リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

老後へのプロセスの最後のステップ

2019年10月02日 | 日々の風の吹くまま
10月1日(火曜日)。☁☁。朝のバルコニーの気温は8時を過ぎてもまだひと桁。朝のウォーキングもジャケットを着ていたのにちょっと寒かった。銀行のトニーから「明日の11時ではどうか」というメールが来て、オッケーの返事。これがリタイアするプロセスの最終ステップと言えるかな。リタイアしたらすんなり「遊びモード」になるかと思っていたら、やたらと忙しくてバタバタしていた気がする。高卒で社会人になってから「いつかは」と棚上げして来た夢や楽しみごとがたくさんあったもので、あれもこれもと欲張りすぎたのかな。それでも、9ヵ月経った今は日常の暮らしがほど良いペースになって来た感じもする。

これからの10年は「ワタシの10年間(my decade)」にすると宣言したのは古希を迎えた去年だった。あれから少しずつ自分の老後のイメージが具体的になって来て、翻訳業界の変わりように潮時を感じていたこともあるし、経済的な基盤が固まって働き続けることの意義が薄れたこともあって、カレシの「もう仕事はやめろよ」のひと言でリタイアを決めたのは最良のタイミングだった。仕事の亡霊が頭から完全に消えてなくなるのに想像したより長い時間がかかったのは、30年近くも「仕事依存症」のような働き方をして来たからだと思うけど、あの荒稼ぎ時代にRRSP(年金貯蓄口座)に限度額を積み立てて来た結果がワタシの個人年金。

払い込んだ額を所得から控除して所得税を減らせる制度なので、いつどれだけ引き出すかにも決まりがあって、最低でも規定の率で引き出すと月約20万円。我ながらよく稼いだもんだと感心するけど、日常生活が必要としてないお金だから、ワタシの好きなように使ってもいいかなあ。とは言っても、どのみち夫婦の共同名義の口座に納まるんだし、ショッピングに繰り出す趣味はないし、棚上げプロジェクトもどれもあまりお金はかからないから、せいぜいArts Clubに注ぎ込んで(節税になる)、後は2人でゆったりと旅行することくらいしか思いつかないけど。

まあ、人間には何十年もの人生があるけど、常にいろんな人たちの人生とのすり合わせが絡んで、自分の人生を自分なりに生きるチャンスはなかなか来ないし、来たときにはすでに寿命の大半が過ぎてしまっていることが多くて、お金はあっても体力がないということになってしまう。その点から考えると、今70代になってやっと自分らしい人生を生きるチャンスが訪れたんだから、10年と言わず体力、気力(とお金)が続く限りは目いっぱい楽しく生きて、最後にいい人生だったなぁと呟いて往きたいな。「終わり良ければすべて良し」というし・・・。