【グランプリ=小・中・高生の順】
子どもたちが働く大人たちの姿をカメラに収めた、第12回アイデム写真コンテスト「はたらくすがた」の入選作品展を、名古屋市民ギャラリーで見てきました。29日(日)まで。
総合人材サービス会社アイデムの主催、朝日小学生新聞などが後援。作品からは子どもたちの大人に対する感謝と敬い、働く姿への感動と憧れ、そして大人たちの誇りと子どもたちに向ける温かな思いが伝わってきます。
コンテストには全国から8000点を超える応募があったそうです。
どれもこれも構図や技術的にも素晴らしいですが、父母、祖父母、近所のおじちゃんらの「はたくすがた」を見つめた児童・生徒たちの愛情が感じられ、カメラに向ける大人たちのまなざしも素敵です。
作品に添付された児童・生徒自身によるコメントに目を通しながら拝見。
小学生の部グランプリの「かがやくえがお」は、3年生の女の子が、みかん栽培をするおばあちゃんを撮った作品です。「お休みのない大へんな仕事。冬にはあまいみかんを沢山の送ってくれるおばあちゃんのニコニコ、キラキラしたえがおが大すきです」と書かれています。
同部準グランプリの昆布干しするおじいちゃんを撮った作品も、3年生の男の子。「おじいちゃんはマッチョ。『コンブが、ガリッとかわいて高く売れるぞ』と喜んでいます。76歳でこんな仕事をしているなんて『やるな』と思いました」
中学生の部グランプリの「英語の絵本」は、英語の教師をしている母が子供たちに英語の絵本を楽しく読み聞かせている様子をとらえています。同部準グランプリも海外からの電話の応対をする母の姿。「英語で会話し、パソコンでメモをとる姿に『すごいや、大変そう』という気持ちを込めてシャッターを押しました」
高校生の部・グランプリの「職人」は訪れたガラス工房での作品。長年の経験で培った技術があり、顔を赤くして作業する職人に感動してひたすらシャッターをきったそうです。同部準グランプリも職人を捉えています。鉛筆削りを作る工場で社長の手を写した「職人のあかし」。「材料の鉛で汚れた手や爪を見て、仕事に対する熱意を感じました」と書いています。
【準グランプリ=小・中・高生の順】