≪祖父江正子さんの作品≫
≪中島順子さんの作品≫
仕事を通して知り合い、互いに絵を描くことで余生を楽しんでいる女性2人が初めて企画した「最初の1歩! 150歳展」と題する展覧会が、名古屋・栄の名古屋市民ギャラリーで開かれています。
80歳の祖父江正子さんと70歳の中島順子さん。10歳の年齢差はありますが、「これからも2年おきぐらいに開き、2歩・3歩と歩んでいきます」という2人の意気込みに拍手したいと思います。10日(日)まで。
7年前にご主人を亡くした祖父江さん。「いつまでも気落ちしてはおれない」と、絵を趣味にし始めていた4年前の春、長野県諏訪市の原田泰治美術館で、当時108歳だった新潟県出身の画家・後藤はつのさんが描く100号の作品を目にして釘づけになりました。
「後藤さんは73歳の手習いから絵の世界に入られた。私も長生きして後藤さんのような絵が描けるようになろう」と思い立ったそうです。
こんな祖父江さんの姿勢に中島さんも感動、祖父江さんが学ぶ水彩画の先生の指導で絵描きをスタートさせました。やがて中島さんは長野県に転居しましたが、絵の交流を続けるうち「思い切って、やりましょうよ」と踏み切ったのが、今回の展覧会の開催です。
展示されているのは4~8号サイズの作品約30点。風景画・花・果実・・・。作品からは「描きたいものを描こう」と筆を走らせた楽しさが伝わってきます。
「現在112歳になられた後藤さんにお会いしたり、日野原重明さんのお話をうかがって力を頂いています。長生きして描き続けます」と祖父江さん。今回の展覧会にも、112歳の後藤さんの写真と祖父江さんが後藤さんを可愛らしく描いた絵を展示しています。
「こんなにうれしい展覧会ができるなんて、夢のようです。祖父江さんとの目標ができました」と中島さん。期待しています。
僕たち水彩画仲間もグループ展「第9回風の游子展」を5月31日から6月5日まで、同じ名古屋市民ギャラリーで開く予定で準備しています。こちらは6人なので、祖父江・中島さんの150歳展にならえば、450歳展ということになります。いずれ、ブログでもご案内しますので、よろしくお願いします。