風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

(楽書き雑記「母子で絵画と写真のコラボ展=名古屋市民ギャラリー栄」

2019-02-26 15:57:54 | 催し

 

 

地域の祭りや踊り、神社仏閣などをスケッチした母の絵画と、モンゴルの放牧民らの生活をカメラに収めた息子の写真のコラボ・・・。どちらもサイズは大きくありませんが、作品からは現場に身を置いて描き、撮った眼差しの優しさ、楽しさと温もりを感じます。

旅を語る「出会い」のスケッチ・写真展と題する母子展。名古屋市民ギャラリー栄で33日(日)まで開いています。

名古屋近郊の日進市に住む川田きし江さん(76)と川田敏章さん(45)。
きし江さんは愛知学芸大(現・愛知教育大)を出た後、中学校の美術教師を勤めていましたが、放送作家の生駒忠一郎(本名・川田正)さんと結婚。子育てのため教師は退職したものの、絵を止めることはなく、正さんと世界の少数民族をテーマに旅をしたスケッチ取材などを続けています。

画文集「地球スケッチ紀行」の出版や展覧会、さらにメールマガジン(メルマガ)で作品を発表。今回の母子展ではメールマガジンに出した「日本歴史散策」の原画18点を展示しています。

きし江さんの展示コーナーで驚いたのは、全ての作品に400字詰め原稿用紙2枚に描いた踊りや祭り、風景について歴史やいわれ、住民の生活や文化などを書いて添付されていること。

作品に添付されたコメントは院展などでも目にしたことがありますが、同じ風景を描くにしてもこのような調べや学習が大切なことを改めて教えられた思いでした。

長男の敏章さんもこうした両親の影響を受けて民族学を研究。公務員を勤める傍ら時間ができるとモンゴルに飛び、遊牧民の暮らしや文化を取材しており、今回の展覧会には写真13点を出品しています。7

 

 




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