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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「霜が降りるまでを謳歌する皇帝ダリア=名古屋市農業センター」

2019-12-03 06:40:20 | 日記・エッセイ・コラム

 

花の端境期の名古屋市農業センターで、目立つのは皇帝ダリア。
同センターには開発された小柄な皇帝ダリアもあって一足先に花壇を彩りましたが、いま満開になっているのは従来の巨大型。かつて我が家の庭でも植えていたものの、あまりの大きさに持て余し栽培を断念したものです。

メキシコなど中米原産で、4㍍を超える草丈に咲くピンクの花。我が家では一重だけでしたが、ここには八重もあって初冬の風に揺れています。

まさに草花の皇帝。でも、大きな弱点があります。霜です。
日照時間が短くなるにつれて蕾が膨らみ開花するのだから寒さや霜には強そうなのに、霜が降り始めると一気に萎んでしまいます。


 


楽書き雑記「昆虫たちの冬のレストラン=庭に咲くヤツデの花」

2019-12-01 06:36:24 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

冷え込みの強まりとともに花数が少くなった庭で、存在感のある花。常緑低木樹のヤツデです。
半日陰の中で光沢のある大きな緑の葉と、乳白色の小さな花の集まりである幾つもの球形は見事です。

よく見ると、花の周りをハエやハチのような小さな虫が盛んに飛び交っています。花にへばり付くように張り付き、蜜を吸っているようです。

チョウなどが姿を消す季節に開花するヤツデ。僕にはさほど匂いは感じませんが、残っている虫を1匹でも呼び寄せるため甘い匂いを広く放つように進化してきたのでしょう。
小さな虫たちにとっては、数少ない冬のレストランというわけです。

ところで毎日のように目にしているのに、ヤツデの葉が何枚あるのか知りませんでした。「八手だから8枚だろう」くらいに思っていたのです。
ところが図鑑などによると7~11枚。しかも、なぜか奇数だとか。偶数の8枚というのはないわけです。

ちなみに庭のヤツデの葉の数をざっと数えてみたら7枚と9枚。同じ株なのに違うようです。8枚はありませんでした。

「八手」というのはどんどん先に広がる「末広」の意味からのようです。そして別名は「天狗の羽団扇(テングノハウチワ)」。ヤツデの姿や形を見ると、どちらも頷けます。

㊤が7枚㊦が9枚です