リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

秋の青空の下を歩きながら

2013年10月08日 | 日々の風の吹くまま
今日はきのうのうちに仕上げておいた仕事をさっと見直して送って、さっと着替えをして、トート
バッグを担いでモールまでてくてく。見上げると、いかにも秋だ!という感じの抜けるような青い
空。気持がいいね。まず銀行で用を足した後、野菜を少し。ああ、シャンテレルきのこの季節だ。
そういえば来週の月曜日は感謝祭。何を作ろうかなあ・・・。

モールを歩くと、ヒジャブやターバン姿の人たちに普通に出会う。多民族多重文化国家のカナダ
は、色も形もサイズも思想も宗教も実に多種多様。ワタシはそういうところが好きだけど、水面
下ではいろんな反感や差別感情が交錯しているだろうし、カナダ社会との融和を拒む特異な特
定集団に対する猜疑心や不信感がもやもやしているだろうな。まあ、そういう風潮は世界のどこ
でも多かれ少なかれあるんだろうと思うけど、それが政治的思惑やメディアの風に曝されている
うちに「ヘイト」の感情として固まると、よくもあんなに憎悪を燃やせるもんだと思うくらいに燃え
盛るから怖い。

能天気なワタシには特に嫌いな人はいないけど、その感情はわかるな。自分を不安にさせるも
のを排除したい気持も防衛本能として理解できる。でも、自分と直接関わりのない人への激しい
憎悪は想像すらつかない。もっとも、人間て、自分の中に閉塞感や不安、嫉妬といった重たい感
情が溜まって来ると、自分の外に「嫌う」対象を必要とするらしい。だって、自分を嫌いと言うの
は、寅さんじゃないけど「それを言っちゃあおしまいよ」。そこで、自己嫌悪感を自分の外に転嫁
するとなれば、自分とは精神的な関わりのない人、自分が属さない集団が安全。他の人たちも
嫌っている(らしい)特定の集団ならより安心。ということは、安心感を求めているのかな。さびし
いんだな、きっと・・・。

まぶしい青空の下を、人間同士「live and let live」(「自分も生き、人も生かせ」または「自分は
自分、人は人」)じゃダメなのかなあ・・・なんて、重くなったトートバッグを肩にてくてく歩きながら
とりとめなく考える。重いのは思いつきで買ってしまったハロウィンのかぼちゃ。小ぶりだけど、
久しぶりにお化けランタンを作ってみるか・・・。