リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

勉強は嫌いだけど、学ぶのは楽しい

2014年10月17日 | 日々の風の吹くまま
雨。当面は晴れるつもりがなさそう。今日は出かける予定がないから、のんびりと巣篭もり。
そういうときに限って(日本の)週明け一番が納期の仕事を置いて行かれるんだけど、金曜
日の夕方に急に持ち込まれる仕事を引き受けてお客さんに重宝してもらうのも商売のうち。
でも今日はのんびり起きて、ベーコンと卵を焼いて朝食。後は仕事は明日に回して、のんび
りとコーヒーを飲みながら、しばしの読書。こういう1日の始まりも捨てがたいもんだな。

きのう『Educating Rita』(「リタの教育」)の台本の部分を読み終わったので、また初めから
読む。芝居を観てから何だかワタシも「学び虫」に取り付かれたような気がする。芝居の台
本は立って読むのがいい。声に出して読むともっといい。それぞれの役を演じているつもり
で読むともっと、もっといい。夫の妨害を乗り越えても学ぼうとするリタ。芝居の中でリタが歩
む道にワタシが通って来た道が重なって見えて来る。「初めにそう言ってくれればいいのに」
と文句を言うリタに、「自分なりに発見することでより良く理解できるんだ」と諭す教授。それ
が「学び」の真髄だと思う。

カナダで働き始めてから何度もカレッジレベルの通信教育に挑戦したけど、仕事と家事の
両方をフルタイムでこなして、何もしないカレシの世話をした上で勉強するには時間もエネ
ルギーも足りなくて、転職を口実にした挫折の繰り返し。我ながら不甲斐ないと思ったけど、
向学心に燃えていたと言うよりは何があっても路頭に迷わずに生きて行ける基盤を確保し
たい一心だったから、ほんとに何を学びたいのかもわかっていなかった。でも、今は違う。
純粋に学ぶための勉強ができるようになったんだし、そのための時間もある。My time has
come!(「時節到来」の意味だけど、「年貢の納め時」の意味にもなる。)そう、今やらない
でどうする?

何だかよくわからないけど、まるで長いこと忘れていた恋心が芽吹いて来たような感じで、
気持がワクワク。学校と言う「箱」の中での教育方式ではうまく学べなかったワタシだけど、
十代の頃にこんな気持になっていたら人生は違っていたかな。でも、大学で勉強して来た
のに何も学ばなかったとしか思えない人たちもいるから、学歴がないことに引け目は感じな
いけど、勉強嫌いのワタシでも学ぶのは楽しい。まあ、60年余りの年を重ねた分だけ少し
は大人の知恵がついたからこそ楽しいと思えるのかもしれないけど。