風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「東山動物園の仲間たち・カンガルーの寝姿」

2016-04-13 14:00:37 | アート・文化


この絵の寝姿は「優等生」ですが・・・

 

 

真昼の動物園を訪れると、カバのように寝姿だけしか見ることができずに家路につく動物が少なくありません。数多くいるカンガルーの庭でもほとんどが横座りしたままや、お昼寝中が少なくありません。
一頭の寝姿を描いてみました。

それにしても、カンガルーの寝姿の恰好はすごいですね。
仰向け、横向き、うつ伏せ・・・。そこに足や手の格好が加わって、両手を突き上げて手のひらを合わせたり、頭にやったり、広げたり。
仰向けになって両手両足を開き、すべてをさらけ出して「どうだ」と言わんばかりの姿も。
その点、この絵にしたカンガルー君の寝姿は、優等生で面白くないかもしれません。


穴の中や樹上、水面、岩陰などではなく、なんら防壁のないところで、これほどまでに無防備な姿で寝ることができるのは、彼らの生息地・オーストラリアには外敵がほとんどおらず、仲間同士でキックボクシングはしても殺し合いはないからでしょう。

園舎を囲む客からは、カンガルーのそんな様子にいつも笑いが聞こえます。
でも、よく見るとカンガルーって、寝ているときの姿だけでなく、起きているときもヒトにそっくりですね。おっさんスタイル、おばはんスタイル・・・。

描いた寝姿とは違う写真も何枚か掲載しました。