リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

今日は15分スピーチの実演モデル

2013年10月17日 | 日々の風の吹くまま
午前11時半に目覚まし。デイヴィッドはすでにリッチモンドの義家族のところへ移動し
た後。起きる時間が違うので、夜のうちに朝食の食器などをテーブルに用意して、防犯
アラームもオフにしておいたので、冷蔵庫から好きなものを出して食べて、そっと出か
けて、今夜はあっちに一泊。まあ、手取り足取りのおかまいをせずに、お客の好きなよ
うにしてもらうのが我が家流のおもてなし。互いに気楽でいいと思うけどね。

今日はカレシの英語教室で、人前で英語で発表することに慣れる訓練として、生徒さん
が「15分スピーチ」をすることになっていて、ワタシはその「実演モデル」。みんな何や
らぎっしりと書かれたメモを持参。まずは極楽とんぼ流即興スピーチの実演から。何も
用意していないので、思いつきで「芝居に出たことある人、いる?」からストーリーテリン
グにつないで、大昔の原始人が夜焚き火の周りに座って何をしたか。黙って互いの顔
を見ていても退屈だから、きっと誰かが「今日マンモス狩りに行ったらさあ」と、その日
の冒険の話を始めるだろうね。それがストーリーテリングの始まり、と15分びっちり。

次に生徒さんたちが順番に黒板の前に立ってスピーチ。ほとんどが移民して来てから
子供たちを大学に入れるまで働きながら英語を身につけた人たちで、レベルは中級の
上。カレシの教室で毎週ディスカッションをやっている仲間と言うこともあって、中国語
(標準語と広東語)やベトナム語の訛りはまだかなり強いけど堂々としたもの。次々と体
験を踏まえた心のこもった話を披露するので、聞き手も引き込まれて、終わるやいなや
拍手と共に共感溢れるフィードバック。いやあ、みんなすばらしいストーリーテラーじゃ
ないの。

最後に残った10分をワタシが引き受けて、知識のようなただ「知っていること」を話す
のではなく、「感情的に知っていること」を話すのがストーリーテリング。でも、嘘を紡ぐ
ことではない。聞き手を引き付けるストーリーは話し手の心の中、頭の中、経験の中、
日常の中にあるから、思い浮かんだことを書きとめておけば、後は想像力しだい。自分
の中から来る話をすれば、大勢の知らない人たちの前で話すことだって怖くなくなる、と
締めくくり。何かワタシも学ぶことがたくさんあった午後だった。