リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

友だちも恋人も伴侶も欲しいときにゲットするものなの?

2022年02月09日 | 日々の風の吹くまま
2月8日(火曜日)。☁☂☁☂。わりと普通に目が覚めて、おや、まだ霧が出ているのかなと思って起きてみたら、なぁ~んだ、ただの曇り空がどよぉ~ん。午後の買い出し以外は特にイベントがないからどうでもいいんだけど、今の時期は空がどんよりしているだけで気が滅入りがちになる。まあ、夜明けが近いとわかっているからこその苛立ちかもしれないけどね。

カレンダーを見たら、あしたは劇作家集団の元締のハイディとミーティングがあり、あさっては演劇ワークショップの1回目があって、エキサイティングな日になりそうなので(と口実を付けて)、今日もだらだら。カレシはある+英語学習サイトに投稿している「今日の句動詞」を使った英文が送られて来るたびに添削したり、毎日殺到する「英語教えて」リクエストにお断りメールを送ったり、前にやっていたグループレッスン「金曜クラブ」の運営を引き継いだタイの元生徒ジラカン(本職は教師)の近況報告を聞いたり。何でもときどき女の子を漁るアメリカ人男が入り込んで来て、すでに3人グループから「削除」したらしい。明らかな婚活女子も同様にお引き取り願っているんだそうで、「ここは英語を勉強するところで、マッチングサービスじゃないのよ」とプンプン。あはは、ネット世界の「出会い」事情は20年前とちっとも変わってないみたい。

でも、小町横丁の掲示板なんかを見ていて、人と人との関係もずいぶん変わったもんだなあと思うことが多くなったな。友情も恋愛も結婚も、みんなふとした「出会い」から発展するものだと思っていたけど、デジタル時代はどうもそうじゃなくなっているような気がする。ひと言で言って、友だちも恋人も伴侶も(自分が)欲しいときに「ゲット」するものになっているような感じがする。遊ぶ相手が欲しいから、恋愛したいから、結婚したいから、ネットで探すという感じかな。つまり、友情も恋愛も結婚も、自分設定した「スペック」に基づいて、「アルゴリズム」に従って選り分けて、全部がYESに当てはまる友だち/恋人/伴侶を「ゲット」しようと言うわけで、何だかオンラインショッピングと違わないように見えるけど、それがデジタル時代の出会いなのかもしれないな。だから、運よくスペックにぴったりの相手が見つかっても、相手とのつながりを「関係性」という何ともよくわからない言葉でしか表現できないのかもしれないな。ワタシとしては、「私とあなたの関係性は~」なんて言われたら背筋がゾクゾクッとしてしまいそう。

初めにアプリありき(There’s an app for that)で、アルゴリズムありきで、検索ありきの世界には、「一期一会」と言う概念は存在しないのかもしれない。まあ、「一期一会」には自分欲しいものを自分欲しいときにゲットするというモバイル的な視点がまったくないから、ある意味で「びっくり要素」が大きすぎて、デジタル人には「選択を間違ったらどうしよう」という不安が募るだけなのかもしれないな。アルゴリズムでゲットしたって必ずしも正しい選択をしているわけじゃないだろうに、「一期一会」の出会いは「縁があってそうなる」ものだからね。でも、そういうアナログなところに人間同士の真の友情や愛情が潜んでいると思うんだけど、どう?