風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽描き水彩画「再開発市街地で突然現れる『経年アート』=名古屋駅周辺で」

 都心の再開発地。名古屋駅周辺でも、しばしばこんな風景を目にします。古いビルが取り壊され、そのあとに突然現れた古い隣家の壁。思わず足が止まります。

トタンやモルタルなどの朽ちた壁。剥がれた塗装。真っ赤な錆や黒いシミ、穴。ちぎれ落ちたり、ゆがんだり。
夕涼みや物干し場であるベランダ。トイレやふろ場の窓。配管や電線、傾いた柱もすべてむき出しです。

歳月が経過するにつれて、どんな製品でも腐食や摩耗などによって変わっていくことを経年変化とか経年劣化といいますが、現場にたたずんでいると地域や人々の歴史や暮らしが思い起こされます。

この風景は誰かが意図して造ったものではない、まさに歳月が生み出した「経年アート」といえますね。

 


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