコアラのいるところまでやや距離があるうえ、体長が70㌢前後と小さいのでもどかしさを感じます。また、東山動物園には現在6匹のコアラがいるそうですが、コアラは単独性で複数匹が一緒にいる場面は少ないので、観察するのは容易ではありません。
僕も絵にするのにひと苦労。少しだけ動物園の資料を参考にさせてもらいました。
コアラの別名は漢字で「子守熊」。確かにそんな感じですね。でも、熊の仲間ではありません。クマはネコ目クマ科、コアラは有袋類のカンガルー目コアラ科なのです。

※掲載した新聞の切り抜きは、コアラ来園を報じる朝日新聞紙面の一部です。現在催されている東山動植物園秋まつり(11月16日まで)の期間中、動物園内の動物会館で東山動物園で過ごした約50匹のコアラの写真などとともに展示されています。