リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

きれいな文字よりわかる文を書いてよ

2013年10月02日 | 日々の風の吹くまま
正午のポーチの気温、7度!平年の最低気温の方だ、これ。2人ともやたらと空咳が出るのは、
暖房が入り始めたからかな。温度とサイクルさえ設定しておけば急に寒くなっても自動的に暖房
が入るのは便利この上ないけど、いきなりだと乾燥状態に体の方が付いて行けないことがある
から困る。ま、明日あたりから平年並みに戻るという話だし、雪さえ降らなければいいか。

朝食もそこそこに仕事場に突進。ビジネス文書じゃなくて、普通の人たちがそれぞれに書いたも
のだから、わかりにくいったらない。今どきの女性たちの間で流行っているらしい「似非お上品」
文章があるかと思えば、エベレスト並みの上から目線で講釈を垂れている文章があって、とに
かくやりにくい。文書の性質からして、全部同じ文体で訳してもいいんだけど、つい日本語原文
の「雰囲気」を出してみたくなるな。それにしても。みんな難関四大に行って来て、時代の先端に
立っている女性たちのはずなんだけど、この人たち、日本語作文、へったくそぉ~。

それでも期限ぎりぎり15分前に「送信」ボタンをカチッ。やれやれ間に合った。こういう仕事は、
行間や書き手の心のひだ(は大げさだけど)まで読まなければならないから、けっこうストレスに
なる。漢字の誤変換があっても、契約なんかだと前後の文脈から見当がつくけど、巷の日本語
だと誤変換なのか、ワタシが忘れた語なのか、新語なのかわからなかったりする。聞くところに
よると、日本では最近「きれいな文字」を書きたい人が増えていて、手書き講座や、「きれいな文
字」を書くための自習本やソフトが氾濫しているらしい。どのくらい「手書きブーム長者」が誕生
することやら・・・。

この「きれいな文字」願望、ヘンてこな敬語使いに見られる嘘っぽい「お上品」志向の延長なの
か。それとも、ひょっとして安倍さんご協賛の「美しい伝統の日本」回帰の流れに乗ったものなの
か。ワタシは日本語はもう手書きできないけど、きちんとした字を書けるのはいいことだと思うよ。
でも、そのうち小町横丁で「文字がきれいじゃない方はお里がだらしないのね、オホホ」なんて囁
かれるようになるのかな。ワタシとしては、きれいな文字より前にめっちゃイミフのへったくそな作
文の方を何とかして欲しいなあ・・・。