リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

おかげさまで満43年

2018年05月13日 | 日々の風の吹くまま
5月12日(土曜日)。晴れ。暑くなって来た感じで、窓を開けると夏みたい。今日はワタシが
カナダに降り立って満43年。あの日、両親に見送られて、妹と一緒に千歳空港を飛び立っ
て羽田へ。羽田では妹に見送られて、カナダ太平洋航空のオレンジ色のDC10でカナダへ
飛び立ったワタシは27歳。成田空港はまだ建設中で、CPのバンクーバー行きは週3便し
かなかった時代だった。スーツケースを3つ持ってバンクーバー国際空港に降り立ったのも
月曜日。

1日だけ休みを取ったカレシが迎えに来ていて、その瞬間からワタシの新しい人生が始まっ
た・・・と言えばドラマチックだけど、あの日はどんな天気だったのかな。カレシに聞いてみた
ら「晴れてたと思うよ」。ウェストエンドの高層アパート15階のカレシの部屋(日本で言うワン
ルーム)に荷物を置いて、最初の一緒のおでかけが2人の食器を買いに行くこと。その日の
ご飯、何だったのかな。今になっては2人とも「はて」。とにかく、「2人の人生」が43年前の
今日始まったわけで、ある計算サイトによると、あれから15,706日。

     

今も大事に持っているこの写真は、あの日千歳空港で搭乗口に向かって歩いて行くワタシ
の後姿を見送っていた父の後姿。幼い頃にねだってはおんぶしてもらった父の背中の温か
い感触を70歳になった今でも覚えているような気がするのは、お父さん子の甘ったれだっ
たからかな。この写真を見るたびに、「あの日のお父さんは何を思っていたの?」と父の背
中に聞いてみたい気がして来る。国際電話は(交換手経由で)高く、郵便は片道1週間かか
り、ネットもメールもスカイプもなくて、次に会えるのは何年先になるかわからないという「今
は昔」の時代、今は亡き父は1人で異国の人の腕に飛び込んで行く無鉄砲な娘をどんな気
持で見送っていたのか・・・。

          

赤ん坊の頃はこんな顔をしていたワタシ。生まれつき縮れ毛だったそうで、父がいくら蒸しタ
オルを当てて伸ばしても、乾くとすぐに「庄内柿のへた」みたいになるので困ったと、母がよ
く言っていたけど、よく見ると縮れているかな。縄文人風とでも言うのかな。未来がどんなも
のかなんぞ知る由もなくて、ひたすら無心だった生後7、8ヵ月のワタシ。カナダでの43年
はのびのび生きて来れた総じて幸せな人生だったな。あと7年したら50年、つまり半世紀。
それまでに長いこと温めて来た「ワタシの夢」を実現させたいなあ。