リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

感謝祭のディナーは三羽鳥

2013年10月14日 | 日々の風の吹くまま
感謝祭のディナーと言えば「七面鳥の丸焼き」が定番だけど、2人しかいないから5キロ
も7キロもある大きな鳥を焼いても食べきれない。手を変え品を変えしても1週間もしな
いうちにげんなり。でも、感謝祭はやっぱり七面鳥。そこで・・・。

カレシ菜園で取れたししとうの小さめのと小さなへそ曲がりなす3個を、見つけたレシピ
の通りに油で炒めて、砂糖と水、醤油で調味。じゃこがないので削り節をぱらぱら・・・。
     
       なすとししとうの醤油炒め(アミューズブーシュ)

鶏の胸肉の半分を適当に切って、から揚げ粉ミックスをまぶしておいて、食べる直前に
揚げた。ししとうはこれで栽培シーズン完了。にんじんのスライスでかっこつけ・・・。
     
       鶏の唐揚げとししとうの素揚げ

ここで定番「七面鳥」のお出まし。でも、胸肉の一部だけなので、定番通りの調理はでき
ない。そこで、寝酒のおつまみにしているバゲットチップ(ハラペーニョ味)の砕けたのを
集めて、チョッパーにかけて即席パン粉を作り、パセリの代わりに刻んだコリアンダーと
タイム少々でスタッフィング。ちょっぴりメキシカンの香り。ここで七面鳥を刺身の要領で
薄くそぎ切りにしたのをスプリング式のガレット枠にスタッフィングと段々に重ねて、食
前酒が出る前にトースターオーブンで焼き始め。枠から外して4つに切り分け、少し乾
いた表面にテキーラを少々振りかけてみた。付け合せは蒸した芽キャベツと3色のピッ
コロポテト。
     
       七面鳥とスタッフィングの重ね焼き

今日のメインは鴨の胸肉のコンフィ。一番時間がかかるから、まずいの一番に1羽分の
胸肉を皮ごと2つずつに切って、鍋でさっと火を通してから、スロークッカーに溶かして
おいた自家精製の鴨の脂に沈めて、柔らかくなるまで3時間ほどコトコト。カレシが大好
きなラタトゥイユは少量作ってもおいしくないので、大きい鍋で2回分まとめて調理。付
け合せは蒸したベビーズッキーニと2色にんじん。
     
       鴨の胸肉のコンフィとラタトゥイユ

魚と違って、肉のメニューはスロークッカーやオーブンでコースとのタイミングを合わせ
て調理すれば、食べるときは野菜を調理するだけなので、楽でいい。

ちなみに、今年は感謝祭のメインコースとして「ターダッケン」が人気らしい。骨抜きした
大きな七面鳥の中に骨抜きした鴨を丸ごと詰め、その鴨の中に骨抜きした鶏を丸ごと
詰め、鶏の中にソーセージ肉などを使ったスタッフィングを詰めて焼くというもので、アメ
リカのルイジアナ州の肉屋が始めたと言われる。でも、テーブルでスライスした一切れ
は700~800カロリーもあるそうで、これにグレヴィーやらポテトやら付け合わせやら
ホイップクリーム山盛りのパンプキンパイを食べたら、いったい何千カロリーになるのか。
そのまま冬眠しちゃいそう・・・。

感謝祭、幸せに感謝

2013年10月14日 | 日々の風の吹くまま
感謝祭(サンクスギビングデイ)の月曜日。カナダの感謝祭はお盆のようなアメリカの
それとは違って割と静か。近くに住む家族は集まるだろうけど、子供のいない私たちは
いつも2人だけの感謝祭。こういうときはワタシのおなかに数週間だけ宿って天に帰っ
て行った子供が生まれていたらなあと思ってしまう。生まれていれば今ごろは三十路。
(女の子だったと信じているから)家庭を持っていれば婿さんと子供たちを連れて来て、
おばばとおじじは走り回る孫を追いかけるのに大わらわかな。

女の子なら「マヤ」と名づけるつもりでいた幻の子に生まれて来て欲しかったけど、神
様が生まれない方が子供のためだと判断したから、ワタシのマヤは神様の元へ帰って
行ったんだと思う。妊娠したとわかる前だったのは神様のせめてもの心遣いだったんだ
ろう。まあ、ずっと後になって神様の判断は正しかったんだと納得したけど、やっぱりと
きどきは「あの子」が生まれていたらなあ、と思う。さびしいとか老後が不安とかじゃなく
て、純粋にワタシとカレシの血を分けた子供が欲しかった・・・。

でも、子供がいなくても今のワタシは幸せ。子供の頃から「ボクの大好きな伯母ちゃん」
と言ってくれる甥のビルはもう40半ばのおっさんで、姉さん女房のサンドラとの間に娘
テイラー、息子ジェイク。父の会社を継いで社長業に忙しい妹セーラはワタシがカナダ
に来た年に生まれたから38歳。イケメンの営業担当副社長ロブとの間に息子エイダン
と娘アナベルがいる。姪のスーザンは36歳。モンティとの間に生まれた息子エヴァン
は満1歳。妹のローラはまだ新婚ほやほやで、今日が満30歳の誕生日。甥や姪がい
て、みんな結婚して、甥孫や姪孫がいて、ワタシはみんなのおばちゃん。

でも、次の世代はもうみんな30代なんだなあ。まあ、親の世代だってもうみんな60代、
カレシなんか先頭を切って70代だもんね。カレシと、95歳の義母、2人の義弟、2人の
義妹、子供世代4人、孫世代5人・・・これがワタシの「家族」。嫁姑問題もなく、嫁さん同
士で何かと精神的に支え合って来た義妹たちとは「義」の字を取っ払っての仲良し3人
姉妹。日本的な冠婚葬祭の付き合いはないけど、いつでも頼れる家族がいるのは幸せ。
神様、ワタシの守護天使様、今の幸せな人生に感謝します。アーメン。