10月14日。 今日は感謝祭(サンクスギビングデイ)の月曜日。お盆のようなアメリカのそれとは違って、カナダの感謝祭は一斉に帰省という習慣がないから割と静か。近くに住んでいる家族なら集まってにぎやかにテーブルを囲むんだろうけど、子供のいない私たちはいつも2人だけの感謝祭。この日のディナーは「七面鳥の丸焼き」が定番だけど、2人しかいないから、我が家で5キロも7キロもある大きな鳥を焼いても食べきれない。手を変え品を変えしても、1週間もしないうちにげんなり。でも、感謝祭はやっぱり七面鳥だから、そこで・・・。
今日のメニュー:
なすとししとうの醤油炒め(アミューズブーシュ)
鶏の唐揚げとししとうの素揚げ
七面鳥とスタッフィングの重ね焼き
鴨の胸肉のコンフィとラタトゥイユ
[写真] カレシ菜園で取れたししとうの小さめのと小さなへそ曲がりなす3個を、見つけたレシピの通りに油で炒めて、砂糖と水、醤油で調味。じゃこがないので削り節をぱらぱら・・・。
[写真] 鶏の胸肉の半分を適当に切って、から揚げ粉ミックスをまぶしておいて、食べる直前に揚げた。ししとうはこれで栽培シーズン完了。にんじんのスライスでかっこつけ・・・。
[写真] ここで定番「七面鳥」のお出まし。でも、胸肉の一部だけなので、定番通りの調理はできない。そこで、寝酒のおつまみにしているバゲットチップ(ハラペーニョとオニオン味)の砕けたのを集めて、チョッパーにかけて即席パン粉を作り、パセリの代わりに刻んだコリアンダーとタイム少々でスタッフィング。ちょっぴりメキシカンの香り。ここで七面鳥を刺身の要領で薄くそぎ切りにしたのをスプリング式のガレット枠にスタッフィングと段々に重ねて、食前酒が出る前にトースターオーブンで焼き始め。枠から外して4つに切り分け、少し乾いた表面にテキーラを少々振りかけてみた。付け合せは蒸した芽キャベツと3色のピッコロポテト。
[写真] 今日のメインは鴨の胸肉のコンフィ。一番時間がかかるから、まずいの一番に1羽分の胸肉を皮ごと2つずつに切って、鍋でさっと火を通してから、スロークッカーに溶かしておいた自家精製の鴨の脂に沈めて、柔らかくなるまで3時間ほどコトコト。カレシが大好きなラタトゥイユは少量作ってもおいしくないので、大きい鍋で2回分まとめて調理。付け合せは蒸したベビーズッキーニと2色にんじん。
魚と違って、肉のメニューはスロークッカーやオーブンでコースとのタイミングを合わせて調理すれば、食べるときは野菜を調理するだけなので、楽でいいな。
ちなみに、今年は感謝祭のメインコースとして「ターダッケン」が人気らしい。骨抜きした大きな七面鳥の中に骨抜きした鴨を丸ごと詰めて、その鴨の中に骨抜きした鶏を丸ごと詰め、鶏の中にソーセージ肉などを使ったスタッフィングを詰めて焼くというもので、アメリカのルイジアナ州の肉屋が始めたと言われる。でも、テーブルでスライスした一切れは700~800カロリーもあるそうで、これにグレヴィーやらポテトやら付け合わせやらホイップクリーム山盛りのパンプキンパイを食べたら、いったい何千カロリーになるやら。そのまま冬眠してしまいそう・・・。