リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

去るものも去ったものも日々に疎く

2014年10月22日 | 日々の風の吹くまま
テレビをつけたら、首都オタワで戦没者慰霊碑の儀仗兵が射殺され、首相や与野党議員が
いる連邦議会議事堂に侵入して発砲したというニュース。先週モントリオールでイスラムに
改宗したケベック人が兵士を襲撃する事件があったばかりなのにまた?旧フランス植民地
の出身者の多いケベック州はカナダで2番目にイスラム教徒の人口が多くて、先の州選挙
で惨敗したケベック党のようなフランス流の世俗主義を主張する正統派がヒジャブ着用を禁
止しようとしてイスラム教徒の反発を買ったし、おまけにかっては極左のケベック解放戦線
によるテロが頻発したところでもある。不満分子が先鋭化する素地があるんだろうか。

来年は総選挙の年だけど、この事件が政局にどう影響するのか。カナダ、アメリカ、イギリ
スの新聞サイトを巡った後は日本。某新聞に続いてまたひとつ新聞サイトのブックマークを
消した。関心が薄れたと言うか、日本に住んでいないワタシには政治経済以外の記事は見
出しだけで十分だし、記事には見出し以上の情報はないから結局は英語メディアの記事を
探すことになって、灯台下暗しのごとしになることが多いと気づいたから。それに、社会事情
を探るつもりだったら小町横町の井戸端会議を岡目八目で観戦した方がよほど「現場感」
があるし・・・。

もしかしたら、仕事を通して仮想的に繋がっている時間がぐんと減ったもので、「日本」との
間にワタシの気持の上で距離が広がって来たということかな。仕事をしていない時間を過ご
すのは「今いるここ」だし、そのときの「日本」は海の向こうの友だちや家族と共有する私的
な空間に凝縮される。長く離れているとどうしてもこうなるもんなのかな。人生66年と6ヵ月
の60%、社会人として80%以上を「ここ」で生きて来たわけで、ワタシから見ると「去った者
も日々に疎し」ということになるのかな。